新築で平屋を建てる方必見!外観や間取りを決める注意点とは

以前は、戸建ての家として、二階建てや三階建てが多く建てられてきました。

しかし、近年、新築で平屋を建てる方も増えてきています。

ここでは、平屋が増えている背景や平屋の家のメリット・デメリットをはじめ、外観などの平屋を建てる際に考えるポイントなどをご紹介していきます。

これから平屋の家を建てようとお考えの方は、完成してから後悔する点のないように、ぜひ参考になさってください。

「平屋」の家とはどんなもの?

平屋というのは、ご存知の通り、一階建ての家のことです。

日本の住宅には、もともと平屋が多く存在していました。

後に、狭い土地でも面積や部屋の数を増やすことのできる二階建てや三階建ての家が多くなりました。

しかし、高齢化が進み、バリアフリーへの意識が高まったことや少子化による世帯数の減少などがあり、家のなかにそれほど多くの部屋を必要としなくなってきています。

そこで、新築で建てる際に、平屋の家が現代に適した住宅として、改めて選択肢に入り再び人気が戻ってきています。

平屋の家というと、細長くてI字型をした一軒家のイメージが強いかもしれませんが、次のような形の平屋もあります。

・ロの字型で中央に中庭がある
・コの字型やL字型
・扇型などの複雑な形をした家

これらのように、平屋の家にも様々な形や外観があります。

次から、さらに詳しく平屋の家についてお話ししていきます。

新築で人気の平屋!メリットとデメリット

新築の家を建てる際に人気となってきている平屋の家ですが、まずはそのメリットからご紹介していきます。

●平屋の家のメリット

・ワンフロアとなっているので、動線が短くて移動がラクである
・階段がないため、階段分のスペースを有効に使える
・平面的な広がりが出るため、広く感じる
・階段の昇り降りがないので、老後も安心して暮らせる
・構造的にも強くなっている

二階建てなどのような階段がないことから、生活が上下に分断されることもないため、移動もしやすく、階段のスペース分を有効的に使えるのは平屋の大きなポイントでしょう。

老後の階段の昇り降りが心配だという方も多いでしょうから、階段がないというのは大きなメリットとなっていて、人気の理由とも言えます。

これらのような良いメリットが備わっている平屋ですが、次のようにデメリットと思われることもあります。

●平屋の家のデメリット

・周囲の環境によって日当たりやプライバシーの問題が出てくる
・二階建ての家と面積を同じくらいにしようとすると、坪単価が高くなる
・間取りを決めるのが難しい

特に、住宅や建物の多い都市部では、日当たりがあまり良くない、周りの二階建ての家からの視線が気になる、などという話があると言われています。

そのようなことを回避するために、間取りなどの設計についてを熟考することが大切です。

まずは、外観の決め方から見ていきましょう。

新築で平屋を建てる!外観を決めるポイント

新築で平屋を建てる方のなかには、「平屋でもおしゃれな外観にしたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。

平屋の家の外観を決めるポイントとして、次のようなことがあります。

●外壁の素材

平屋をおしゃれに見せるためには、外壁の素材や色は重要なポイントです。

色や素材によって、次のように見た目のイメージが変わってきます。

・白:清潔感のあるイメージ
・黒、グレー:とがったような強いイメージ
・レンガ調:あたたかみのあるイメージ
・金属調:スタイリッシュなイメージ

近年では、窯業系(ようぎょうけい)のサイディングが多く使われるようになっています。

窯業系とは、セメント質と繊維質がおもな原料で、それを板状にしたものです。

モルタル素材よりも工期が短く済み、色や柄のバリエーションも豊富にそろっているので、外壁材の主流となっているとも言われています。

●屋根の形

二階建ての家などと比べると、横に長くなりがちな平屋ですので、外観にもこだわりたい方は、屋根の形を考えることもポイントの一つです。

平屋の屋根の形としては、主なものに、「切妻(きりづま)・片流れ・寄棟(よせむね)・方形」などがあります。

そのなかでも、片流れは平屋の家で多く採用されている形です。

片流れの屋根は、一枚の屋根が一方向へ傾くようにされています。

その屋根の角度により、平屋の家を大きく見せる・ロフトを設けるなどのメリットが生まれます。

また、近年では、太陽光発電のパネルを設ける家も多く見られるようになりました。

外観をおしゃれに見せるだけではなく、活用できる屋根の需要が増えています。

新築で平屋を建てる!外観選びで失敗しないために気をつけること

新築で平屋の家を建てる際に、「外観で失敗した」という話を聞くことがあります。

外観で失敗しないためには、どのような点を気をつけると良いのでしょうか。

●外壁の選び方

外観を決めるポイントとして、先ほども外壁のお話をしましたが、外壁材を選ぶ際に、住宅メーカーから渡されたカタログやサンプルから決めることとなるかと思います。

そこで、小さなそのサンプルを見ただけで決めてしまうと、実際に完成した時になって、「イメージと違う…」「こんな色だったの?」などという残念な気持ちになるケースも少なくありません。

