夢と希望が詰まったマイホーム。
真夏の炎天下でも、木枯らし吹きすさぶ季節でも、一生懸命作業している大工さんにエールをおくりたいと思う方は多いと思います。
そこで、「新築工事をしてくれている大工さんに、何か差し入れをするべきだろうか。」「どのくらいの頻度で差し入れすればいいのだろうか。」といった疑問の答えを探ってみました。
差し入れに喜ばれるものや渡すタイミングについても書いていきますので、ぜひ参考にしてくださいね。
新築時に差し入れは必要?どんなメリットがあるの?
新築工事の際、大工さんへの差し入れは義務ではありません。
一昔前とはちがい、現場にほとんど顔を見せず差し入れもしない施主さんも増えています。
夫婦共働きだったり、小さなお子さんの面倒を見ていたりと、現場に行けない事情をお持ちの方もいるでしょう。
人とのコミュニケーションが苦手だったり、大工さんを怖く感じて会いに行けない、という方もいると思います。
しかし、大工さんたちの意見を調べてみると、「差し入れがあると嬉しい」と思う方が多いようです。
手の込んだものである必要はなく、どこにでも売っているような飲み物やお菓子などでも、「その気持ちが嬉しい」ということです。
何度か差し入れしているうちに、大工さんと施主さんが気さくに話せる関係になれば、モチベーションアップ以外にもメリットはあります。
思い描いた理想の家を建てるために、工事中でも、疑問点や「こうしたほうがいいのでは」という改善点に気が付くことがあります。
そうしたモヤモヤも大工さんに聞くことができれば、設計士に確認してくれたり、場合によってはサービスしてくれることもあるようです。
細かい作業内容などを大工さんに聞くことができる時間を持てれば、マイホームへの愛着もよりいっそう増しますよね。
ですから状況が許せば、できるだけ差し入れに行くことをおすすめします。
とは言え、頻度や差し入れするものによっては、逆に迷惑になってしまうこともあります。
新築時に大工さんに差し入れする適切な頻度は?
敷地内の新築工事で、ご自宅から工事の様子が見えると、大工さんと毎日顔を合わせる場合もありますよね。
主婦や自営業などで、毎日差し入れすることもできる方もいらっしゃるかもしれません。
しかしながら、毎日のように食べ物や飲み物を用意して差し入れすると、気を遣ってしまってストレスに感じる大工さんもいるようです。
大工さんは、必要な食事や飲み物は自分で用意しているため、差し入れがないからと言って困ることはありません。
話好きな方もいれば口下手な方もいます。
大工さんの性格によっては「毎日でも全然OK」という場合もあるでしょう。
しかし、「集中して一生懸命仕事している」ということを考えて、干渉しない日を持つことも大切です。
では、どのくらいの頻度で差し入れするといいのでしょうか。
これもケースバイケースですが、週に1~2回程度が妥当なところだと考えられます。
月に1~2回でも少ないというわけではありませんが、頻繁に顔を合わせて、お互いよい印象を持っているのであれば、週に2回でもきっと喜んでもらえることでしょう。
差し入れの頻度は週1~2回がおすすめ!注意点とは
新築の際に差し入れする頻度は週に1~2回がおすすめ、ということをお伝えしましたが、どんな食べ物や飲み物が喜ばれるのでしょうか。
まさか真夏にホットコーヒー、真冬にアイスを差し入れる方はいないと思いますが、「これは喜ばれるのだろうか」と悩むこともありますよね。
もちろん、先述しましたように、「差し入れは気持ちの問題」ということですから、そこまで気にする必要はありません。
もし、「喜んでもらいたい!」と思っているなら、ここからお伝えすることを参考にしてみてください。
●手料理は喜ばれないこともある
手料理を差し入れしたくなる方もいると思います。
心のこもった美味しい料理、手作りのお菓子を喜んでくれる大工さんもいますが、そうでない方もいるかもしれません。
もし手作りのものを差し入れするなら、衛生面にはしっかりと気を配りましょう。
また、市販のお菓子や飲み物でも、賞味期限切れだと印象がよくありませんので注意してくださいね。
大工さんに喜んでもらいたい!差し入れの注意点
引き続き、新築時に大工さんに差し入れする注意点についてお伝えします。
●季節を考える
暑い時期には、梅干しやお漬物、塩飴やおせんべいなど、塩分を摂取できるものが喜ばれるようです。
ポカリスエットやアイスコーヒーなどでもいいかもしれません。
反対に、寒い季節には温かい飲み物や食べ物を差し入れできると素敵ですね。
