一戸建てを建てる、購入するときは、あれこれと希望や夢があふれてきますよね。
満足感の高い一戸建てを手に入れるために、大切なポイントのひとつとして間取りが挙げられます。
一戸建てを決める際に立地や日当たりよりも間取りを重視するという人も増えています。
では、どのような間取りが最近のライフスタイルでは人気が高まっているのでしょうか。
オープンキッチンスタイルは一戸建ての定番人気
一戸建ての建築や購入は、ほとんどの人にとって一生に一度のことです。
大きな買い物だからこそ後悔はしたくありませんし、長く住むのですから快適な空間にしたいものですよね。
そこで、大切なのが一戸建ての間取りです。
中古物件であっても、リフォームで住みやすい間取りに変えるだけで満足感はグッと上がります。
ところが、新築物件であっても間取りが家族に合っていなければ住みにくくて満足感は低くなってしまうでしょう。
時代の変化によるライフスタイルの変化によって、人気の間取りも昔に比べて変化しつつあります。
どのような間取りが人気が高いのか見てみましょう。
●オープンキッチン・オープンLDK
リビング・ダイニング・キッチンがひとつの空間でつながっているオープンキッチンスタイルは人気が高く、もはや定番といっても良いでしょう。
それぞれの仕切りや壁を減らすことで、狭い空間でも開放的に見せることができ、空間を有効活用できます。
また、ひとつの空間で家族が過ごす時間が増えるため、家族間のコミュニケーションを大切にしたいという人にも人気が高いです。
リビング・ダイニング・キッチンの配置によってはさまざまな間取りにすることができるというのもポイントです。
アイランドキッチンにしたり、キッチンとダイニングを横並びにしたり、ライフスタイルによって間取りのアレンジがきくのも良いですね。
一戸建てに一部屋欲しい畳の部屋
洋風の住宅が一般的になった現在でも、日本人であれば畳の部屋が落ち着きます。
●畳の部屋・畳スペース
リビングに隣接して畳の部屋、もしくは畳スペースを設けてある一戸建ては多いですね。
現代のライフスタイルでは畳の部屋を使うことは減っていますが、やはり「和室」が必要と考える人も多いようです。
畳の部屋を作る目的は、仏壇を置く部屋として、床の間のある客室として、子どもの遊ぶスペースとしてなど人によってさまざまです。
リビングとの間にふすまや仕切りを設ける間取りが人気で、畳の部屋を独立した部屋にすることができ、仕切りを開けておけばリビングを広くすることもできます。
リビングに段差を作って小上がりにし、そこを畳スペースにするというのも人気です。
冬にはこたつを置いてくつろげそうですね。
小さな子どもがいるご家庭では、子どもの遊ぶスペースとして使い勝手がよいと人気があります。
畳の部屋は五月人形やひな人形を飾る場所としてもふさわしく、おすすめです。
間取りで失敗しがちな収納!ウォークインタイプが人気
一戸建てを建てた際、後悔しがちなポイントとしてよく「収納」が挙げられます。
収納が足りなかった、収納が使いにくかった、という後悔はよく聞かれる声です。
日常生活において、ものを出す、使う、しまうという行動は毎日行われます。
収納問題でストレスを感じないように、間取りにおいて人気の収納を見てみましょう。
●ファミリークローゼット
ウォークインクローゼットやウォークイン玄関収納など、家族全員のものを収納できるクローゼットスペースが人気です。
各部屋に収納を作ってしまうと、毎日の洗濯物を収納しに行くのも大変ですよね。
衣替えも大仕事です。
しかし、家族全員で使うウォークインクローゼットであれば、衣類の収納も楽ですし、家族全員の着替えも一ヶ所で済みます。
洗面所の近くにウォークインクローゼットを作れば、洗濯・たたむ・しまう・着替えるという生活の動線が一ヶ所にまとめられるのも人気のひとつです。
また、ウォークイン玄関収納であれば、外出・帰宅時の着替えがしやすく、コートなど大物の収納にも困りません。
靴や傘、レインコート、ベビーカーを置いておくスペースとしても使用でき、アウトドアグッズやガーデニンググッズなど、外で使用する道具も収納しておくことができます。
室内にそのまま入れるウォークスルータイプにすれば、見られたくない散乱した靴も隠しておけますね。
