新築の窓に工夫を凝らしたい方も多いでしょうが、用途によって使う窓は変わってきます。
一般的な窓ガラスとして名前が挙がるのは、掃き出し窓や腰高窓ではないでしょうか。
しかし、それ以外にもレバー付き窓があります。
今回は、レバー付き窓の種類についてご紹介していきます。
レバー付き窓の種類や特徴・開け方についても確認していきましょう。
開け方が個性的!レバーが付いた窓ってどんな窓?
みなさんは、窓というとどんな窓が思い付くでしょうか?
リビングなどの大きな窓には、掃き出し窓が使われることが多いですよね。
その他に思いつく窓として、腰高窓があります。
腰高窓は掃き出し窓と同様によく使われており、大人のちょうど腰辺りの高さにくる窓になります。
家で使われるメインの窓というと、ほとんどがこの掃き出し窓か腰高窓になるのではないでしょうか。
それでは、お風呂やトイレなどプライバシーが守られなければならない窓にはどのようなタイプが使われているのでしょうか?
お風呂などで使う窓は、レバー付きの細長い窓や下側が開く窓が使われることが多いです。
窓を細長くすることによって、窓から見られる範囲を狭める効果があります。
また、下側が開く窓は小さめの窓が多く、外からの視界を防ぎます。
ガラスも透明なものではなく、曇りガラスとなっていることが多いでしょう。
なお、レバー付きの窓は、主に2種類あります。
それは、すべり出し窓とルーバー窓です。
レバーが付いている点では共通していますが、開け方にはそれぞれ違いがあります。
次項では、すべり出し窓の特徴からお伝えします。
レバー付きすべり出し窓!種類別に特徴をご紹介
レバー付きすべり出し窓は、4種類あります。
それぞれの特徴を確認していきましょう。
〇縦すべり出し窓
この窓は、縦方向を軸にして、家の外へすべり出しながら開きます。
建物の外壁沿いに吹いている風を部屋の中に取り込むことができます。
〇横すべり出し窓
この窓は、横方向を軸にして、窓の下側が家の外へすべり出しながら開きます。
窓ガラスがひさしの役割をするため、多少雨が降っていたとしても窓を開けることが可能です。
〇オーニング窓
オーニング窓は、横すべり出し窓のガラスが縦に2~4つ連結されたものになります。
ルーバー窓と比べられやすいですが、オーニング窓はそれぞれのガラスに窓枠が付いているため、ルーバー窓よりも気密性があります。
〇両縦すべり出し窓
両縦すべり出し窓は、両端の窓枠が軸になっていて、左右の窓ガラスが中心から外側にすべり出しながら開きます。
窓が中心から大きく開くため、多くの風を取り入れることができるでしょう。
次項では、レバーを使ってのすべり出し窓の開け方をご紹介します。
レバーを使ってのすべり出し窓の開け方
ここからは、すべり出し窓に付いているレバーを使っての窓の開け方をご紹介します。
縦すべり出し窓と横すべり出し窓は共通していますので、一緒にご紹介します。
【横すべり出し窓・縦すべり出し窓の開け方】
・カムラッチハンドル
・オペレーターハンドル
この2種類のレバーを使って窓を開けます。
カムラッチハンドルは、レバーを押し引きすることで窓を開閉します。
オペレーターハンドルは、レバーを回すことによって窓を開閉します。
この開け方を間違えてしまうと、窓が開かないことになってしまいますので、家が完成した際には窓の開け方を確認する必要があるでしょう。
【オーニング窓の開け方】
・オペレーターハンドル
オーニング窓は、オペレーターハンドルを使用します。
レバーの回転によって、開閉を調整できます。
【両縦すべり出し窓】
・カムラッチハンドル
両縦すべり出し窓はカムラッチハンドルタイプを使用しているようです。
レバーの押し引きによって、窓を大きく開放することができます。
すべり出し窓に使われるレバーの種類!どちらがおすすめ?
