核家族が増え続けているといわれている現代ですが、経済的な理由などから、両親と同居をする方もいらっしゃいますよね。
同居はさまざまなメリットもありますが、一つ屋根の下で暮らしていくため、生活費や家事分担などの問題が山積みです。
それが義母となれば、遠慮してしまうこともあるでしょう。
お互いにストレスなく暮らしていくために、しっかり話し合っておきましょう。
義母との同居で生まれるメリット
はじめに、両親と同居をするメリットについてみていきましょう。
まずは、概要でもお話しした通り、経済的な部分での負担が軽くなります。
特に、子育て世代が生活しやすい物件では、毎月の家賃もそう安くはないですよね。
しかし、同居によって今まで支払っていた家賃分が軽くなれば、浮いたお金を貯蓄にまわすこともできます。
義母との同居に前向きでない方であっても、貯蓄が増えると考えれば、ネガティブなことばかりではないはずです。
また家賃だけでなく、両親の年間所得によっては扶養控除を利用することで、節税もできます。
そして、扶養家族になると親は子供の健康保険に入るため、保険料の負担も軽くなります。
同居というとマイナスなことばかりに目が行きがちですが、こういったメリットもあるのです。
もうひとつ、子供のいるご家庭では、大きなメリットがあります。
共働きをしているご家庭も多いでしょうから、保育園のお迎えを頼んだり、帰宅が遅くなってしまうようなときに頼れるのは、とても助かりますよね。
こうした部分も考慮し、食費や光熱費といった生活費をどのようにしていくかを話し合っていきましょう。
生活費をどうするかは同居する前に話し合おう
同居によるメリットはあるものの、お金にまつわることはきちんと話し合わなくてはなりません。
例え、義母との関係が良好であっても、なあなあにしてしまってはあとで嫁姑問題へと発展してしまいかねません。
生活費をどう分担していくかは、同居をはじめる前に決めましょう。
というのも、同居をはじめてから決めるのは容易ではありません。
同居といっても、仕事をしていればすれ違うことも多いですし、なかなか話し合いの場を作れないのが現状です。
双方が冷静になって話し合うためにも、同居前に計画しましょう。
家族みんなで話し合うこともいいですが、大人数になると意見も分かれやすいため、決定権のある2~3人で進めていくことをおすすめします。
話し合いの場がもてたら、紙とペンを用意してください。
口頭では忘れてしまうこともありますが、紙に書くことで記録できます。
共有する部分を書き出して義母と家族会議を行う
まずは、共有する部分はどこなのか、紙に書き出してみてください。
共有する部分とは、以下のような事柄です。
・住宅ローン(家賃)
・電気代
・ガス代
・水道代
・食費
・インターネット
・固定電話
・新聞紙
・ウォーターサーバー代
上記のように、思い当たる共有部分を箇条書きしていきます。
そして、一つずつ生活費をどう分担していくか話し合いましょう。
例えば、住宅ローンを組んだ一戸建てで同居する場合、返済が済んでいるのかいないのかでも金額が変わりますよね。
双方でどのくらいが妥当であるのかを、決めていきましょう。
新聞は義母しか読まないなどという場合は、共有部分ではないため外します。
話を進めていくときは、お互いの事情もあるかと思いますが、思いやりの気持ちを持って決めていきましょう。
また、親世帯が年金で暮らしている場合は、全てを折半してしまうと大きく負担がかかってしまいます。
こうした所得のことも考慮しながら、焦らずじっくり、納得のいくまで話し合いましょう。
義母と生活費を折半する方法
義母と完全同居となると、共有する部分が多く、細かく分担額を決定していくには難しい部分があります。
とくに、生活費は誰がどのくらい使っているかは明確にはわかりませんよね。
そういった場合、光熱など生活費を折半する方法もありです。
全てを集約し、折半にて支払っていきます。
両親ともに働きに出ていることが前提とされますが、面倒な計算をしなくても済むため、お互いが納得しているのであれば、シンプルな方法かもしれません。
しかし、趣味で使うものや、嗜好品などは共有する部分ではないため、個々で購入するようにしましょう。
そして、大切なのは、生活費にどれくらい費用が掛かっているかを家族みんなで共有することです。
買い物をしたときのレシートを一か所に集めておき、月末に集計します。
家計簿を付けるべきとはいいませんが、何にどれくらいお金がかかっているのか把握することで、お金の流れが分かってきますよ。
無駄な生活費がないかお互いに把握しよう
生活費を折半にする場合、お金の支払い方法に迷うと思います。
支払い方法に関しては、親と子が共有できる財布を作る方法と、どちらかが支払いをしたのち、一定額を請求する方法があります。
どちらにしても、お互いが納得する支払い方法にしましょう。
そして、折半にするときは、必ず家族みんなでお金の流れを把握しましょう。
月末に集まり、家族会議を開くのもいいですね。
いつもより食費がかかっていたら、来月は気をつけようとすることで、節約意識を高める効果もあります。
このとき、ただ単に「気を付けましょう」と相手に伝えてしまうと、角が立つようないい方になってしまいます。
とくに義母との同居は、親しき中にも礼儀ありです。
一緒に温泉旅行へ行くために節約しよう、おいしいランチを食べに行こうなど、ポジティブな目標を立てるといいですね。
円滑に生活していくためにも無駄な出費をなくし、笑顔で暮らせる同居を目指しましょう。
同居をするなら家事分担についても話し合う
生活費の分担はもちろんですが、同居をはじめる前に、家事分担についても話し合っておきましょう。
家事のやり方はそれぞれ違いますので、一つの家事を一緒に行うと、何かしらのストレスがかかるものです。
分担して行う家事を書き出し、義母と相談してみましょう。
大前提としましては、自分の家庭のことは自分で行うことです。
夕食の準備を例に出してみると、毎日一緒にキッチンに立って料理するとなると、気心が知れていても疲れるものです。
曜日ごとに担当を決めたり、帰宅する時間が違えば、キッチンを使う時間帯を決めておくことで、ストレスなく生活できるでしょう。
家事分担も、誰がどのように行わなければならないといった正解はありません。
得意なほうにお願いしてみたり、気が付いたら行うといったご家庭も多いです。
いずれにしても、ある程度のルールは話し合い、良好な関係を保っていくためにはお互いのやり方に口を出さないということです。
はじめは価値観の違いからイライラしてしまうこともありますが、お互いにサポートしつつ、頼りたいときはお願いをするといったスタンスでいると案外うまくいくかもしれませんね。
ストレスのない同居に!
例え家族になったとしても、これまで生活してきた環境は全く違うものです。
これまで良好だった関係が険悪になってしまうこともあります。
しかし、同居によるメリットが双方にあるのであれば、歩みよらない手はありませんよね。
お互いに尊重しつつ、ストレスなく生活するためのルールを話し合いましょう!