家というものは、住んでみなければ住み心地や使い勝手がわからないものですよね。
しかし、新築一戸建てを建てるのであれば住みやすい快適な家にしたいものです。
住みやすさを考えたとき、間取りはとても重要なポイントです。
今回の記事では、新築一戸建てを建てる際に考えるべき間取りについてお話しします。
新築一戸建てを建てるときに知っておきたい間取り図
新築の一戸建て。
この言葉の響きだけでワクワクと心が躍りますね。
新築の一戸建てをお考えの人は、設備や間取りなどを決めるのにワクワクしたり、思い悩んだりしていることでしょう。
特に、間取りはこれからのライフスタイルや生活動線に深く関係してきますので、慎重に決めたいところです。
新築一戸建てを建てる、もしくは購入するというとき、間取りについてどのように考えれば良いのでしょう。
間取りに関しては、ハウスメーカーや工務店からの提案やほかの物件の間取り図を参考にすることも多いと思います。
まずは、間取り図で使われている記号について知っておきましょう。
●L
リビング・居間
●D
ダイニング・食事室
●K
キッチン・台所
上記の3つは、最もよく見る間取りの文字列ではないでしょうか。
例えば、「2DKのアパート」は2部屋+ダイニングキッチンという間取りのアパートという意味です。
「3LDKのマンション」は3部屋+リビングダイニングキッチンということになりますね。
近年では、リビングとダイニングキッチンがひとつにつながっている間取りが主流になってきました。
家族の一体感を重視する人が増えているのかもしれません。
まだある一戸建てで使われる間取り図記号
前項でご紹介した間取り図の記号はよく見かけるため、知っている人も多かったと思います。
続いて、あまり見ない記号についてもご紹介します。
●SR・S
サービスルームを意味します。
建築基準法で定められている居室としての基準を満たしていない部屋のことです。
納戸や趣味部屋にすることが多いようです。
居室ではないため、「1LDK+SR」と表記されます。
フリールームの「F」や「DEN」と表記されることもあります。
●MBR・BR
マスターベッドルーム・ベッドルームを意味します。
主寝室・寝室という意味ですが、洋室を意味していることもあります。
●UB
ユニットバスを意味します。
工場で作られ、現場で組み立てるタイプの浴室です。
新築の建売一戸建てではよく使われています。
●WIC
ウォークインクローゼットを意味します。
人が歩いて入れるほどのスペースがある収納です。
●SIC
シューズインクローゼットを意味します。
広くとればゴルフ用品やアウトドア用品なども収納することができます。
●RF
屋根裏部屋、主にロフトを意味します。
以上、主な記号をご紹介しました。
上記以外にも記号はたくさんありますが、これらが分かれば大体の間取り図は理解できると思います。
家族の人数で一戸建ての間取りがだいたい決まる
理想的な間取りの一戸建てを手に入れるためには、部屋の数やリビングの広さなどをどのくらいにすれば良いのでしょうか。
それは、住む人数によって異なります。
また、土地の広さや延床面積によっても変わってくるでしょう。
まずは、住む人数から考えると部屋数が決まりやすいです。
夫婦2人+子ども2人で3~4LDKというのが一般的な間取りです。
主寝室+子ども部屋2室、LDKという構成ですね。
ここに趣味部屋や客室、和室、パントリーなどプラスするという間取りも人気です。
夫婦2人だけであれば、2LDKで十分でしょう。
寝室+多目的部屋+LDKという間取りです。
掃除やメンテナンスという意味では、あまり広くないほうが維持管理が楽です。
また、将来を考えてバリアフリー、平屋にするという人も増えているようです。
新築の一戸建ては大きな買い物ですので、気軽に住み替えるということは難しくなります。
10年後・20年後のことまで考えるのは難しいかもしれませんが、将来のライフスタイルの変化についても考えておくと良いでしょう。