すべり出し窓に使われるレバーには2種類ありました。
カムラッチハンドルとオペレーターハンドルです。
カムラッチハンドルは、開閉が押して引くという簡単な開け方で済みます。
しかし、オペレーターハンドルは、窓を開けるのにハンドルをクルクルと回転させなければなりません。
その点だけで考えると、カムラッチハンドルのほうが使い勝手が良いように感じることでしょう。
しかし、網戸のことを考えると話は変わってきます。
カムラッチハンドルの場合、窓を開ける時に網戸があると邪魔なため、網戸がない状態にしなければなりません。
そのため、固定式ではなく、横にスライドして収納できるような網戸が用いられるようです。
そうなると、窓を開ける際には網戸がないことになり、蚊などの虫が入ってきやすくなってしまうのです。
それに対して、オペレーターハンドルは網戸を窓の内側に固定して設置します。
ハンドルは網戸の邪魔をしないので、網戸をどかすことなく窓の開閉ができるのです。
操作の簡易さで選ぶならカムラッチハンドルを、蚊の侵入を防ぎたいのであればオペレーターハンドルがおすすめです。
すべり出し窓の開け方は個性的!どう使う?
すべり出し窓には4種類あり、窓が開く方向がそれぞれ違っているため、家のどこに使えばいいのか迷うところかもしれません。
縦すべり出し窓は90度近くまで開きますので、風向きによっては風を上手に取り込むことができます。
また、デザイン性にも優れているため、複数組み合わせることによって、おしゃれな空間を作ることもできるでしょう。
横すべり出し窓は、比較的小さな窓であることが多いのですが、高窓に使って日差しを取り入れるのに適しています。
窓を大きく開くことはできないため風の取り込みはあまり見込めませんが、窓が下から開くため、雨除けの役目を持ち合わせています。
オーニング窓は、最大50度くらいまでは開くことができるようです。
開閉する窓ガラスの位置を細かく変更できるところは良い点でしょう。
窓が開きすぎないため、プライバシーを守ることにも優れています。
沢山の風を一度に取り込みたい場合には、両縦すべり出し窓がおすすめです。
開け方が個性的なすべり出し窓は、機能だけでなくデザイン的にも優れた使い方ができるでしょう。
次項では、もう一つのレバー付き窓であるルーバー窓をご紹介します。
もう一つのレバー付き窓!ルーバー窓のご紹介
ここまでは、レバー付き窓のなかでも、4種類のすべり出し窓についてご説明してきました。
ここからは、もう一つのレバー付き窓であるルーバー窓のご紹介をします。
ルーバー窓は、横に細長いガラスが何層も縦に並んでいるような窓のことです。
レバーを回転させて、ガラス板の角度を調整します。
プライバシーを守ることから、ひと昔の住宅のお風呂やトイレなどでよく使われましたが、最近では防犯上の問題点から使われることは少なくなってきています。
防犯上の問題としては、ガラスが容易に取り外せるということがあります。
また、窓を閉めたとしても鍵が付いているわけではありませんので、ガラスを動かすことも簡単にできてしまうのです。
開け方が簡単で換気が容易であっても、泥棒などに狙われては困ってしまいます。
他に、気密性の悪さも特徴として挙げられています。
ダブルガラスを使用して気密性を高めようというタイプもあるようですが、やはり泥棒が入りやすい窓は避けられたほうがいいかもしれません。
レバー付き窓には種類があり開け方も違う
レバー付き窓には種類があり、すべり出し窓とルーバー窓があります。
すべり出し窓は4種類あり、それぞれ特徴が違うため、使いたい場所によって使い分ける必要があるでしょう。
レバーには、操作が簡単なカムラッチハンドルと、蚊の侵入を防げるオペレーターハンドルがあります。
どちらが使い勝手がいいかは使う方の判断によるところです。
他のレバー付きの窓としてルーバー窓がありますが、防犯上の問題から設置しないことが増えています。
ルーバー窓を設置したい場合は、面格子を付けるなど対策が必要になるでしょう。