新築祝いについて解説!お返しを友人に贈るときはどうする?

念願のマイホームを購入したときには、家族や友人などが新築祝いをしてくれるかもしれません。

新しい生活が始まってあわただしい時期ですが、親しい仲でもお祝いをもらったらきちんとお返しをしておきたいですよね。

今回は、友人から新築祝いをもらったときのお返しの仕方について解説します。

新築祝いとは?引っ越し祝いとの違い

まずは、新築祝いとはどのようなお祝いなのかをご説明しましょう。

身内や友人、職場の同僚などが新築住宅を購入して引っ越したときに贈るお祝いのことを、新築祝いと言います。

住宅の購入は人生におけるとても大きな買い物ですから、そんな新しい家での生活が安全で豊かなものになりますようにという思いを込めて贈るものです。

新築住宅であれば、戸建てか、マンションなどの集合住宅かは問いません。

また、個人だけでなく、企業のオフィスや店舗などを新しく建てたときも新築祝いと言います。

一方、購入した物件が新築ではなく中古住宅であった場合のお祝いは、「引っ越し祝い」と呼ばれます。

新築でなくても持ち家を購入するのは非常に大きな決断であり、喜ばしいことなので、引っ越し祝いとしてお祝いをすることが多いでしょう。

なお、企業のオフィスが別の場所へ引っ越す場合は引っ越し祝いではなく、「移転祝い」と言います。

今回は新築祝いの贈り方やお返しについてお話をしますが、基本的に引っ越し祝いも同様と思っていただいて問題ありません。

新築祝いにはどんなものを贈る?友人に贈る場合の相場は?

新築祝いとして贈るものの定番としては、タオルや洗剤のような、いくらあっても困らない生活用品が挙げられます。

他にも、お花や食べ物・飲み物などは定番といえるでしょう。

何を贈るべきか迷う場合や、相手に必要なものを選んで買ってほしいという場合は、商品券やギフトカードを贈ることもあります。

一方で、新築祝いとして避けるべきなのは、火に関係するものです。

ストーブやライター、キャンドルなどが挙げられるでしょう。

これらは家事や赤字を連想させるため、新築祝いの贈り物としてはふさわしくありません。

また、スリッパやマットなどは「足で踏みつけるもの」という印象があるため、特に上司など目上の方に贈るのは避けたほうが良いです。

さらに、壁にかけて使うようなものを贈ると、新築の家の壁に穴を開けなくてはいけないため、あまり喜ばれないかもしれません。

このようなことも考慮しながら、贈るものを考えてみてください。

なお、友人や職場の上司・同僚への贈り物としては、5,000~10,000円程度の価格帯で選ぶことが多いでしょう。

相手との関係性が近ければより高価なものでも良いですが、高価すぎると相手がお返しに困ってしまうこともあるので気をつけてくださいね。

友人から新築祝いをもらった!お返しはどうする?