自分たちが選ぼうとしている外壁材を実際に使用している家やモデルハウスを紹介してもらい、実際に使われて家を見て決めると良いでしょう。

●屋根の大きさ

こちらも、外観を左右する重要なポイントとなっている屋根ですが、インパクトをつけたいために、大きすぎる屋根にしまうことで、デメリットとなる場合もあります。

それは、大雨や台風がきた際に、大量の雨をその大きな屋根が受け止めることになりますが、万が一、雨どいの許容量を超える大雨が降ると、雨どいからあふれた雨水が滝のように降ってくる可能性も出てくるでしょう。

大雨や大風の日のことも予測したうえで、屋根の形や大きさを決めることも必要です。

●テラスの活用

二階建ての家はベランダが設けられ、そこに洗濯物を干すこともできます。

しかし、平屋の家にはベランダがないので、必要な場合は、テラスや洗濯物を干せるスペースを設けることになります。

外観のデザインにこだわるあまり、テラスを作ってもひさしがないので「洗濯物を干せる状態ではない」などという問題が後から出てくることもあります。

外観で失敗しないためには、これらのように見た目だけを考えるのではなく、実際に生活していくことをイメージしながら決めていくと良いでしょう。

外観だけではなく家のなかも重要!間取りを決める注意点

これまで、新築で平屋を建てる場合に、外観を決める際のポイントをご紹介してきました。

家を建てるために決めるのは、外観だけではありません。

家のなかの間取りなどを考えることも大変重要ですので、そのことについてもお話ししましょう。

●日当たり・風通しを考える

外観の部類にも入るかもしれませんが、「日当たり」や「風通し」の良さを考えることは、その家に快適に長く住んでいけるかが関わる重要なことになります。

二階建ての場合でしたら、日当たりの良い部屋を作りやすいのですが、平屋の場合は、特に中心部が日当たりや風通しが悪くなってしまいがちです。

また、廊下を個室やリビング・ダイニングなどで囲んでしまうと、日の当たらない真っ暗な廊下になってしまいます。

それを回避するためには、中央を中庭にする・L字型の家にする・長方形にするなどの設計の工夫をすることが考えられます。

●家のなかが迷路のようにならないようにする

二階建ての家の場合は、たいてい個室は二階に配置されることが多いですが、平屋では全ての部屋が一階に配置されます。

そのため、上手く動線を考えて決めないと、個室までの廊下が長くなってしまったり、曲がりくねったりと迷路のようになってしまう恐れもあります。

平屋のメリットとして挙げられている、動線が短くなることを活かせるような間取りの決め方が必要です。

設計士の方にしっかりと要望を伝え、よく相談をしながら間取りを考えていくと良いでしょう。

そのほか新築で平屋を建てる際に気をつけること

平屋の家を新築で建てる際に、外観や間取りのほかにも気をつけた方が良いことがあります。

●プライバシーの確保

たとえ家族であっても、お互いのプライバシーを確保することは大切です。

平屋の家の場合は、一階に全ての部屋があるため、二階建ての家よりもその点では難しくなります。

プライバシーを気にするあまり、壁を多くしてしまっては、風通しや日当たりが悪くなることにつながります。

前項でお話しした、日当たり・風通しについてと動線の件に併せて、プライバシーの確保についても考えましょう。

●屋根の断熱

平屋で屋根が低く、住居スペースと屋根が近い家は、断熱対策をしっかりと行なうことも重要です。

それは、屋根から熱が伝わってくる割合が高いためです。

特に、ロフトを設けてそこを寝室や居住スペースにしようと考えている場合は、断熱対策をしないと、夏場はいられなくなるほどの暑さになってしまうことが考えられます。

一年を通して快適な温度で過ごすためには、断熱対策を忘れずに行なうことが大切です。

見た目だけでなく実際に住むことをイメージして決めよう!

平屋の家には多くのメリットがありますが、思ってもいなかったデメリットもあるものです。

新築の家を建てる際は、家のなかの間取りはもちろん、外観についても、実際に住んでいくなかでの雨や風などの自然現象のことまでを想定して考えていくことも必要です。

これから長く住み続けていく家ですので、家族みんなが快適に住めるような家づくりをしましょう。