アパートやマンションなどの賃貸物件では、エアコンが取り付けられない場合もありますよね。
その場合、窓用エアコンを使う方法があります。
窓用エアコンとは、窓枠にエアコンをはめ込んで使うもので、壁に穴を開ける必要もないため賃貸物件に向いています。
しかし、この窓用エアコン、冷えないという苦情がよく聞かれます。
記事では、なぜ窓用エアコンが冷えないのか原因を追究し、メンテナンスや防犯上の注意点もお伝えします。
窓用エアコンってどういうもの?
最近では夏の猛暑がひどく、暑さに参ってしまう方も多いのではないでしょうか。
賃貸物件だとメインの部屋にエアコンが付いていても、他の部屋にはエアコンが付いていない場合もよくありますよね。
例えば、寝室にエアコンが付いていないなどです。
しかし、寝室にエアコンなしでは、熱帯夜のせいで寝不足なんてこともあるかもしれません。
そういった場合、エアコンを設置できればいいのですが、壁にエアコンの排気口がなかったりして設置できないこともありますよね。
そういうときに役立つのが、窓用エアコンです。
窓用エアコンは、窓枠にエアコンをはめ込んで使うため、賃貸物件を傷つけることなく使用することができるのです。
窓用エアコンを設置できれば、夏の暑さから解放されることでしょう。
しかし、実際に設置した方のなかには、「窓用エアコンは冷えない」という話が出ているようです。
せっかく購入した窓用エアコン、効かなくては困りますよね。
次項では、窓用エアコンが冷えない原因を追究していきます。
窓用エアコンで冷えないのは使い方のせい?使い方を見直してみよう
賃貸物件でせっかく設置した窓用エアコン、冷えない原因は何があるのでしょうか?
こちらでは、考えられる原因をひとつずつ確認していきましょう。
①リモコンが「冷房」になっていない
これは単純なボタン操作ミスですが、違うモードのボタンを押していることも考えられます。
一度「切」を押して、冷房モードになっているか確認してみましょう。
②窓を開けていない
壁に設置するタイプのエアコンは、本体と室外機が別になっています。
しかし、窓用エアコンは本体と室外機が一体となっているため、使用時は窓を開ける必要があります。
窓を開けずに使用すると、窓を開けることによって排出されるはずの熱気が部屋の中から出ていきません。
これでは冷房をしながら暖房をしているような状態になり、冷えない状況を招いてしまいます。
使用時は必ず窓を開けましょう。
③風の吹き出し口が閉まっている
壁に設置するタイプのエアコンは、リモコンのスイッチを押すと自動的に風の吹き出し口が開きますよね。
しかし、窓用エアコンの場合、吹き出し口は手動で開けるようになっています。
ここが閉まっていては、せっかくの冷房が出てくるのを妨げてしまいます。
風の吹き出し口がちゃんと開いているかどうか確認してみましょう。
日光や隙間も部屋が冷えない原因に
引き続き、設置した窓用エアコンが冷えない原因についてお伝えしていきます。
④窓用エアコンに直射日光が当たっている
窓用エアコンを設置している部分に直射日光が当たっていませんか?
