木造カーポートをつくりたい!DIYに挑戦するときの注意点

ご自分が所有している敷地に、木造カーポートをDIYでつくりたいと思われている方もいるでしょう。

しかし、木造カーポートをつくるためには、さまざまな条件をクリアしなければなりません。

そこで、今回は木造カーポートの特徴や、DIYを行う前に注意しておくべきことをお話ししていきます。

駐車場として木造カーポートのDIYを検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

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駐車場にも種類がある!カーポートの定義とは?

木造カーポートをDIYでつくるときの注意点についてお話しする前に、まずカーポートの定義について考えてみましょう。

カーポートとは車を停めるスペースのことを指します。

とはいえ、車を停めるスペースにはカーポート以外にもさまざまな種類があります。

〇カースペース

柱や屋根がなく、ただ車を置くだけに用意された場所がカースペースです。

屋根がついていないため、雨が降ったときなどに車体を守ることはできず、乗り降りの際も天気の影響を受けることになります。

〇カーポート

柱と屋根というシンプルな構造でつくられるのがカーポートです。

それほど難しい作業工程が必要ではないため、DIYでカーポートをつくる方もいるようです。

ただ、カーポートをつくるためには、いくつかの決まりを守る必要があります。

その決まりさえ守ることができれば、車を保護してくれる立派な駐車場として使えるでしょう。

〇ガレージ

ガレージは、カーポートにあるような柱や屋根に加えて、壁、シャッターなどで四方を囲んだ形状の駐車場のことです。

ガレージは大きく2種類に分けられ、建物とは別につくられた独立ガレージと、建物内に収まったビルトインガレージがあります。

ガレージをDIYでつくるには、専門的な知識や技術が必要となるでしょう。

カーポートのDIYには木造を選ぼう!

カーポートがどのようなものを指すのか、お分かりいただけたでしょうか。

柱と屋根でつくられたカーポートであれば、DIYを行うことは可能でしょう。

そこで、重要となるのが、カーポートに選ぶ素材です。

カーポートというと、まず思いつくのがアルミやスチールなどの金属製ではないでしょうか。

たしかに、金属製のカーポートであれば、耐久性は増すでしょう。

しかし、そのカーポートは家全体の雰囲気と合っていますか。

また、DIYを行うときに切断する作業も、金属ともなれば容易ではないことが考えられます。

そこで、登場するのが木造カーポートです。

木で造られたカーポートであれば、温かみとデザイン性を兼ね備えているため、木造建築の多い日本において相性が良いはずです。

さらに、木であれば加工にもそれほど困らないため、細部までこだわってDIYを行うことができるでしょう。

木造カーポートのDIYに挑戦する前に!建築確認申請は必要?

