夢のマイホームとして新築一戸建てが完成し引っ越すとなると、住民票の異動もしなければなりません。
ここで気になるのは、住民票を変更するタイミングです。
新築の土地を購入すれば、今住んでいる場所から移動する前に、住民票の手続きをしても良いのでしょうか?
この記事では、住民票を変更する手順やタイミングについてお伝えしていきます。
新築した場合に必要な届け出とは?
夢のマイホームを手に入れるときに、新築一戸建てを設計する方も多いことでしょう。
土地を購入して新築するわけですが、このときに必要となる届け出があるのです。
それは、各市町村で言い方が変わるかもしれませんが、「新築届」や「住居表示の届け出」というものです。
これを提出することで、新築の住居表示(「~~町〇丁目△番地××号」のことです。)が決定します。
住居表示の決定には約1週間はかかりますので、余裕を持って届け出ることが重要です。
この新築届を届け出るタイミングとしては、中間検査の時期くらいからが良いでしょう。
申請に必要になるものもあるのですが、これは各市町村で違いますので、ホームページ等で確認してください。
そして、新築が完成すれば、次に住民票の住所を変更しなければなりません。
この住民票の住所変更ですが、新築一戸建てを建てる場所も決まっていて、新築届で住居表示も決定しているわけですから、今の家から移動する前に申請することはできないのでしょうか。
これに関しては後ほどご説明しますが、その前に住所変更の手順についてお話ししましょう。
住民票を新築の住所に変更するための手順~同じ市町村の場合~
住んでいた家から新築一戸建てに移動したら、住民票を新築の住所に変更しなければなりません。
住民票の住所変更は、今までと同じ市町村内で引っ越したのか、違う市町村に引っ越したのかで手順が変わります。
それぞれの手順についてご説明していきましょう。
まずは、同じ市町村内で引っ越した場合です。
このときの住所変更は、転居届を役場に提出するだけで済んでしまいます。
役場の窓口で住民移動届をもらい、転居届にチェックし必要項目に記入していきます。
そして、これを提出し受理されれば、住民票の住所変更は完了です。
このとき、本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカードなど)と印鑑が必要になりますので、こちらを持って役場に行きましょう。
住民票を新築の住所に変更するための手順~違う市町村の場合~
新築住宅が、今まで住んでいた家の市町村と別の場合は、同じ市町村での手順と少し変わります。
まず今まで住んでいた市町村の役場に行き、転出届を提出しなければなりません。
このとき、役場から転出証明書をもらえるので、これを新築住宅の市町村の役場に持って行きます。
転出証明書と一緒に、本人確認書類と印鑑も持参します。
そして、新築の市町村で転入届を提出し、受理されれば住民票の異動は完了です。
このように、同じ市町村内での引っ越しなのか、異なる市町村に移動する場合かで、住民票の手順が変わりますので注意してください。
ちなみに、転出届に至っては新築に移動する前でも届け出ることが可能です。
ただし、転出届に「新住所」を記入する欄がありますので、新しい住所をメモするなどして覚えておくようにしてください。
この住民票の異動ですが、新しい住所が分かれば引っ越す前でも行って良いのでしょうか。
次項から、住民票の住所変更するタイミングについてお話をしていきます。
タイミングはいつ?今の住所から新築に移動する前?それとも後?
住民票の変更手順についてお話をしたところで、ここからは住民票の住所変更をするタイミングについてお話をしていきましょう。
これはどのタイミングで行えば良いのでしょうか。
新住所がわかっていれば、今の住所から新築に移動する前に行っても良いのでしょうか。
こういった手続き等は、早め早めに行っておいた方が良いともいわれていますから、住民票に関しても早いところ済ませてしまいたいですよね。
しかし、住民票の住所変更には決まりがあります。
結論から申し上げれば、新築住宅に移動する前に変更してはいけません。
イレギュラーな場合もありますが、基本は移動後に住所変更をします。
もし、まだ住んでいないのに住民票を異動させてしまえば法律を違反することになり、罰金などの罰則を科せられてしまいます。
ですから、新築の住所が分かっていても、住む前に住民票の異動を行うことはせず、住みはじめてから変更の手続きを行うようにしましょう。
期限がある!新築に移動してからどのくらいまでに行うの?
先ほどもお伝えしたように、住民票の住所変更は、今まで住んでいた家から新築住宅に移動した後に行います。
ここで注意しなければいけないのが、住民票を異動するのには期限があることです。
その期限は、引っ越しから14日以内と決められています、
そのため、今までの家を出たら早めに手続きに行かなくてはなりません。
特に、違う市町村に移動した場合は、旧市町村の役場に転出届を提出した後で、新住所の役場に転入届を提出しなければなりませんから、とても大変です。
さらに引っ越し後は、荷ほどきであったり近所の方々にあいさつしに行ったりと慌ただしくなりますから、こういった手続きは早めに済ませておくと安心です。
ただし役場にも開庁日がありますから、開庁している時間や曜日を必ず確認しておいてください。
違う市町村に移動した場合、なかなか住民票の異動をしない方もいるようですが、異動をしておかないと様々なデメリットや危険性があるのです。
次項で、これについてお話しします。
違う市町村に移動!住民票を変更しないときのデメリットと危険性
違う市町村に移動して新築住宅への引っ越しが終わっても、役場の営業時間に合わなくて住民票の手続きに行けないということもあるでしょう。
しかし、住民票を異動させないと以下のようなデメリットが発生してしまいます。
・確定申告は、旧住所管轄の税務署でないとできない
・住民票の写しや印鑑証明などの各種証明書が必要なとき、旧住所の役場でなければ発行できない
・引っ越し先の市町村の福祉サービスを受けることができない、公共施設を利用できない
・運転免許証の更新が、旧住所でないとできない
などといったことが挙げられます。
住民票は、「自分の居所を証明する」という役割も持っています。
そのため、新築住宅に移動したのに、住民票を異動させてないことで引っ越し先の市町村での居所が証明されなければ、その市町村でのサービスや権利が認められないのです。
さらに、先ほど住民票の異動には、引っ越しから14日以内に行う期限が決められているとお話ししましたね。
この期限を破ってしまうと、新築に移動する前に住民票を異動させた場合と同様、罰金を支払うことになってしまいます。
罰則を科せられる危険性もありますので、必ず引っ越したら期限内に住民票の手続きを済ませるようにしましょう。
新築に引っ越したら住民票の手続きは迅速に!
夢のマイホームが完成し、ワクワクな気持ちでいっぱいになるとは思いますが、そのときには必ず住民票の住所変更の手続きをしなければなりません。
引っ越し日から14日以内といった期限もあり、破ってしまうと罰則を科せられてしまうこともありますから、必ず守るようにしましょう。
面倒に思うでしょうが、早め早めに手続きを済ませてしまい、新居での生活を楽しく過ごしましょう。