特に子どもがいるご家庭では、大きなライフスタイルの変化が訪れます。
子どもが大きくなったら、子どもが独立したら、となったときに住みにくい家にならないように考えておくことも大切です。
新築一戸建てでまず考えたい家事動線の良い間取り
部屋数が決まったら、次に考えるのは生活動線・家事動線です。
家事動線は、家事にとってはとても重要なポイントになります。
家事は毎日のことですから、動線によってやりやすさが格段に変わってしまいます。
そのため、新築の一戸建ては主に家事を行う人が間取りを決めるのがおすすめです。
家事動線のやりやすさを考えるポイントは、水まわりです。
水まわりを1か所に集めると家事をする場所が集約できます。
家事動線を考えるときは、動線の最後までシミュレーションしてみることが大切です。
洗濯で考えてみましょう。
キッチンと洗面室が近いと家事がやりやすくなりますが、しまうところまで考える必要があります。
【例】洗面室で着替える→洗面室で洗濯する→2階のベランダに干す→1階のクローゼットにしまう
この場合、重い洗濯物を2階まで持って行き、乾いたら再び1階に戻って畳む、という家事動線になります。
洗濯物を持っての行き来が面倒と考えるのであれば、1階だけで洗濯を完結できるように1階に洗濯物を干す場所を確保する必要があります。
このように、水まわりを1か所にすれば家事動線が楽になるか、というとそうとも言い切れません。
家事を楽にするために、普段行っている家事の不満点を列挙してみるのも良いかもしれません。
それを解決できるような間取りであれば、家事動線も良くなるでしょう。
生活動線の間取りは家族全員が集まる場所から考える
家事動線の次は、生活動線について考えてみましょう。
新築一戸建ての生活動線について考えたとき、家族全員が使う場所が重要になってきます。
家族全員が使う場所というと、リビング、ダイニング、洗面、浴室、トイレですね。
特に、平日の朝の水まわりが混雑することが多いと思います。
朝の支度をスムーズにするためには、ダイニング→洗面→トイレの動線に行き止まりを作らないことがおすすめです。
どちらからでも出入りできるという動線にすると、混雑が起こりにくくなります。
そして水まわりの間取りを決める際は、音やにおいの問題も考慮しておくと良いです。
水まわりは1か所にまとめた方が良いのですが、リビングやダイニングとトイレが近すぎるのもあまり好まれません。
来客があったときにトイレに入りにくいですし、料理中であれば音やにおいも気になりますよね。
また、1階の寝室の上にトイレを設置すると、夜中のトイレの排水音が響いて起きてしまうかもしれません。
2階にトイレを設置する場合は、階下に音が響かないような間取りにするのがおすすめです。
建売の新築一戸建ても条件が合えば良い物件かも!
これまで、新築一戸建てを建てる際に考えるべき間取りについてお話ししてきました。
しかし、予算や立地の問題で注文住宅が難しい場合もあると思います。
そのような場合は、新築一戸建ての建売住宅も条件が合えばおすすめです。
特に、未完成の新築一戸建てであれば、間取りにも融通が利く場合があるのです。
未完成の建売一戸建てであれば、まだ売れていないことが多く、区画の中から日当たりの良い物件や条件の良い物件を選ぶことができます。
建築中であれば、壁紙や内装の色などを変更できることもあるようです。
また、注文住宅と同様に工事の進捗状況を自分の目でチェックできるというのも安心感がありますよね。
気に入った間取りや条件の物件が見つかれば、建売の新築一戸建ても悪くありませんよ。
自分が住みやすいように自分で考える
一戸建ての間取りに正解はありません。
どのような間取りにしても、何かしらの後悔は生まれてしまうかもしれませんね。
しかし、自分でしっかり考えて決めた間取りであれば、愛着も湧いて満足度は高くなるはずです。
ハウスメーカーの勧めてきた間取りそのままでも快適かもしれませんが、自分が住むのですから、自分が住みやすいように間取りを考えてみることをおすすめします。