この場合は、直射日光によって窓用エアコンが熱くなり、機能が弱ってしまうことが考えられます。
直射日光が冷えない原因であるなら、窓の外に日よけをするなどの対策が有効です。
窓にすだれをかけるなど、工夫してみましょう。
⑤窓から熱気が入る
暑い夏には、窓からの熱気もあなどれません。
この場合、カーテンを閉めるなどで対策できます。
また、窓エアコンの上側の空間からの熱気を遮る工夫もしましょう。
⑥窓とエアコンの隙間が空いている
窓用エアコンは窓枠に設置されるため、窓とエアコンの間に隙間が生じます。
その隙間が空いたままでは、使用時に開けた窓の熱い空気が隙間から流れ込んできてしまいます。
隙間は、窓用エアコンを購入した際に付属で付いているパッキンなどでしっかり塞ぐことが大切です。
こまめなお手入れも忘れず!フィルター詰まりがあると部屋は冷えない
窓用エアコンが冷えない原因、ここではフィルターや能力の問題点から考えていきます。
⑦フィルター掃除をしていない
壁に取り付けるエアコンにフィルターが付いているように、窓用エアコンにもフィルターが付いています。
フィルターに埃が溜まったりしていれば、当然エアコンとしての能力は落ちていきますよね。
ですから、フィルターは定期的に点検することが大切です。
フィルターは使用状況や部屋の状況にもよると思いますが、実際に使用している方のなかには1ヶ月ほどでフィルター掃除が必要だったということもあるようです。
比較的に早い段階でフィルター掃除が必要な場合もありますので、早め早めの確認が良さそうですね。
フィルターがキレイであったほうが、電気代もかからないでしょう。
⑧部屋と能力が合っていない
窓エアコンは簡単に設置できるものの、壁に取り付けるエアコンほど部屋を冷やす能力はありません。
窓エアコンを購入する際には、使う部屋の大きさの目安が記されていたと思います。
エアコンの能力よりも大きい部屋での使用は、当然部屋をしっかり冷やすことはできません。
部屋に合った能力の窓エアコンを購入することが大切なのです。
窓用エアコンのメンテナンスはフィルター掃除だけ!
ここまで、窓用エアコンが冷えない原因を挙げてきました。
どれも簡単に確認できることですので、一通り確認することをおすすめします。
しかし、これらの確認をしてもまたエアコンが冷えない場合、故障していることも考えられます。
修理は、購入した店舗やメーカーに問い合わせしてみてください。
もしかすると、修理よりも購入した場合のほうが安く済む場合もありますので、まずは見積もりを出してもらいましょう。
このような事態にならないためにも、窓用エアコンのメンテナンスは大切です。
では、窓用エアコンのメンテナンスはどうするのでしょうか?
これは、壁に取り付けるエアコンと同様、フィルターの定期的な掃除のみでOKです。
メンテナンスはフィルター掃除だけですが、定期的な掃除を怠るとカビ臭くなったりして悪臭の原因になります。
カビ臭い状態は、窓用エアコンの内部掃除までしなければならないことが多いようですので、そこまでの事態にならないよう、フィルター掃除をしっかり行ってくださいね。
窓を開けて使用する窓用エアコン!防犯対策には補助錠を
窓用エアコンは使用時に窓を開けなければ冷えないことも考えられ、窓を開けての使用は必須条件です。
ただ、賃貸物件で窓用エアコンを使用する場合、防犯上のことも気になりますよね。
窓用エアコンは、窓を開けて使用しなければならないため、夜中の使用は危険があるかもしれません。
そのため、安全に使用できるよう窓に防犯対策をしましょう。
有効な防犯対策として、「窓に補助錠を付ける」方法があります。
この補助錠は、開いた窓枠の下に設置することによって、窓を固定することができるものです。
窓用エアコンの使用時だけでなく、普通の防犯対策としてもよく使われています。
設置は簡単ですが、窓枠に合わない場合もありますので、購入の際は窓枠に合ったものをお選びください。
ただ、窓が固定できるからと言って、使ってもいない窓エアコンのために窓を開けっぱなしにしては防犯上良くありません。
ですから、補助錠はエアコン使用時だけにし、外出などの際は本来の鍵をしっかりしてくださいね。
窓用エアコンが冷えない原因!ひとつずつ確認しよう
こちらの記事では、窓用エアコンが冷えない原因をいくつか挙げてみました。
いくつもの原因が考えられるため、ひとつずつ確認してみてくださいね。
原因が確認できたら、今後はフィルターの定期的な掃除を行っていきましょう。
フィルターの掃除は、エアコン機能を高め、嫌な臭いも防止することができます。
また、窓を開けて使用する窓用エアコンには、補助錠を付けることで防犯対策をしてくださいね。