施主さんの中には、小型冷蔵庫を用意して、こまめに中の飲み物などを補充していた方もいるようです。
この場合、現場に行く頻度は少し多くなるかもしれませんね。
また、ポットにお湯を入れてその近くに紙コップと、紅茶やお茶のティーパック、インスタントコーヒーを置いて、自由に飲めるようにするという方法もあります。
ただし、細かい気配りをする前に、そうしたセットを置いても大丈夫か、大工さんに確認することは必要です。
●差し入れで喜ばれない可能性が高いもの
お砂糖をたくさん入れた甘すぎるコーヒーや、溶けてしまうアイス、お弁当などは喜ばれないことが多いようです。
甘いものが苦手な方もいますし、アイスを食べるとお腹の調子が悪くなってしまう方もいます。
大工さんを応援するどころか邪魔になってしまうものを差し入れしないようにしましょう。
差し入れするものは何がいい?大工さんのペースを邪魔しない頻度
新築時に、プロの仕事をしてくれる大工さんに、差し入れで感謝の気持ちを伝えたいなら、高価なものをたくさん持っていくよりは、事前に好みを知って差し入れしたほうがいいでしょう。
気分がシャキッとして作業に集中することができるコーヒーが好きな大工さんは多いようです。
ブラックコーヒー、微糖、カフェオレなど数種類の缶コーヒーを差し入れすると、気持ちが伝わるかもしれません。
また、エナジードリンクやお茶なども迷惑にはならないと思います。
お菓子なら、昔からある「実家で出てくるような」お菓子が無難です。
ばかうけ、ハッピーターン、ポッキーなど季節を考えながら、甘い系としょっぱい系の両方を差し入れするといいかもしれません。
冬に、休憩時間ぴったりに行けるのであれば、ホカホカの中華まんもおすすめです。
ちなみに、差し入れのタイミングは休憩時間が始まったころが一番なのですが、なかなか行けない方も多いかと思います。
休憩時間の少し前に行って見ているとプレッシャーをかけてしまうかもしれませんし、休憩時間が終わるころに行っても、持参してきたものでお腹を満たした後かもしれません。
ちょっとタイミングを間違えたかな、と思ったときでも、ねぎらいの言葉と心からの笑顔があれば、それほど悪い印象にはならないでしょう。
しかし、大工さんのペースもありますので、やはり差し入れは毎日するのではなく、週に1~2回の頻度がおすすめです。
新築工事をいい思い出に!マナーを守って差し入れ
ここまで、差し入れの頻度や注意点などをご説明してきました。
大工さんも施主さんも人間ですので、相性が合わない場合もありますし、トラブルになることもあります。
今はほとんど無いようですが、ヘルメットをつけず、くわえ煙草で作業する大工さんに施主さんが文句を言って、険悪な雰囲気になったケースもあったようです。
差し入れに行った際に、「危ないから来ないで!」と大工さんが怒鳴ることもあると聞きます。
また、逆に施主さんのマナーが悪く、大工さんが嫌な思いをすることもあります。
新築工事の作業中に、素人に近くをウロウロと歩き回られると、心配になる大工さんは多いです。
落ちた釘で怪我をさせてしまう恐れもありますし、上から何かが落ちて当たってしまったら大変です。
休憩中に差し入れするときでもヘルメットの用意があればしっかりと被り、建物や工具にはなるべく触らないようにしましょう。
子供を連れて行くことや、大人数で訪れるのはNGです。
また、横柄な態度、注文がコロコロ変わる、ゴミを捨ててもらおうと持ってくるなどが原因で、嫌われてしまう施主さんもいるようです。
もし何らかの行き違いや失敗があり小さなトラブルが起きたのなら、差し入れを持って行って話し合うことは大切です。
態度の悪い大工さんに苦情を言わなければいけない場合は、ハウスメーカーに相談しつつ、大工さんを替えてもらうことも検討しましょう。
トラブルの種を残したまま新築工事を見守る、なんてことにならないように、マナーを守り冷静に対応することが必要です。
差し入れには気遣いが大切!感謝の気持ちを伝えよう
大工さんたちへの差し入れをするなら、週に1~2回の頻度がおすすめですが、今は差し入れがほとんど無いケースもあるようです。
毎日行って余計な気遣いをさせてしまうよりは、月に一度、日持ちする飲み物を差し入れするほうが迷惑にならないかもしれません。
もちろん状況によっては、毎日差し入れを補充したり、たまには手料理をふるまったりすることもできるでしょう。
感謝の気持ちやマイホームにかける情熱が伝われば、大工さんのモチベーションもアップするかもしれません。