家賃を抑えたいと思って部屋を探す場合は、どうしても狭い部屋や、部屋数が少ない部屋が候補に挙がるでしょう。
そんなときに「ロフト付き」と書いてあると、「快適に住めるかも」と考えて気になりますよね。
ロフトにお布団を敷いて寝ることには、さまざまなメリットがありますが、残念ながらデメリットもあります。
そのひとつに「湿気によるカビ」がありますので、ここでは「カビ対策にすのこベッドは効果的なのか」「ロフトで寝る際の注意点は?」ということをご説明していきます。
ロフトは魅力的!眠るスペースとしても便利?
ロフトがあると、収納しきれない物を置くことができますし、趣味に没頭できる空間にすることもできます。
「秘密基地」のような雰囲気があり、上手に使えれば、より快適な生活をおくることができるでしょう。
今回のテーマである「眠るスペース」という目的で使う場合にも、ロフトならではのメリットがあります。
ベッドよりお布団派だと、忙しくてきれいに畳んでしまうことができずに、外出してしまうこともあると思います。
そういうときに限って来客があったりして慌てて片付けることを考えると、敷きっぱなしでも隠れるロフトはとても便利です。
また、安眠のためには、活動するスペースと眠るスペースを分けて、眠るときには気分を切り替えられるようにすることがポイントだと言われています。
「パジャマに着替える」「部屋を間接照明で暗くする」などと同様で、眠る場所に移動するというのも、体の「眠りスイッチ」を入れてあげるためには大切です。
スマホやテレビ、パソコンを下に置いてロフトに上り、お布団に入れば、安眠を妨げるものからは遠ざかることができますよね。
ここからは、「すのこ」などを使って、より快適にロフトで寝る方法についてお伝えしていきます。
ロフトにお布団を敷いて寝ると湿気が溜まる?カビ対策にすのこを活用
ロフトを寝るスペースとして使うメリットはありますが、注意点もあります。
湿気対策をしないと、お布団がカビてしまうかもしれません。
アパートなどの場合は特に、ロフトのすぐ近くに換気窓が付いていないケースの方が多いでしょう。
ただでさえ空気の抜けが悪く、湿気が溜まりがちになるのがロフトです。
そのうえ眠るときには汗をかきますから、お布団を床に敷きっぱなしにすることで、お布団だけでなく床までカビてしまう可能性があります。
カビが生えた環境で眠ると体内にカビが入り込み、肺や脳で増えてしまうこともありますし、肌荒れなどを引き起こします。
しかしながら、重いベッドをロフトに運ぶのは大変です。
そこで、ベッドよりは軽い「すのこ」をお布団の下に敷いてみたらどうか、というアイディアが思い浮かびます。
すのこがある分、空気の通り道ができてお布団がカビにくくなりますし、すのこの上のマットレスや敷布団が厚手なら寝心地は悪くありません。
とはいえ、「すのこを敷いていてもカビは生える」可能性があります。
次項では、すのこをベッド代わりにする際の注意点を取り上げます。
すのこの上にお布団を敷いてもカビは発生!