新築住宅を購入したとき、友人から新築祝いをもらうこともあると思います。

その場合、お返しはどうしたら良いのでしょうか。

本来は、お返しとしてものを贈るのではなく、その友人を新居へ招いて「お披露目会」をするのがマナーです。

お披露目会と言ってもあまり堅苦しいものではなく、食事やお菓子などを用意してもてなす気軽なホームパーティーをイメージしてもらえれば良いでしょう。

お披露目会は、引っ越してから1~2か月後、ある程度生活が落ち着いてから開きます。

しかし、状況によってはなかなかお披露目会を開く時間がなかったり、友人とのスケジュールが合わなかったりすることもあるでしょう。

その場合は、お披露目会を開く代わりに贈り物をすることで、お返しとします。

このとき、贈り物に添える熨斗やメッセージには「お返し」とは書かず、「新築内祝い」または「内祝い」と書くのがマナーです。

なぜかというと、「お返し」というと「もらったから返す」という意味合いが強くなり、相手に失礼になってしまうためです。

内祝いを贈る際は、もらった新築祝いの3分の1~半額くらいの金額のものを贈ると良いでしょう。

こちらも、贈るタイミングは引っ越ししてから1か月前後を目処とします。

なお、より丁寧にお礼がしたいときは、お披露目会をしたうえで、お土産としてお返しの品物を渡すのも良いですね。

新築祝いのお返しにおすすめのものは?独身の友人の場合

ここからは、新築祝いのお返しとしておすすめのものをご紹介します。

お返しを選ぶときは、新築祝いをしてくれた友人の家族構成を考えて、役立つものを贈ると喜ばれるでしょう。

独身の友人であれば、以下のようなものはいかがでしょうか。

●食器

一人暮らしだと、持っている食器があまり多くない方もいると思います。

お皿やマグカップなど、自分で買うには少し高価でおしゃれな食器をあげると、きっと喜んでもらえるでしょう。

●コーヒー、紅茶

友人の好きな飲み物がわかれば、それを贈るのも良いですね。

ドリップコーヒーやティーバッグのように小分けになっているものなら、風味を損ないにくく、相手の好きなペースで楽しめるので贈り物にぴったりです。

●バスグッズ

石鹸や入浴剤、ボディークリームのようなおしゃれなバスグッズは、女性の友人へのお返しとして特におすすめです。

ただし、人によっては香りの強いものを好まないこともあるので注意しましょう。

カップル・ファミリーの友人におすすめのお返しは?

続いては、カップルやファミリーの友人から新築祝いをもらった際におすすめのお返しをご紹介します。

●ペアグラス、お箸

カップルにおすすめなのが、ペアになっていて二人で使えるものです。

ペアグラスやお箸などは普段から使ってもらえる可能性も高く、喜ばれやすいでしょう。

●体験ギフト、カフェチケット

受け取った相手が好きなレジャーなどを選べる体験ギフトや、好きなカフェで使えるカフェチケットも、人気の高い贈り物です。

ペアで利用できるものが多いので、カップルにぴったりでしょう。

●お菓子

人数の多いファミリーの友人なら、みんなで分けられるお菓子の詰め合わせが良いでしょう。

焼き菓子やゼリーなど、賞味期限が長めのものを選ぶと、急いで食べなくて良いのでおすすめです。

少し高級感のあるジュースなども良いですね。

●タオル

「今治タオル」のような高級ブランドタオルは、喜ばれやすい贈り物として定番といえます。

小さい子どもがいる家庭では特に、タオルはたくさんあっても困らないでしょう。

相手が使いやすいよう、シンプルな色や柄のものを選ぶのが良いです。

複数の友人から連名でお祝いをもらった際のお返し

学生のころから仲の良い友人グループに、新築祝いをしてもらったという方もいるでしょう。

それぞれの友人が別々にお祝い品をくれる場合もあれば、連名でくれることもあると思います。

いずれにしても基本的にはお披露目会にみんなを招待してもてなすのがマナーですが、品物でお返しをする場合は、連名でお祝いをもらった場合であっても一人一人に返すのが良いでしょう。

一人当たりのお返しの金額は、もらったお祝いの価格を人数で割り、その3分の1~半分くらいと考えます。

別々にお祝いをもらった場合は、それぞれの贈り物に見合った金額のものをお返しするようにしましょう。

一人が高価なものをくれたからといって、他の友人にまでそれに合わせた高価なお返しをする必要はありません。

新築祝いをもらったらお披露目会やお返しをしよう

今回は、友人から新築祝いをもらったときのお返しの仕方について解説しました。

基本的には、お祝いをしてくれた友人を新居に招いてお披露目会をするのがマナーですが、事情によってはお披露目会を開けないこともあると思います。

その場合は、もらった贈り物に応じた金額のお返しをするようにしましょう。

なお、「お返し」とは表現せず「新築内祝い」というのがマナーなので、注意してくださいね。