不動産を購入するときに、競売物件を検討している方もいるのではないでしょうか。
ただ、競売物件とはどういうものなのか、購入にはどのような手順が必要になるのか、詳しく分からない方も多くいるでしょう。
そこでここでは、競売物件を購入するときに知っておきたい基礎知識についてご紹介していきます。
実際に、競売物件を購入した方のブログでの意見も参考に見ていきましょう。
ブログでも「安さが魅力」という意見が!競売物件の安さの理由は?
競売物件を購入することの最大の魅力は、価格の安さでしょう。
ブログでも「価格の安さにつられて購入を検討した」という方が多く見受けられました。
それでは、なぜ競売物件はそれほどまで安い価格が設定されているのでしょうか。
そもそも競売物件は、単なる売買を目的としているものではありません。
物件の元の所有者になんらかの事情が発生し、債務を返済できなくなることで、やむを得ず競売物件として売らなければならない状態になってしまうことがほとんどです。
そのようなケースでは、債権者が競売物件として低価格スタートによりオークションにかけられることになります。
さて、本題でもある競売物件が安い理由ですが、次のようなものが挙げられます。
●事前に物件を内覧できない
●比較検討する時間が少ない
●購入後のリスクが考えられる
次項からは、これらの理由を深掘りしていきましょう。
競売物件が安い理由の詳細は?
競売物件はブログの意見でも多く見られるように、安さが最大の売りだと言えます。
その安さの理由は、前項でご紹介したようなことが考えられます。
それでは、その理由について詳しくお話ししていきましょう。
まず『事前に物件を内覧できない』ということについてです。
不動産を購入するときは、当たり前のように物件のなかの様子を確認することになります。
物件を内覧することで、細部の確認ができたり、居住後のイメージがわきやすくなったりします。
しかし、競売物件では物件の内覧は許されません。
これは、業界内の昔ながらの風習という部分もありますが、競売物件の手続きのスピーディーさも原因となります。
ここで、安さの理由の一つでもある『比較検討する時間が少ない』ということに繋がります。
競売物件は、一部の例外を除き、ほとんどのケースが1ヶ月という短い期間で購入までのプロセスが決められます。
この短い期間では、内覧を行うための手続きが間に合わないケースが多くあるのです。
また、期間の短さは、物件を比較検討するための情報を集める時間も多く取れないことを意味しています。
比較的価格が安いといっても、不動産購入にはそれなりの費用が必要になります。
そのため、なかには「時間をかけて競売物件の購入を決めたい」という方もいるでしょう。
けれども、競売物件の多くは1ヶ月という短い期間しか与えられないことがほとんどなので、決断も早めに下す必要があるのです。
ブログの意見にもこんなことが!競売物件の購入後のリスクについて
さて、競売物件の安さの最後の理由である『購入後のリスクが考えられる』についてです。
競売物件では、購入後のリスクについても覚悟を決めておかなければなりません。
なぜなら、購入後の手続きなどはすべて自分で行う必要があるためです。
一般的な不動産購入では、ある程度不動産会社などが手続きを行ってくれるでしょう。
また、入居時に建物の欠陥などがあった場合は、不動産会社の責任のもと補修を行ってくれるはずです。
しかし、競売物件の場合はそれらにおいても自己責任となります。
建物の欠陥に対してだけではなく、前住民が残していった荷物についても、自己責任のもと処分しなければなりません。
そして、一番ややこしいのが前住民の立ち退き問題です。
もし、競売物件を購入後に住民が住んでいるのであれば、立ち退き交渉も自分で行わなければならないのです。
ブログでも、いまだに住んでいる住民への立ち退きに悩まされているという方が見られました。
なかには、立ち退き料の支払いを余儀なくされた方もいるようです。
以上、これらのような一般的な物件には見られない理由により、競売物件の価格は安く設定されています。
競売物件の参加条件とは?
ここまでで、競売物件が安い理由はお分かりいただけたでしょうか。
ブログでも見られるような立ち退きによるトラブルをはじめ、さまざまなデメリットを抱えることを想定した価格設定になっているようです。
購入にあたり、この価格の安さが特徴となる競売物件ですが、参加をするためには、なにか条件などあるのでしょうか。
まず、その物件の元々の所有者は競売に参加することはできません。
その所有者が債務を返済できないために債権者が競売を行っているのに、元々の所有者が落札してしまったら本末転倒です。
そして、裁判所から認められない人も参加資格がありません。
競売物件のなかには、使用目的が決められた物件というものがあります。
たとえば、農業を行うことを目的とした土地の競売の場合、今後も農地として使用することが条件となることがあります。
この条件に当てはまらないようであれば、裁判所から入札の権利を認められることがありません。
最後に、談合や入札妨害などを企てた場合も、競売には参加できないでしょう。
ここまでお話ししたような条件に当てはまらないのであれば、競売に参加することはだれでも可能です。
競売物件購入の流れについて
それでは、実際に競売物件を購入するときの流れはどうなるのでしょうか。
一連の流れについてご紹介します。
1.競売物件を選ぶ
2.入札する
3.開札が行われる
4.最高価格を提示した人が落札する
5.明け渡し交渉が行われる
6.購入代金を支払う
7.所有権が移転される
8.前住民が立ち退かない場合、引き渡し命令を行えるようになる
9.裁判所からの登記識別情報通知書を受け取る
10.物件が引き渡される
入札に関する必要書類は、入札書・入札用封筒・裁判所保管金振込依頼書・保証金振込証明書・保証金・印鑑・住民票です。
入札書・入札用封筒・裁判所保管金振込依頼書・保証金振込証明書は裁判所でもらうことができるので、事前に用意しましょう。
これが、競売物件が手に入るまでの大まかな流れとなります。
それでは次項では、実際に競売物件を購入した方のブログを参考にして、どのような意見があるのかを見てみましょう。
ブログでの意見は?競売物件を購入した感想
競売物件を実際に購入した方たちは、どのような感想を持っているのでしょうか。
ブログを参考にして、メリット・デメリットとしてまとめてみました。
【メリット】
・良い家を低価格で購入できた
・競売で安く購入し、その後に倍近い値で売却することできたので、不動産投資に成功した
【デメリット】
・入居後に事故物件だっだということが判明した
・支払い猶予期間が短いため、融資が間に合わなかった
・立ち退きを拒否され、明け渡しまでに時間がかかった
さまざまなメリット・デメリットがありますが、どちらにしても購入後に後悔しないように、スピーディーかつ慎重な検討を心掛けてください。
競売物件を正しく見極めるためにも、最低限の知識は身に付けておきましょう。
競売物件を購入する前に見極める力を養おう!
競売物件を購入するときは、競売物件に関する知識と、素早い判断能力が必要になります。
ブログの意見でも見られるような失敗体験を踏まないためにも、確かな知識を身に付けたうえで、競売物件の購入を検討しましょう。
選び方さえ間違えなければ、きっと満足できる競売物件を手に入れられるはずです。
競売物件の購入に悩まれている方へ、この記事が少しでも参考になれば幸いです。