駐車場としてぜひ選んでほしい木造カーポートですが、DIYを行うためには建築確認申請を行う必要があるかを確認しておかなければなりません。

建築確認申請は、建築物を建築したり、増築したりする場合に必要となる申請です。

この申請に許可をもらうことで、その建築物に違法性がなく、安全に暮らせる場所として認めてもらえるのです。

ここで問題になるのが、カーポートが建築物としてみなされるかどうかということです。

最初にその疑問にお答えしておくと、カーポートは建築物として扱われます。

建築物は、建築基準法において「土地に定着する工作物のうち、屋根および柱もしくは壁を有するもの」と定められています。

そのため、柱と屋根のある木造カーポートをDIYでつくるのであれば、建築確認申請が必要ということになります。

例外として、10平米以下のカーポートであれば申請が不要という記載もありますが、車1台分で考えるとほとんどが10平米を超えてしまいます。

このことから、カーポートをつくるのであれば、建築確認申請を行うことは必須と考えておいた方が良いでしょう。

DIYした木造カーポートを取り壊さなければならないケースがある

木造カーポートをDIYでつくるときには、建築確認申請をしなければならないというお話しをしました。

ただ、実情でカーポートの建築確認申請をしている方はあまり多くはないようです。

しかし、もしつくった木造カーポートに違法性があれば、取り壊しを検討しなければならないこともありますので、注意しなければなりません。

たとえば、次のようなものは違法性が高いと言えるでしょう。

●防火地域への木造カーポートの建築

防火地域とは、火災がおきたときに延焼を周囲に広げないことを目的に定められた地域です。

この地域では、建築する建物の素材にも、不燃性の強いものを選ばなければなりません。

そのため、カーポートの素材に木を選ぶのが難しいケースも出てくるでしょう。

●隣の敷地ぎりぎりの場所に木造カーポートを建築

民法では、許可なしに隣地から50センチ以内の場所に、建築物を建ててはいけない決まりになっています。

もし隣地の所有者に注意を受ければ、DIYでわざわざつくった木造カーポートも撤去しなければならなくなってしまうかもしれません。

この他にも、それぞれの土地によって建築物への条例が決められていることがありますので、疑問点がある場合は管轄の市町村役場に問い合わせてみましょう。

木造カーポートと建ぺい率・容積率の関係

木造カーポートには、建ぺい率と容積率も深くかかわってきます。

建ぺい率とはその土地に対する建築面積の割合で、容積率とは土地に対する延べ床面積の割合です。

建ぺい率と容積率しだいでは、木造カーポートをつくるだけのスペースを確保できない可能性もありますので、DIYを行う前にしっかりと計算しておかなければなりません。

ただ、一定の条件のもと緩和措置を受けることは可能です。

その条件とは建ぺい率と容積率で違い、それぞれに当てはまるものには次のものが挙げられます。

【建ぺい率の緩和措置の条件】

・外壁を有しない部分が連続して4メートル以上あること
・柱の間隔が2メートル以上であること
・天井の高さが2.1メートル以上であること
・地階を除く階数が1であること

以上の4つの条件がすべて当てはまるときは、四方のカーポートの柱から1メートル分が建築面積から除外されます。

【容積率の緩和措置の条件】

・敷地内の建築物の各階の床面積の合計の1/5を限度として床面積に算入しない

これはつまり、同じ敷地内に建てられた建物の延べ床面積(各階の床面積を足したもの)の合計の1/5が、カーポートの床面積よりも大きければ、床面積から除外されるということになります。

ただし、その値を超えた分に関しては、床面積に含まれることになるので注意しましょう。

木造カーポートの不動産登記はどうするの?

最後に、木造カーポートをDIYでつくるときの不動産登記についてのお話です。

不動産登記とは、建物のサイズや構造、使い方などを一般的に公開するために、登記所で登録することを義務付けた制度です。

ここで注目したいのが、木造カーポートは建物と言えるのかということです。

不動産登記の決まりでは、建物は外気分断性(外気の侵入がない)、定着性(土地に定着している)、用途性(生活できる空間がある)を満たしていることが条件とされています。

木造カーポートをこの条件で考えてみると、確かに定着性はあると言えます。

しかし、カーポートは壁がないため外気分断性があるとは言えず、また、その場所で生活を送れるほどの用途性はないと考えられます。

このことから、木造カーポートは建物としては扱われないと言えるでしょう。

つまり、不動産登記は必要ないということです。

しかし、場合によっては、建築確認申請のときと同じく、10平米を超えるものは不動産登記が必要になることもあります。

もし、不動産登記について分からないことがあるようなら、法務局などで詳しく教えてもらうのが確実でしょう。

木造カーポートをつくるときは事前に詳細な確認を!

外観もおしゃれで、自分でのDIYも可能な木造カーポートですが、設置作業を行う前にいくつかの確認事項をクリアする必要があります。

今回は、その中でも「建築確認申請」「建ぺい率・容積率」「不動産登記」とのかかわりについてお話ししました。

せっかくつくった木造カーポートを違法建築物にしないためにも、しっかりと決まりを守ってDIYを行ってください。

決まりさえ守れば、立派な木造カーポートを手に入れることができるでしょう。