窓ガラスに粘着テープを貼ったあと、「剥がせなくなった!」「ベタベタしてきれいにならない!」と、困ってしまった経験はありませんか?
テープ跡が残ったままでは、見栄えが悪くなってしまいますよね。
そこで今回は、効果的だと言われている「粘着テープの剥がし方」を、いくつかご紹介していきます。
ご家庭にある身近なアイテムも活躍しますから、いざというときのために覚えておきましょう。
窓のテープを剥がすには「粘着力を弱める」
そもそも「粘着テープ」というのは、フィルムや紙などの基材に、粘着剤をつけたものです。
それをクルクルと巻き取って、ロール状にして売られています。
テープというのは便利なもので、ただ単純に貼るだけでなく、束ねたりつなげたり、ときには包んだりと、さまざまな使い方ができます。
こうしたテープをきれいに剥がしていくには、粘着力を弱める必要があるのです。
粘着力を弱めるには、「粘着剤の効果を弱める方法」と「粘着剤を溶かす方法」が挙げられるでしょう。
【粘着剤の効果を弱める方法】
・ドライヤーであたためる
【粘着剤を溶かす方法】
・液体を含ませる(シール剥がし剤、除光液、中性洗剤、お酢など)
窓ガラスにテープが貼られているなら、上記の除去方法が効果的です。
具体的な剥がし方は後述していきますが、その前に用意しておきたいものがあります。
それについては、次項でお話しします。
窓ガラスのテープ剥がしに便利なもの!
もし、窓ガラスに貼ったテープが強力だったときは、こそげ取ることも考えておかなければいけません。
そこでおすすめする道具は、以下の通りです。
●スクレーパー(窓ガラス用)
参考商品【ナルビー:セーフティキャップ付1枚刃ホルダー】
・参考価格:740円(税抜)
・サイズ:47.5×130×13.5mm
窓ガラス清掃用の一枚刃スクレーパーは、テープ剥がしに最適です。
職人さんが実際に使用している道具で、ガラスについた頑固な汚れ剥がしとして活躍します。
窓ガラス以外では、ガスコンロの焦げ跡掃除などにも使えます。
マルチに活用できますので、気になる方は手に入れてみてください。
ただし、刃を立ててこするとガラスに傷がつくので、使用時には注意が必要です。
●スクレーパーの代用品
・ヘラ
・カッター
・定規
・割り箸
これらは、一般のご家庭にもよく置いてあるアイテムだと思います。
「わざわざスクレーパーを買うのはもったいない…」という方は、上記の代用品を使ってみましょう。
さて、次項からは、テープの剥がし方をご紹介していきます。
まずは、ドライヤーを使用した剥がし方です。
試してみたいテープの剥がし方!ドライヤーであたためる方法
ここからは、テープの剥がし方について、具体的にお伝えしていきます。
まずは、粘着剤の効果を弱める方法から見ていきましょう。
粘着剤は熱に弱いので、前述したように「ドライヤー」を使うのが効果的とされています。
はじめに、テープの一部を少しめくります。
剥がした部分に、ドライヤーの温風を30~60秒程度当てていきます。
窓ガラスなら、ドライヤーの熱を少し当てただけで割れることはないので安心してください。
これだけで、随分と剥がしやすくなるでしょう。
そのほかには、熱い「蒸しタオル」を当てる方法もあるので、お好みによって選んでみてください。
どちらも簡単に試すことができますが、長い時間熱しすぎるのは危険ですし、特殊な窓ガラスは熱に弱いこともあります。
また、熱した部分をいきなり冷やすと、ひび割れしやすくなると言われているので、安全性にも配慮しながら行ないましょう。
粘着剤を溶かしていく剥がし方!
ドライヤーの熱でもきれいに剥がれないテープには、粘着剤の効果を弱める液体を含ませてみましょう。
効果的だとされているのは、以下のものたちです。
・シール剥がし剤
・除光液
・中性洗剤
・お酢
上から強力な順番でご紹介しました。
シール剥がし剤は、ホームセンターなどで購入することができます。
参考商品【ヘンケル:強力粘着剤はがし】
・参考価格:869円(税抜)
・内容量:220mL
窓ガラスなら、液だれしにくいタイプを選んでみましょう。
こうしたシール剥がし剤は、油汚れや煙草のヤニを落とすこともできるので、大変重宝します。
シール剥がし剤や除光液などの液体を、窓ガラスのテープに塗布したら、ラップをかけてしばらく置いておきます。
放置時間の目安としては、30分程度で構いません。
ラップをかけることで、より剥がれやすくなるので、ぜひお試しください。
なかなか剥がせないときには、スクレーパーやヘラでこすります。
液体をかけながらこすると、さらに剥がしやすくなるはずです。
そのほかで効果的だとされているものには、
・灯油
・オイルライターオイル
・ベンジン
・ハンドクリーム
・サラダオイル
・クレンジングオイル
・ウェットティッシュ(アルコール分を含んだもの)
これらが挙げられます。
液体を含ませる剥がし方は、非常に効果的なのでおすすめです。
窓ガラス以外の場所でテープを剥がすときの注意点!
前項では、テープに液体を含ませて剥がす方法をお伝えしましたが、窓ガラス以外の場所で試す場合には、少し注意が必要です。
テープを貼っている部分の材質によっては、変色や変形が起こりやすくなります。
●フローリングなどの木材
シール剥がし剤や除光液、灯油などを塗布すると、変色や変形につながるかもしれません。
●衣装ケースなどのプラスチック製品
シール剥がし剤や除光液などは、プラスチック製品を変質させる可能性があります。
●障子などの紙製品
ハンドクリームやクレンジングオイルなどの油分を含んだ液体は、紙を原料としたものにかけると、変色してしまいます。
また、灯油は使用後のニオイが気になるとの指摘もあります。
そのため、食器類や革製品への使用は避けたほうがいいでしょう。
テープの剥がし方はさまざまですが、使用後のことも想定しておく必要があります。
ほかにもあった!日用品を使う剥がし方
ここまで、熱を利用した剥がし方と、液体を含ませる剥がし方を中心にご紹介してきました。
なかなかテープ跡が取れないときには、以下の方法も試してみてください。
●他のテープで剥がす
窓ガラスのテープ跡を剥がしたいときには、他のテープの粘着力を利用することもできます。
テープの種類は、ご家庭にあるガムテープやセロハンテープで構いません。
テープ跡のある部分に、用意したテープの粘着面をペタペタと当てていきます。
じっくりと時間をかけて作業してみてください。
●消しゴムでこすって剥がす
テープ剥がしには、どのご家庭にもある文具「消しゴム」も有効です。
テープ跡が残った部分を、消しゴムで軽くこすっていきましょう。
●湿布の成分を染み込ませて剥がす
液体を含ませる剥がし方の応用編としては、テープの粘着面に、湿布の成分を染み込ませる方法もあります。
湿布を貼って数十分待ち、ゆっくりと剥がしてみましょう。
スムーズに取れないときは、スクレーパーなどを使ってみてください。
テープを剥がす方法はいろいろあった!
もし、賃貸物件にお住いなら、「窓ガラスの状態をきれいに戻したい!」という方は多いはずです。
取れにくいテープや、しつこいテープ跡は、熱を加えることで剥がしやすくなります。
窓ガラスであれば、シール剥がし剤などを含ませてから、スクレーパーでこすることも可能です。
状況に応じながら、いろいろと試してみてください。