窓ガラスにヒビが入ってしまったり、穴があいてしまったりした場合、DIYがお好きな方なら「自分で交換してみよう!」と思うかもしれません。
しかし、素人でも窓ガラスの交換は可能なのでしょうか?
もし可能であれば、用意すべき道具や作業手順も気になるところですね。
この記事では、そういった疑問を解決していきましょう。
なお、今回は「持ち家」だった場合を想定しながらお話しさせていただきます。
窓ガラスの交換はDIYが可能?
ご自宅の窓ガラスが割れてしまったときは、すぐにでも交換したくなりますよね。
そのままにしておくと見た目もよくありませんし、怪我をしてしまう危険性があります。
また、窓ガラスを高機能なタイプのものへと取り替えたいケースもあるでしょう。
そんなとき、素人でもDIY可能なのか気になります。
窓ガラスの交換作業は、手順通りに行なっていけばそれほど難しいものではありません。
したがって、特別な技術がなくても、窓ガラスを交換することは可能です。
ただし、一般的な1枚ガラス仕様でない場合には、自力での交換は控えたほうがいいでしょう。
そのほか、出窓なども含まれます。
特殊な窓は交換作業が複雑になりますし、ガラス自体も調達することが困難になるはずですから、できるだけ無理のない判断を心がけてください。
そして、サイズの大きな掃き出し窓も、難易度が上がりますので要注意です。
不安な方は、二名以上で作業をしたり、ときには専門業者に依頼したりすることも検討しましょう。
次項からは、DIYで必要となる道具や作業手順をご紹介していきます。
まずは、窓ガラスの調達方法からお伝えします。
窓ガラスはどこで手に入れる!?
DIYで窓ガラスを交換すると決めたなら、さっそく必要なものを準備していく必要があります。
要となる窓ガラスの入手先としては、近所にあるガラス屋さん(サッシ屋さん)か、ホームセンターがおすすめです。
ご自宅の窓に合うガラスを用意してもらいましょう。
サイズや厚み、機能などによって値段は変わりますが、安いものなら数千円程度で購入できます。
窓ガラスにもさまざまな種類がありますから、ここで代表的なものをご紹介します。
●透明ガラス
よく目にする普通のガラスで、「フロートガラス」と呼ばれることもあります。
機能性には劣りますが、コストパフォーマンスは高いです。
●すりガラス
細かい砂によって加工された、乳白色のガラスです。
窓ガラスよりも障子用のガラスとして用いられることが多いかもしれません。
●網入りガラス
金属製の網が入っており、火災時の穴あき延焼を防ぐ目的で使用されます。
ちなみに、特別な防犯効果は見込めません。
●強化ガラス
粒状に割れることから、「安全ガラス」とも呼ばれます。
強化ガラスには、「TP」や「TEMPREX」といったシールが貼られていることが多いです。
網入りガラス同様、特別な防犯効果は見込めないでしょう。
DIYで交換するなら!窓ガラス以外に用意すべきもの
窓ガラスを調達することができたら、「グレチャン」というゴムパッキンも用意しておきましょう。
グレチャンも、ガラス屋さんやホームセンターで購入することが可能です。
こちらはネット通販でも手に入れることができるので、ぜひ探してみてください。
店によっては、1メートル単位で販売しているところもあります。
カラーはホワイトやグレー、ブラックなどから選択できるでしょう。
そして肝心なのは、適応しているサッシ開口溝やガラス厚を間違えないことです。
ここで選択を誤ってしまうと、うまく窓ガラスにはまらなくなってしまうので注意してください。
そのほかに用意しておくべきなのは、「ドライバー」「ニッパー」「ゴムハンマー」です。
ドライバーはビスを外すため、ニッパーはグレチャンをカットするため、ゴムハンマーは窓ガラスを枠から外すために利用します。
また、「作業着」「軍手」「保護メガネ」などの準備も忘れないようにしましょう。
窓ガラスをDIYで交換するなら、こうした服装にも気をつかうべきです。
夏場でも長袖・長ズボンを着用することが望ましく、軍手にも滑り止めがついているものが適しています。
DIYの窓ガラス交換!作業手順をご紹介
それでは、DIYで窓ガラスを交換する際の、作業手順を見ていきましょう。
【窓ガラスの交換手順(1枚ガラス仕様・住宅用引き戸のケース)】
①サッシを外す
上方向へ移動させると外すことができます。
②下側のサッシ固定ビスをゆるめる
「戸車の高さ調整ビス」と間違えないようにしましょう。
③上側のサッシ固定ビスを外す
④左右の枠を外す
⑤上の枠を外す
⑥古いガラスを外す
なかなか外れないときは、ゴムハンマーを使います。
⑦古いグレチャンを外す
⑧新しいガラスに新しいグレチャンを巻く
グレチャンの切れ目は上側にくるようにしましょう。
ガラスの角には切れ目を入れます。
⑨下枠からガラスをはめこんでいく
⑩左右の枠をはめる
⑪上の枠をはめる
⑫全てのサッシ固定ビスを取りつける
サッシをもとの位置に戻して、作業完了です。
窓ガラス交換の注意点
前項では、1枚ガラスの交換手順についてご紹介しました。
ここでは、DIYでの注意点をいくつかお伝えします。
●窓ガラスの採寸に誤差が出ないようにする
窓ガラスを発注するには、正確なサイズを測る必要があります。
このとき大きな誤差が出てしまうと、交換できなくなってしまうので気をつけましょう。
手間はかかりますが、ガラスを外してから寸法を測るのがおすすめです。
ガラスの角から角までの長さを測ってください。
グレチャンを外せば、正確な厚みも計測することができるでしょう。
●「作業着」「軍手」「保護メガネ」は欠かさず着用する
DIYでガラスを扱うということは、事故防止に対する意識を高めておくことも大切です。
大きな怪我をすることのないよう、安全に作業を進めていけるといいですね。
●高所にある窓はDIYに不向き
複雑な構造をしている窓同様、高所にある窓もDIYには向いていないと言えます。
交換作業の難易度だけでなく、怪我をするリスクも高まりますので手を出すのはやめておきましょう。
DIYが無理なら専門業者に頼んでみよう!
ここまで、DIYでの窓ガラス交換についてお話ししてきました。
DIYが得意な方であれば問題ないかもしれませんが、「自分には到底できそうにない…」と困難に感じたときには、専門業者に交換を依頼してみてください。
そのほか、複層ガラスなどに交換したいときにも、業者の方にお願いしましょう。
交換費用は、
・窓ガラスのサイズ
・窓ガラスの厚み
・窓ガラスの機能
・窓の設置箇所
・作業時間帯
などによって、差が出てくるものです。
窓ガラスの厚みは薄いほうが価格が下がりますし、施工費用もその分安くなる傾向にあります。
また、依頼する業者によっても施工費用にバラつきがあるので、必ず見積もりをとってから依頼するようにしましょう。
信頼できる業者を選択し、安全に窓ガラスを交換してもらいましょう。
窓ガラスは自分でも交換できる!無理だと感じたら専門業者へ
この記事では、窓ガラス交換についてお話ししてきました。
DIYで窓ガラス交換をすることは可能ですが、複雑な構造の窓や大きな窓、高所にある窓の場合は、専門業者に依頼するのが安心です。
窓ガラスは割れてしまう危険性があるため、少しでも不安に感じるのであれば、自力での交換は避けましょう。