アパートのドアが壊れた!ドア交換にかかる費用は誰が払う?

アパートに住んでいると、災害やトラブルなどで玄関のドアが壊れてしまうことも少なくないといいます。

玄関のドアが壊れてしまえば、当然修理や交換などが必要になりますが、果たしてどのくらいの費用がかかるのでしょうか。

今回は、ドアが壊れてしまう状況についてや、ドア交換にかかる費用やその費用は誰が負担するものなのかをお話しします。

アパートの玄関のドアが壊れるってどんなとき?

住んでいるアパートの玄関のドアが壊れてしまったとなれば、誰でも困惑してしまうものです。

しかし、どうして玄関のドアが壊れてしまうようなことがあるのか、その原因をいくつか見ていきましょう。

①風や災害によるもの

災害なども玄関のドアを壊してしまう原因として考えられますが、換気などをするためにドアを開け放すことがあるかもしれません。

そのときに強風などが吹いていれば、それによってドアが壊れてしまうこともあり得るでしょう。

②故意によるもの

何かのトラブルによりドアに穴を開けてしまったり、へこんでしまったりする場合もあります。

③劣化によるもの

築年数が経過していれば「ある日突然、玄関のドアが閉まらなくなった…」ということがあるかもしれませんね。

このように玄関のドアが壊れてしまえば、生活をするのにも支障をきたしますが、壊れた状態に応じてドアは交換が必要です。

ドア交換となればできるだけ早く解決し、生活に支障のないようにしたいものですが、費用なども不安なところですよね。

次項からは、ドア交換にかかる費用について見ていきましょう。

ドア交換にかかる費用はドアの種類によっても違う!

玄関のドアが壊れてしまった場合は、すぐにドア交換や修理をしてもらいたいですが、肝心の費用は設置するドアの種類やデザインによっても大きく異なります。

玄関のドアの大体の相場は、以下のような価格が平均です。

・片開きドア

アパートでよくみられる、一枚のドアを押したり引いたりして開けるタイプのドアで、こういったタイプのドアの場合、交換に10万円から25万円程度かかるといいます。

・親子ドア

親子ドアといって、片開きドアの隣にもう一枚幅の狭いドアがついているものです。

普段は片開きドアと同じように使用するものですが、小さなドアと一緒に開放すると間口を広く確保することができます。

そのため、幅の広いものをなかに運び入れるときにもスムーズに行えます。

こちらのドア交換にかかる費用は、15万円から30万円程度が平均です。

・両開きドア

このタイプのドアはアパートではあまり見かけないタイプですが、ドアの種類としてお話ししておきます。

両開きドアは名前の通り、両方から開けるタイプのドアで、ドア交換に必要な費用はおおよそ20万円から30万円ほどです。

・引き戸

こちらもアパートの玄関のドアとしてはなかなか見かけないタイプですね。

先にお話しした押して引いて開け閉めをするものとは違い、引き戸は左右にスライドして開け閉めするもので、交換にかかる費用はおおよそ15万円から30万円程度です。

これらのドアはあくまでおおよそであり、使用する素材や装飾などによっても大きく異なります。

アパートの玄関のドアが壊れた!誰がそのドア交換の費用を負担するの?

もしもアパートの玄関のドアが壊れてしまったとしたら、すぐ直したいところですね。

賃貸物件の設備が壊れた場合は、物件を借りている人がドア交換をするのか修理で済むのかを判断するのではなく、管理会社や大家さんが判断します。

例えば、ドアが劣化していることから開け閉めが難しくなった場合は、大家さんや管理会社がその費用を負担してくれるケースが多い傾向にあります。

しかし、物件を借りている人が故意に壊してしまったものに関しては、借りている人の負担となる可能性が高くなります。

どういう判断になるのかは、その状況によっても異なることがあるので、ドアが壊れてしまったら大家さんや管理会社に相談してください。

それでは、相談する前に玄関のドアを勝手に交換してしまったらどうなってしまうのでしょうか。

勝手にドア交換したらダメ!費用が返ってこないことも

玄関のドアが壊れたら、大家さんや管理会社に必ず連絡することとお伝えしました。

しかし、借りている人が「管理会社や大家さんに事後報告して費用を請求する」と、ドア交換を済ませてしまったという場合もあるかもしれません。

その場合は、費用が返還されない可能性があります。

これは、先にお話したように、アパートなどの賃貸物件の設備が壊れてしまった場合は、大家さんや管理会社が交換するのか修理をするのか判断するということと関係しています。

ほとんどの大家さんや管理会社は連絡を取ることができるため、それを怠って「勝手に修理した」とみなされ、「費用は返還しない」となる可能性もゼロとはいい切れないのです。

もしも、ご自分で依頼した業者が「相場よりも高かった」と知れば、それこそトラブルを招くかもしれませんので注意してください。

ドアが壊れたのに放置!?それもトラブルの元かも!

これまで、ドア交換の費用や、壊れたときは大家さんや管理会社に連絡をすることに関してお話ししましたが、ドアが壊れたまま放置することもよくありません。

それは、物件を借りている人にも「善管注意義務」という義務があるためです。

住んでいて、もしも異常が見つかった場合は、すぐに管理会社や大家さんに伝えなければなりません。

例えば、借りているアパートの玄関のドアに穴が空いてしまい、そこから雨水が吹き込んで玄関先が水浸しになったとします。

それが原因となって、壁にカビが生えてしまったり、その他の箇所にもよくない影響が出てしまったりすることがあるかもしれません。

そうなってしまえば善管注意義務の違反をしたとみなされて、物件を借りている人に修繕の責任が生じてしまうケースもあるのです。

壊れてしまった玄関のドアをそのままにせず、しっかりと状況を伝えるようにしましょう。

アパートのドアを壊してしまった!敷金が役立つ!

もしも故意によってドアを壊してしまったとしたら、借りている人がドア交換の費用を負担する場合もあるとお話ししました。

そんなときに役立ってくれるのが敷金で、アパートを契約するときに支払っている場合が多くあります。

敷金とは、入居する前に収める保証金のことで、物件を借りている人が家賃の滞納をしてしまったり、設備を壊してしまったりしたときにあてるものです。

ドア交換にも敷金をあてることができるので、そうなればドア交換にかかった費用が安く済むということもあります。

また、敷金はこのようなことにも使われます。

・壁紙の張替え
・クロスの張替え
・ハウスクリーニング(場合によっては別で支払うこともある)
・畳の交換
・ふすまの張替え

物件を退去するときなどにあてられることが多いですが、ドア交換が必要になってしまって極力出費を抑えたい場合は、敷金から補填してもらうのもよいでしょう。

ドアが壊れて交換になったら

もしも、何かを理由にドアが壊れてしまい「交換が必要だ」といわれたら、管理会社や大家さんが払うのか、こちらが負担しなければならないのかを確認しましょう。

その際は、くれぐれも勝手に交換をせずに、先に管理会社や大家さんに相談してください。

また、こちらが負担することになり「費用を抑えたい」となれば、預けている敷金から補填してくれることもあるので確認してみるとよいでしょう。