納戸に布団を収納する人は多いと思いますが、大きくてかさばる布団収納によってデッドスペースができてしまったり、入りきらなくなったりして、悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
納戸に布団を収納するポイントを、5つ挙げてご紹介します。
・分かりやすく
・取り出しやすく
・見ばえよく
・無駄な空間を作らない
・清潔に
という点に注意して、収納術をマスターしてください。
納戸とは?有効活用しないともったいない!
納戸は押し入れよりもスペースが広く、たくさんのものを収納することができます。
中で作業をしたり、眠ったりすることができる広さの納戸もありますが、換気や採光のために十分な広さの窓がないため、居室とは言えません。
フリールーム、DEN、GRなどと表記されることもあります。
また、「1SLDK」と記載される場合、「S(サービスルーム)」が納戸を意味します。
同じような間取りの2LDKと比較すると、家賃が安いことが多いですし、納戸にはさまざまな使い方があるので、「お得な物件」とも言えるでしょう。
布団や衣類、その他の荷物を収納することもできますし、納戸のドアを開けておき、書斎や子供部屋として活用することもできます。
しかし、かさばるものを入れた際に、デッドスペースが生まれてしまうこともあるでしょう。
せっかくの広い空間を有効に利用するために、おすすめの収納術をご紹介します。
その布団は必要?収納術の基本・「捨てる」
納戸に布団などの場所をとるものを入れるなら、ただ入れたい順に詰め込んでいくのではなく、計画的に収納していきましょう。
まず、「必要なもの」と「不要なもの」を仕分けします。
もう数年も使っていない布団を、「お客様用」と考えてとっておくこともあると思いますが、本当に必要なのか、今一度ご確認ください。
また、子供が小さい頃に使っていた子供用布団セット、重くて掛け心地がよくない毛布など、使う機会が減ったものも「不要なもの」と言えるかもしれません。
必要な布団は状態をチェックし、不要な布団は処分したり、欲しい人にあげたりして片付けることをおすすめします。
ソーイングが好きなら、布団の中綿や生地を再利用してもいいですね。
ぬいぐるみ、クッション、巾着袋などを作るのに便利です。
さらに、納戸にしまうのではなく、部屋に出しておく見せる収納術もおすすめのアイディアです。
いらない布団を詰めることで、ソファとして座れる収納袋もありますので、こうしたアイテムを活用して納戸の使えるスペースを広げてみてください。
布団を処分する方法
不要な布団を捨てる際には、注意点があります。
燃えるゴミとして、捨てることができる場合もありますが、そのまま大きな袋に入れた状態で捨てるのではなく、自治体の指定を守って捨てるようにしましょう。
小さめに折りたたみ、紐でまとめておいたり、カットしてゴミ袋に入れたりして捨てることが多いようです。
紐でしばって捨てる場合は、粗大ゴミの日に回収してもらうことになるでしょう。
粗大ゴミ用のシールを布団に貼り、指定の日に出します。
いい加減な捨て方をすると、回収してもらえなかったり、戻されてしまったりするようなので注意が必要です。
もしキレイな布団であれば、リサイクル業者に引き取ってもらうことができますし、寄付することもできるようです。
一方、必要な布団は、置く場所を決めて衛生的な状態で収納するといいでしょう。
納戸や押し入れなどを使った「布団収納術」について次項からご紹介いたします。
布団を納戸に収納!5つの収納術
収納術のポイントを簡単にお伝えすると、
①分かりやすく
②取り出しやすく
③見ばえよく
④無駄な空間を作らない
⑤清潔に
などの点が挙げられます。
布団にかぎらず、何を収納するにしても、こうしたことを意識することが大切でしょう。
①分かりやすく
どこに何が置いてあるのか分かるように収納することがおすすめです。
収納ケースの裏に毛布などがあったり、ごちゃごちゃと詰め込んで何枚の布団があるのか分からなかったりして、必要ない布団を、新しく買ってしまうことがあるかもしれません。
布団カバーも、衣類を収納するケースの中に入れて忘れてしまうと、探し回る手間がかかります。
納戸を開けたときに、何がどこにあるのか分かる状態にすることが重要です。
納戸に奥行きがあれば、布団を三つ折りにして重ねていくのではなく、くるくると丸めてロールケーキのようにして、縦に差し込んで重ねる収納方法も選べます。
あまり使わない布団なら、丸めた状態で梱包用フィルムで固定し、隙間に立て掛けておくこともできますね。
納戸の奥行きや高さに応じて、臨機応変に収納すれば、②「取り出しやすく」④「無駄な空間を作らない」というポイントもクリアできます。
納戸の布団収納術!出しやすさ・見た目・清潔さ
②取り出しやすく
基本的には、重い物は下に、軽いものは上のほうに置きましょう
布団以外の収納としては、キャスター付きの棚も便利です。
小物類を入れたラックを布団の前に置きたい場合、キャスター付きのラックであれば、簡単に出し入れできるでしょう。
また、アイロン、空気清浄機、子供のおもちゃなど、収納ケースに入りきれなかったものもあるかと思います。
布団を押し込むと収納スペースができるので、手前に置いてしまうことがあるかもしれませんが、布団を取り出す際に邪魔ですし、見ばえも悪いので、ちがう場所に置きましょう。
③見ばえよく
「④無駄な空間を作らない」ということとも関係する収納術ですが、季節外のかさばる布団には「布団圧縮袋」を使うのもおすすめです。
圧縮することで厚みが減り、硬い状態になりますので、ケースとケースの隙間や納戸の壁際に置くことが可能になります。
ケースの色と同じ色味の圧縮袋を使い、パズルのように整然と収納していくことで、納戸の中をスッキリと見せることができるでしょう。
⑤清潔に
布団収納には湿気対策が欠かせません。
布団の下にすのこを敷いたり、納戸の壁にすのこを縦に貼ったりして、通気性を少しでもよくすることが大切です。
除湿剤を利用すること、一日に1~2回は換気をすることもおすすめです。
布団は天日干しにするか、布団乾燥機があれば定期的にかけておくといいでしょう。
特に梅雨時など、湿気の多い時期には注意してください。
布団は清潔に保とう!
「⑤清潔に」という収納術について付け加えますが、布団の近くに収納するものについてもチェックしてみましょう。
掃除用具やアウトドアグッズが汚れた状態で近くにあれば、布団にも汚れが付いてしまいますね。
見ばえもよくありません。
また、収納棚やアルバムなど、ホコリが積もりやすいものが隣にあると、布団もホコリだらけになってしまうかもしれません。
定期的に、納戸の中の掃除をするようにしましょう。
布団はすべて出して、虫やホコリ、髪の毛などが付いていないか確認し、できれば天日干ししてから入れ直します。
下に敷いているすのこも、取り出してみてカビが無いかチェックしてみてください。
納戸の中のにおいをかいでみるのも、清潔に保つためには必要かもしれません。
カビ臭いにおいがしたら、徹底的に掃除をしなければいけませんね。
布団を納戸に上手に収納
納戸にはたくさんのものが入りますので、収納方法を工夫して空間を有効活用しましょう。
丸めて立てて収納する方法や、お店の絨毯販売コーナーのように、奥に向かって差し込むように収納する方法などがあります。
布団圧縮袋を使い、ケースの隙間や上に収納するのもいいでしょう。
衛生的に収納して安眠できる布団を保つことは、心地よい暮らしのためになると思いますので、湿気対策も忘れないでくださいね。