すのこの上に敷いてあるとはいえ、そのままずっとロフトに敷きっぱなしにしているとお布団にカビが発生してしまいます。
すのこは床との間に接触面がありますし、梅雨の時期などは特に注意が必要です。
しばらくすのこに敷きっぱなしにしていたお布団を持ち上げてみると、裏にカビがびっしり、なんてことになるかもしれません。
また、敷きっぱなしのお布団にはホコリが溜まりますし、蓄積した汗や皮脂、髪の毛が原因でダニが繁殖しやすくなります。
ですから、お布団はマメに干すことが大切ですし、すのこも折りたたんで床と離しておく時間を作ることが求められます。
さらに、「抗菌」「防ダニ」などの機能があるお布団を選ぶこともおすすめです。
すのこを使うとカビは発生しにくくなりますが、可能性はゼロではないということを覚えておきましょう。
すのこの材質にもこだわろう!おすすめ商品のご紹介
ロフトにすのこを敷いて、その上にお布団やマットレスを乗せて寝る場合は、すのこの材質も意識してみましょう。
プラスチック製のすのこもありますが、吸湿性と放湿性に優れた木材の方が湿気対策には役立ちます。
パイン材や杉よりは、ヒノキ、桐がいいと言われています。
ヒノキは湿気を溜めにくく、強度がありますし、防虫効果も高い木材です。
桐は若干強度は劣りますが、湿気対策としてはヒノキよりも優れていますし、軽いので持ち運びが楽にできます。
ここで、ネット通販で人気の商品をひとつ、ピックアップしてご紹介します。
●Sun Ruck(サンルック):すのこベッド シングル ロール式 天然桐 極厚2.5cm
こちらは、サンルック直営店のネットショップ「サンルックダイレクト」にて取り扱われています。
ロールタイプなので、くるくると巻いてコンパクトに収納できますし、お布団と一緒に三つ折りにしておくこともできます。
また、すのこ自体にも溝が付いているので通気性はばっちりで、 軽く丈夫な桐を使用しています。
滑り止めや面取り加工なども施されていて使いやすいのに参考価格は、3,850円(税込み)。
少しすのこが薄い点が気になりますが、口コミ評価は高く人気の商品です。
重さ:約5kg
サイズ:100cm×200cm(すのこの厚み2.5cm)
お布団のカビ対策に便利なのは?
お布団のカビ対策になるのは、すのこだけではありません。
たとえば、除湿シートも効果的です。
お布団と、すのこの間に除湿シートを挟むことで、より湿気が溜まりにくくなります。
毎日お布団を畳み、こまめに干すことができるのであれば、ロフトの床の上にお布団を敷いて、その間に除湿シートを挟むだけでもカビ対策には効果的です。
除湿シートは防臭機能があり、自宅で洗えるものがおすすめです。
また、布団乾燥機や布団掃除機などを使って、お布団を清潔に保つことができるでしょう。
布団乾燥機は湿気とダニを一網打尽にできて、ジメジメした季節に大活躍します。
掛け布団と敷布団の間に大きな袋を膨らませて乾かすタイプがおなじみですが、近年では袋が無い布団乾燥機も販売されていて、改良が進んでいます。
冷風も出るタイプなどを選べば、1年中使いやすいですね。
ロフトを活用する際の注意点!
ロフトで寝る際には、お布団の湿気だけでなく他にも気を付けるべきポイントがありますので、ご参考にしてください。
●夏場は熱中症に注意
温かい空気は上に溜まりますので、ロフトは蒸し暑く、夏場は寝ることができないケースもあります。
暑さを我慢して寝ていると熱中症になる可能性もあるので、無理せずに冷房をかけるか、下に移動して寝るようにしてください。
●掃除はこまめに行う
ロフトはホコリが溜まりやすいので、こまめに掃除することが必要です。
すのこを丸めたり畳んだりして、お布団をどかして掃除するようにしましょう。
アレルギーや喘息などをお持ちの方は、特に気を付けてください。
●頭をぶつけないように注意
ロフトで寝ることに慣れていないうちは、起きてボーっとしているときに、頭をぶつけてしまうこともあるかもしれません。
●ハシゴの上り下りで落ちないように注意
急いでいたり酔っているときなどは、ロフトのハシゴや階段から足を踏み外さないように注意してください。
落ち着いて眠れるロフト!掃除や布団干しは忘れずに
ロフトで寝ることで、「活動するスペース」と「眠るスペース」を分けることができます。
すのこや除湿シートを使っても、敷きっぱなしにはせずに、こまめに畳んだり掃除して清潔さを保ちましょう。
下へ運ぶのは大変ですが、天気のいい日には天日干しもしたいですね。
ただ、最後に挙げましたようにロフトには注意点も多いです。
まだロフト付きのアパートをご契約する前なら、デメリットもしっかり確認したうえで選びましょう。