窓から子供が落ちたら大変!転落防止バーやその他の対策

窓やベランダから子供が落ちてしまい、怪我をしたり死亡するニュースを聞くと胸が痛みますよね。

「そんなことはウチでは絶対に起きない。」と思っていても、子供の動きは予測不可能ですから、きちんと対策を講じなければいけません。

転落防止のためにバーを取り付けたり、その他さまざまな方法で、大切な子供を守りましょう。

窓に転落防止策を!低階層でも危険

アパートやマンションで窓が低い位置にあったりして、子供が落ちないか不安になることがあるかもしれません。

また、マイホームを建てて家具を置いてみたら子供が窓に手が届くようになってしまった、ということもあります。

まだ言い聞かせても分からない幼児の頃は、どんな危ないことをするか分からず、目が離せませんよね。

ハイハイするようになったばかりの赤ちゃんでも、窓の近くまで移動して落ちてしまう危険性があるので、子供が産まれる前や産後すぐのタイミングで、ご自宅の安全性を確認しましょう。

「ここは2階だから大丈夫だろう」とお考えの方もいるかもしれませんが、たとえ2階からの落下だとしても、小さな子供の場合には重症になるケースがあります。

東京消防庁の調べによると、2歳児の事故の報告件数が一番多く、そのうちの多くが2階や3階からの転落だということです。

1階や2階からでも、打ちどころが悪ければ大怪我を負う可能性がありますので、低階層だからといって油断は禁物です。

転落防止のためにバー、ストッパー取り付けなどの対策を講じましょう。

窓に転落防止バーを取り付けよう

転落防止用のバーは、自分で取り付けられるものもありますし、後付け工事を依頼することもできます。

窓が大きく、頑丈なバーを設置したい場合には、リノベーションを検討してもいいでしょう。

転落防止のためのバーは、窓の前(室内側)に横に1~2本取り付けることが多く、窓が大きな場合は、途中で柱のようなものでバーを支えるようにすることもあります。

木製やアルミ製、丸棒や四角い棒など、いろいろな種類があります。

子供が近づくことを考えたら、角ばったものではなく丸棒がいいかもしれません。

料金もさまざまで、2千円程度の安い商品もあれば、1万円以上するバーもあります。

リフォーム会社に依頼すれば数万円かかりますが、しっかり頑丈なバーを取り付けてもらえるメリットは捨てがたいですね。

イメージとは合わないバーを購入し、塗装したりしてお部屋に馴染むように工夫する方もいるようですし、リフォーム会社に相談して、安価なバーを取り付けてもらうケースもあります。

それぞれメリットとデメリットを考えたうえで、後悔しない方法を選んでください。

転落防止バーより安心!格子柵でガード

窓に転落防止バーを取り付けて子供に言い聞かせることで、「ここには近づかないでね」という注意喚起になりますし、万が一窓を開けてしまって外をのぞきこんでも、落ちる危険性は低くなります。

しかし、バーの隙間から落ちてしまう可能性はゼロとは言い切れません。

子供の頭が入らないような隙間にすることでバッチリだと思われるかもしれませんが、バーに乗ったりして遊ぶ子供がいないとも限りません。

そこで、転落防止になるその他の方法や、バーと併せて行いたい方法についてご紹介します。

まず、一番安全な方法として挙げられるのは、窓に柵を取り付けることです。

賃貸住宅の場合は難しいですが、窓に格子状のものを付けられれば、それが劣化しない限りは落ちることはないでしょう。

例えば「マドモアセーフ」という商品は、丈夫な格子柵をサッシレールにはめこんで使用します。

120kgの重さにも耐えられる頑丈さが売りで、10年保証がついているので安心です。

オーダーメイドなので窓にぴったり合ったサイズで注文でき、工事はいりません。

アパートなどでも取り付けは可能ですが、見た目に大きな変化があるため、管理会社か大家さんに相談してから設置することをおすすめします。

窓を開けられないようにして転落防止!

窓からの転落防止策は、バーや柵の取り付けだけではありません。

子供が窓を開けることができないようにする、という手段もあります。

窓の近くにベッドやソファなど、のぼってしまう家具を置かないようにしたり、窓を開く必要性が無いなら、窓の前に背の高い家具を置いてふさいでしまうこともできます。

また、バーを取り付けることと併せて、窓に補助カギを取り付けたりストッパーを付けることもできるでしょう。

マジックテープで取り付けられるストッパーなども市販されていて、少し頼りなく思えますが、力の弱い子供であれば開けることができなくなります。

ストッパーにもいろいろとあり、赤ちゃん用の簡易的な商品だと、子供が成長して開けられるようになってしまうこともあると思います。

品質が悪く、少し力を加えるだけで開いてしまうものもあるようです。

そのため、安全性をしっかりと確認しながら選びましょう。

バーやストッパーなどの状態確認を忘れずに!油断せず子供を守ろう

窓にバーやストッパーを取り付ける方法は、転落防止のために効果があると考えられますが、完璧な対策というわけではありません。

取り付けた後も、定期的に状態を確認することが大切です。

また、子供の成長に合わせてバーの位置を変えたり、本数を増やしたり、ストッパーを強固なものに買い替えることが求められるでしょう。

「対策は万全」という安心感が油断につながります。

言い聞かせても分からない年齢の頃は、なるべく目を離さないようにしましょう。

「何をするか分からない」という危機感を持っておくことが大切です。

少し放っておいたら近所の人が見ていてくれる古き良き時代とは違いますので、親としての責任感を持って子供を守るようにしてください。

そして言葉が分かるようになったら、何度でも繰り返して「危険なものには近づかない」ということを教えましょう。

「何度注意しても聞いてくれない」と思うかもしれませんが、意外と覚えてくれていることもありますよ。

ベランダからの転落防止策は?

最後に、ベランダからの転落防止対策についてお伝えします。

窓に頑丈なバーやストッパー、柵などを付けて開けられないようにすればひとまず安心ですが、ベランダで洗濯物を干したりして、親が行き来する場合もありますね。

洗濯物を干している時に来客や電話があり、窓を開けっぱなしで、その場を離れてしまうこともあるかもしれません。

子供がベランダに出ても、そこから下に落ちないような対策が必要です。

●ものを置かない

植木鉢、三輪車、家庭ごみの袋などは足がかりになってしまいますので、置かないようにしましょう。

エアコンの室外機にも登れないようにしてください。

周りをガードでぐるっと取り囲んだり、室外機の上に触りたくないようなものを置くことができます。

もちろん、椅子やテーブルを置くのもNGです。

子供が小さいうちは、「ベランダでリラックス」という考え方をあきらめた方がいいいかもしれません。

●普段からベランダで遊ばせない

ベランダでプール遊びをさせているご家庭もありますが、「ベランダは楽しい!」と子供に覚えさせることになります。

どうしても遊ばせたいならその分、子供が出入りできないような対策をしっかりとして、窓の鍵を閉める習慣を付けましょう。

後悔しないように対策を講じよう

子供が窓から転落することを防ぐために、さまざまな商品が販売されています。

転落防止バー、ストッパー、補助カギなどの取り付けで安全度が高まると思われますが、子供が落ちると怪我をするおそれがある窓なら、開けられない状態にしておくのが一番安心ですね。

とはいえ神経質になりすぎても親子ともに大変ですから、子供の状態を目の端で確認しつつ、楽な気持ちでいるようにしましょう。