●パントリー
共働き世帯が増えた現代では、食料品を大量にストックしておくというご家庭も増えています。
そのため、収納のひとつとしてパントリーの設置も人気が高い間取りになっています。
ウォークインタイプもあり、常温保存の食料品だけでなく水や非常食、見せたくないリサイクルゴミを収納する場所として使うこともできます。
パントリーに勝手口を設ければ、泥が付いたままの野菜なども持ち込みやすいです。
一戸建てならではの解放感!吹き抜けで間取りの狭さも解消
家の中で最も多くの時間を過ごす部屋として、こだわりを持ちたいのがリビングですよね。
明るく開放的な空間にできるとして吹き抜けリビングが人気です。
●吹き抜けリビング
リビングの天井をなくして2階の天井まで空間をつなげた吹き抜けリビングは、ダイナミックな解放感が魅力です。
窓を大きく取ることができますし、天窓などを採用することによって光をたくさん取り入れることができます。
一戸建てならではの解放感を存分に味わうことができる間取りといっても良いでしょう。
住宅密集地であったとしても、日差しを取り入れることができるため人気があります。
狭いリビングでも視界が上に抜けるので、広く感じることができるというメリットもあります。
スペースが確保できないという場合は、一部だけ吹き抜けにするというのもひとつの手ですよ。
そのような臨機応変な間取りの変更ができるというのも一戸建ての良さですね。
階段の間取りを通して家族の顔が見える
家族がコミュニケーションを取りやすい間取り、というのが近年の一戸建てで人気のテーマとなっています。
家族の顔が見えるとして、階段をリビングの中に設置する間取りがあります。
●リビング階段
リビング内に取り付けられた階段をリビング階段といいます。
独立型の階段ですと、子供が帰ってきても顔を見せずに2階の部屋に行ってしまうということがありますよね。
リビング階段であれば、必ずリビングを通って2階に向かいますので、家族が顔を合わせやすくなります。
特に、思春期を迎えると子どもとのコミュニケーションも難しくなってきますよね。
毎日顔だけでも見られれば、子どもの変化にも気づきやすくなることが期待できます。
また、階段下を収納として利用することもできますので、リビングに大きな収納を作ることができるというメリットもあります。
1階と2階が緩やかにつながっているというイメージを持たせることができますので、押しつけがましくない家族の一体感を演出できるというのも人気のひとつの理由であるようです。
人気の間取りも良いけれど、住む人の暮らしやすさが最重要
一戸建てを建てる、購入する際は、人気の間取りであることも大切ですが、それよりも大切なのが自分の暮らしやすさです。
いくら人気がある間取りだといっても、自分のライフスタイルに合ってなければ暮らしづらいですよね。
どのようなライフスタイルで暮らしたいのか、家族で話し合うことが大切です。
そして、間取りを決める際は、「家でいちばん長く過ごす人」の意見を重視すると良いですよ。
こだわりやデザイン性だけでは快適な一戸建ては手に入りません。
大切なのはそこで過ごす人です。
そしてもうひとつ考えてほしいのは、未来のことです。
なかなかそこまで考えられないかもしれませんが、家族構成や家族の状態は年数を重ねるごとに変化していきます。
小さな子どもに合わせた一戸建ては子どもが小さいうちは良いのですが、成長してから、夫婦2人だけになってからは住みづらくなってしまうかもしれません。
家族の変化に対応できるような間取りも取り入れるのがおすすめです。
ただ、そうはいっても未来のことばかり考えても仕方ありません。
今の生活も大切です。
今必要な暮らしやすさ、未来に必要になるであろう暮らしやすさ、両方のバランスが取れる間取りが理想的なのかもしれませんね。
ライフスタイルから間取りを考える
間取りによって暮らしやすさは変わります。
家の中では、快適に過ごしたいですよね。
人気のある間取りは多くの人が採用しているだけあり、暮らしやすさも兼ね備えている場合が多いようです。
もちろん、人気があるからといってその間取りが正解というわけでもありません。
人それぞれライフスタイルが違うのですから、どのように暮らしたいのかを考えることがまずは必要です。