夢のマイホームを手に入れて、これから素敵な生活をスタートできるという時、誰もが心躍る気持ちでいっぱいになりますよね。
しかし、新築で家を建てるときは、気を付けたい問題もあります。
その一つが、隣人トラブルです。
ニオイ問題や騒音トラブルを回避するためにも、心得たいことをお伝えします。
新築一戸建てで注意すべきは隣人関係
土地から選んで家を建てる場合には、あらかじめどのような人たちがまわりに住んでいるのか確認することからはじめてみましょう。
両隣に住んでいる方たちだけでもチェックしておくと、隣人トラブルになりにくいものです。
条件に合った土地が見つかると、すぐに手に入れたいと気持ちが先走ってしまいますが、隣人トラブルによって人間関係に耐え切れず、夢のマイホームを手放してきたかたもいます。
安い買い物ではないですから、それだけは避けたいものです。
これから長い付き合いになるだけに、一番重要といっても過言ではないでしょう。
では、どのように確認したらよいのでしょうか。
その方法は、隣人と会話をしてみることです。
きっかけとしては挨拶をして、「このあたりで土地を探しているのですが、この地域は住みやすいですか?」といった質問を投げかけてみましょう。
会話をしてみると、人柄がでるものです。
その人柄を見て、ある程度判断してみましょう。
また、長年住んでいるかたであれば、新しい情報をゲットできるかもしれません。
そうした情報を得られるのは、新築一戸建てを建てる身としては嬉しいですよね。
隣人トラブルを避ける窓の位置
地域性や隣人状況を把握し、土地を購入して家を建てていくわけですが、隣人トラブルにつながりそうなことは極力避けていきましょう。
隣人が温厚なかたであっても、思わぬきっかけがもとで、トラブルに発展することもあるからです。
新築を建てるときは、家の中のことだけでなく、窓の配置にも気を使いましょう。
マイホームの窓が隣の家の窓と同じ位置にあると、気分がいいものではありません。
視線が気になる窓こそ、配慮すべきポイントになります。
注文住宅ではなく、建売の場合も、窓の位置を確認しましょう。
また、隣の家が平屋である場合、二階に窓はありません。
そうしたことから、開放的な窓にしてしまいがちですが、隣の家がずっと平屋である保証はありませんよね。
隣人の都合やセカンドライフの一環として更地にしてしまえば、新たに家を建てる人も出てくることでしょう。
新たに建つ家は、二階建てになる可能性もゼロではありません。
そういったことも踏まえながら、慎重に計画してみてください。
新築を建てる前にしておきたいこと
窓の位置と同様に、キッチンの換気口の位置も大切です。
キッチンで魚や肉を焼くニオイが、隣の家に向かれて流れていったらどうでしょうか。
調理している側は気付きませんが、隣の人からしたら不快に感じてしまうかもしれません。
こうしたニオイの配慮もできる間取りであると、完璧ですよね。
また、リビングはテレビの音が漏れやすく、話し声や子供の声が漏れやすいところでもあります。
隣人の寝室の隣にならないような設計にするなども、今後の生活のしやすさにつながるでしょう。
なるべく、隣の家から離して建てるのも有効です。
新築を建てる前にしておきたいことは、ほかにもあります。
家を建てるということは、工事が発生するため、どうしても数ヵ月に渡って騒音が発生してしまいます。
トラブルや苦情になりやすいのは初めのこのタイミングなので、地鎮祭のときにハウスメーカーさんと一緒に挨拶回りをしておきましょう。
大切なのは、隣人の立場になって考えてみるということです。
想像力を働かせて、相手の立場に立って考えてみてくださいね。
嫌なニオイは隣人トラブルのもと!
そしてついに、あなたの家が建ちました。
念願のマイホームは、新築のいい香りがします。
これから新しい生活がはじまるわけですが、隣人とお互いに気遣いがなければ、良好な人間関係は築けませんよね。
キッチンの換気口からのニオイに加え、ゴミ箱の設置場所にも気を付けてください。
ゴミ箱は、なるべく隣の家から見えない位置に設置します。
家に帰るたびに隣の家のゴミ箱が視界に入ったら、気になる人もいるのです。
小さなことですが、こうした気遣いが隣人トラブルを避けていくことにつながります。
また、ゴミ箱から漏れるニオイも気を付けましょう。
最近では、スメルハラスメントという言葉もあります。
自分の敷地内だから何でもしてもいいというわけではなく、となりに住んでいる人の気持ちになってみましょう。
また、悪臭だけでなく、ベランダに干した洗濯物からする過度の洗剤や柔軟剤のニオイが不快だということで、トラブルが発生することもあります。
騒音トラブル回避には新築を建てる計画に防音対策を!
ニオイに続いては、騒音トラブルです。
新築を建てる前にしておきたいことでも少しお話ししましたが、テレビや子供の声、ペットの泣き声等でトラブルになることも少なくないのです。
賃貸物件と比べて上下の音を気にすることは減りますが、隣人が居ることを忘れないようにしましょう。
例えば、楽器を扱うときは、細心の注意を払いましょう。
自分の家だからと、ピアノやギターといった楽器を扱うときは、配慮しなくてはいけません。
上手い下手に限らず、また、音の大小に限らず気になるものです。
では、隣人を気にして、楽器を扱うことはできないのでしょうか。
騒音を気にするあまり趣味を辞めてしまっては、豊かな生活になるとはいえませんよね。
楽器を扱う生活をするのであれば、しっかりと防音対策をしましょう。
新築を建てる計画であらかじめ防音対策もできますし、家を建てた後でも、ある程度の防音対策はできます。
楽器を扱うときの部屋を限定し、音漏れを防ぎましょう。
防音対策の費用は決して安くありませんが、騒音によるトラブルは後を絶ちません。
ご自身の生活を豊かにするためにも、一度検討してみてくださいね。
新築一戸建の隣人トラブル解決方法
隣人トラブルを避けるためには、事前の調査とお互いの心遣いが大切であるとお話ししてきました。
同じ地域で住む人同士、良好な人間関係でいたいものですよね。
しかし、世の中には色々な人がいます。
新築一戸建てを建てた側が気を付けていても、隣の家によるトラブルに悩まされる日がくるかもしれません。
いつ何時トラブルに発展するか、分からないのです。
もしも隣人トラブルに発展してしまったら、どのように解決していけばよいのでしょうか。
一番避けたいのは、感情にまかせて解決していく方法です。
人と人なので、感情が入るとややこしくなってしまいます。
まずは、どんなことがトラブルになっているのかを書き残しましょう。
日付けを入れて、トラブルの元を明確化していきます。
これによって感情論ではない、事実が残ります。
時間が解決してくれればよいのですが、追い詰められた状況になってしまえば、第三者に頼り、助言や指示をもらいましょう。
先ほど書き残したメモが、役に立ってきます。
一人で抱え込まず、隣人トラブルに強い専門家に相談してみましょう。
暮らしやすさは良好な人間関係にある!
いい人間関係が築けると、生活自体も豊かになります。
隣近所でコミュニケーションがとれていると、治安もよくなりますよね。
新築を建てるときの計画として、理想とする間取りを考えつつも、隣人への気遣いも忘れないようにしましょう。
お互いが気持ちよく暮らせるいい関係を築き上げてくださいね。