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理想のマイホームのために!建ぺい率と容積率の計算方法とは

2019.11.10

マイホームを建てるにあたって重要になるのが、土地選びです。

その土地には、建ぺい率や容積率が決められているのをご存知でしょうか。

ただ、建ぺい率と容積率と簡単に言葉にされても、詳しくはなにを指しているのか分からない方も多いでしょう。

そこで、ここでは建ぺい率と容積率についてや、その計算方法についてご紹介していきます。

理想とするマイホームを建てるときに、この記事を少しでもお役立てください。

建ぺい率と容積率を知るために!用途地域とは?

建ぺい率と容積率、そして計算方法を知るためには、その土地の用途地域について確認しなければなりません。

なぜなら、用途地域ごとに建ぺい率と容積率の値が割り振られ、そこからさらに細かく決められていくのです。

用途地域とは、その名の通りどのような目的でどう使われるかが定められた地域のことです。

その用途地域は大きく3種類に分けられ、そこから細かく13種類に分岐します。

【住居系】主に住居が集まる地域

・第一種低層住居専用地域
・第二種低層住居専用地域
・第一種中高層住居専用地域
・第二種中高層住居専用地域
・第一種住居地域
・第二種住居地域
・田園住居地域
・準住居地域

【商業系】主に商店が集まる地域

・近隣商業地域
・商業地域

【工業系】主に工場が集まる地域

・準工業地域
・工業地域
・工業専用地域

これらそれぞれの地域ごとに建ぺい率と容積率が決められており、土地の条件次第でここからさらに値が変化します。

もし、マイホームを建てるための土地を探している場合は、その土地の用途地域、建ぺい率と容積率を確認しておくこと大切です。

結果次第では、理想とするマイホームが建てらないケースも出てくるので注意してください。

建ぺい率について

まずは、建ぺい率についてお話ししていきましょう。

建ぺい率は、その土地にどれくらいの建物を建てられるのかを割合で示したものです。

考え方としては、土地と建物の比率のバランスを取るために必要な値ということになります。

この値は防災や通風の面からも考えられているので、建ぺい率は絶対に守らなければなりません。

そのため、一般的な大きさのマイホームを検討しているのであれば、建ぺい率50%を目安にすると良いでしょう。

建ぺい率が高すぎると、建物自体の広さは確保できますが、隣の建物との距離が近いため、閉塞感を感じてしまいます。

反対に、建ぺい率が低すぎれば、満足する広さのマイホームは手に入らないかもしれません。

とはいえ、容積率しだいでは工夫することもできますので、あくまで目安として『建ぺい率は50%がおすすめ』と覚えておくと良いでしょう。

ちなみに、建ぺい率に対する容積率についてのおすすめの比率もあるのですが、それについては後ほどお話しします。

それでは、建ぺい率の計算方法について次項でご紹介します。

建ぺい率にかかわる言葉の意味と計算方法

建ぺい率の計算を行うためには、敷地面積と建築面積という言葉についてお話ししておかなければなりません。

これは、容積率の計算にもかかわる言葉なので、ぜひ覚えておきましょう。

まず、敷地面積ですが、これは全体的な土地の広さのことです。

そして、建築面積とは建物を上から見たときの大きさのことです。

この建築面積についてですが、注意しなければならないことがあります。

それは、土地に面している部分が建築面積という訳ではないということです。

たとえば、建物を真上から見たときに、1階よりも2階の方が面積が広いというケースもあるでしょう。

その場合は、1階ではなく、2階部分が建築面積として考えられることになります。

計算方法としては次のようになります。

〇建ぺい率=建築面積÷敷地面積×100

この方式に実際の数字を当てはめれば、土地に対してどれくらいの建物を建てられるのかを知ることができます。

容積率について

建ぺい率に続いて、次は容積率についてお話ししていきます。

容積率は、土地に対する建物の全体的な規模を表した割合です。

平面的な大きさを表した建ぺい率と違い、容積率は建てる家の全体像をつかむために必要となります。

主に生活スペースにあたる部分が容積率を求めるための値の一つとなるので、マイホームでの生活や過ごし方に直結すると言えるでしょう。

この容積率ですが、どれくらいの値がベストと言えるのでしょうか。

その疑問にお答えするならば、容積率が建ぺい率の2倍あることがおすすめの比率と言えます。

たとえば、建ぺい率が50%であるなら、容積率は100%であることが望ましいということです。

この比率を当てはめて具体的に考えてみましょう。

土地の半分にあたる部分に建物の基礎部分が造られます。

このときに容積率が100%であれば、1階部分とほぼ同じ大きさで2階部分を造ることができます。

しかし、容積率が75%であったならどうなるでしょう。

2階建ての建物を建てられたとしても、2階部分は1階部分の半分の大きさしか確保できないことになります。

もしそうなれば、その建物に住める人の数にも限りが出てくるでしょう。

このように、容積率によってはイメージしているマイホームからは遠ざかってしまう可能性があるということを考えておいてください。

それでは、次項で容積率の計算方法についてご紹介します。

容積率にかかわる言葉の意味と計算方法

容積率の計算には、建ぺい率の計算のときにご紹介した敷地面積という言葉の他に、延べ床面積という言葉について説明する必要があります。

延べ床面積とは、建物全体の床面積を足した値です。

2階建てのマイホームを想定しているのであれば、1階と2階の床面積を足したものが延べ床面積となります。

この延べ床面積ですが、場所によっては床面積に含まれないケースもあります。

たとえば玄関ポーチなどが当てはまります。

人が出入りするだけの用途であれば、玄関ポーチは床面積に含まれません。

ただし、玄関ポーチをものを置くスペースとして使用していない場合に限ります。

もし、玄関ポーチを自転車置き場などとして使う場合は、床面積として扱われることになるでしょう。

玄関ポーチの他にも、吹き抜けやバルコニー、地下室など、場所や状況によって床面積に含まれなかったり、緩和措置を受けられたりすることがあります。

そのため、設計の段階で専門家に詳しく確認をしておくことをおすすめします。

容積率の計算方法は次のようになります。

〇容積率=延べ床面積÷敷地面積×100

建ぺい率と容積率の2つを知ることで初めて、マイホームの理想像を思い描くことができるでしょう。

計算方法を知るだけでは足りない!高さ制限にも注意!

建ぺい率や容積率、そしてそれぞれの計算方法はお分かりいただけたでしょうか。

計算式に実際の値を当てはめることで、理想のマイホームをイメージしやすくなりますよね。

ただ、マイホームを建てる場所によっては、建ぺい率や容積率にかかわらず、高さへの制限が決められていることがあるので、注意が必要です。

たとえば、高い建物で隣家の採光性が失われてしまったり、景観法で高い建物の建築が禁止されていたりと、場所によって条件は変わります。

その場合は、いくら建ぺい率や容積率に余裕があったとしても、決められた高さのなかでマイホームを選ばなければなりません。

この高さ制限については、その土地を管轄している市町村役場で確認できるので、建物の高さに対する疑問点がある場合は、一度相談してみてはいかがでしょうか。

計算方法が分かるとマイホームをイメージしやすい!

建ぺい率と容積率の計算方法は、それほど難しいものではありません。

もし、気になっている土地があるのなら、建ぺい率と容積率を踏まえたうえで、マイホームの想像を膨らませてみましょう。

建ぺい率と容積率を求める意味や、目安の値を知っておくことで、漠然としたマイホームのイメージが確かなものに変わるはずです。

ただし、土地によっては高さなどに制限が決められていることもあるので、その点については事前に市町村役場で確認しておくと良いでしょう。

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