真冬以外の季節は、虫が家や部屋の中に侵入してくるのはよくあることです。
皆さんのご家庭でも何かしらの対策をしているかもしれませんね。
こちらでは、すぐにできる窓周辺の虫の侵入を防ぐ方法や、正しい網戸の使い方、自作できる虫よけ、窓の隙間以外の虫の侵入を防ぐ方法などを知っておきましょう。
窓の隙間から侵入する虫はどのようなものがいる?
日常生活のなかで、家の周りに全く虫などの生物がいないということはないのではないでしょうか。
特に春が過ぎ、夏が近づくと不快に感じる虫は増えてくるものです。
家の中に侵入してくる虫には、主に飛んで侵入してくるもの、這って侵入してくるものの2種類がいます。
飛んで侵入してくるものには、蚊、チョウバエ、コバエ、カメムシ、などがあげられるでしょう。
一方、這って侵入してくるものには、クモ、ゴキブリ、アリ、などがいます。
特に夏になると、アカイエカやヒトスジシマカは多く発生し、これらの蚊に悩まされることも多くなりますよね。
体温が高く汗をたくさんかく体質の人や子供などは、蚊のターゲットになりやすい傾向があります。
そのため、それなりの対策をしないと虫刺されだらけになってしまいます。
このような不快な虫たちを家の中に侵入させないためには、どのようなことに気をつければよいのでしょうか。
家の中で外とつながっている、窓や扉、換気扇などは虫の侵入経路になりやすいと言います。
そのため、そのような開口部や隙間に対策をすることで、家の中へ虫を入れないようにできるでしょう。
窓から虫を入れない!意外に知られていない網戸のルール
すぐにできる家の中への虫を防ぐ方法として、正しく網戸を使うことが有効であることをご存知でしょうか。
皆さんは、窓を開けたら網戸を使って風通しを良くすることが多いかと思います。
窓を開けたとき、この網戸の使い方が間違っていると、容易に虫の侵入を許してしまうことになります。
窓を全開にしている場合は、サッシの部分を左右共に重ねて使用しているのであれば、網戸の位置は左でも右でも構わず、虫が入ってくることはありません。
しかし、窓を半開にしている場合には気をつけなければなりません。
窓を半開にして網戸を右側で使用すると、サッシと網戸の間に隙間はないので虫が侵入してくることはまずないでしょう。
一方、半開で左側に網戸と持ってきてしまうと、サッシと網戸の間に隙間ができてしまい、蚊などの虫が家の中に入り放題になってしまいます。
これが原因で、窓からの虫の侵入を許しているケースは、実は多いのです。
そのため、窓を開けたときに網戸を使用するなら「右側で使う」と覚えておけば、今までより虫に悩まされることが減るかもしれませんよ。
窓周辺の隙間から虫を入れないための対策とは?
では、家の中に虫を入れないために、窓周辺にどのようなことをすれば効果的なのか考えていきましょう。
・蚊取り線香や蚊取りマットを設置
・網戸に貼る虫よけを設置
・網戸に虫よけスプレーを噴射
・サッシや網戸の間に起毛タイプの隙間テープを設置
・網戸を細かい網目のものに交換
上から3つまでは、もしかしたら試したことのある人も多いかもしれませんね。
前項の網戸のルールと上記の3つを試しても、まだ虫が隙間から侵入してしまうのであれば、さらに隙間をなくすように隙間テープを使うことをおすすめします。
隙間テープは、ホームセンターや100均でも取り扱いがあるので、気軽に試せます。
また、網戸の交換は少々手間ですが、DIYでできる範囲の対策です。
窓の隙間の虫よけ対策に!常備しておきたいおすすめアイテム
市販の虫よけアイテムでは、あまり効果が得られないと感じる人もいるかもしれませんね。
そのような人向けに、自作できる虫よけ対策をご紹介していきます。
●ハッカ油
ハッカ油はドラッグストアやネットで購入することができるアイテムです。
最近SNSでも話題になった、ハッカ油を使ったハッカ油スプレーは、窓や隙間への虫よけだけでなく様々な使用用途があります。
【作り方】
・水90ml
・無水エタノール10ml
・ハッカ油20適~40滴
網戸などの虫よけに使うのであれば40滴(2cc)ほどまぜ、人体に使う場合は20滴ほどにすると良いでしょう。
なお、薬剤や殺虫成分が含まれていないため、適量を守って使用すれば、赤ちゃんにも安心して使えます。
注意点としては、作ってから1か月を目安に使い切ることと、冷暗所に保管することです。
また、使用前はよく振ってから使ってください。
虫除け以外にも、消臭効果や入浴剤、シャンプー後の清涼感や扇風機の風の清涼感を増す効果など、様々な使い方があるので、活用してみてはいかがでしょうか。
窓から虫が入れる隙間があるのは戸車が原因かも
窓や網戸の隙間がある原因の1つに、戸車の調整がうまくできていないことがあげられます。
この戸車が正しく調整されれば、虫の侵入を防ぐことに繋がります。
戸車とは、網戸やサッシの下についている金具のことで、網戸やサッシをうまくレールの上をすべるように取り付けられています。
この戸車の調整は、ドライバーがあれば簡単にでき、網戸やサッシの取り外しは不要です。
もしも、網戸やサッシの隙間があってお困りのご家庭は、ぜひ試してみてください。
【やり方】
網戸やサッシの下についている、戸車の高さ調整ネジを調整しましょう。
網戸の側面に調整ネジがあり、複数ある場合は下のネジが戸車調整ネジのことが多いですが、形状は製品によって違ってくるので、窓メーカーの相談窓口などに聞くことをおすすめします。
戸車をあげたい場合は右方向へ、下げたい場合は左方向へドライバーと使用して回してみてください。
これだけで調整は完了しますが、ネジの回し過ぎには注意しましょう。
回し過ぎると開閉が一層しづらくなったり、レールと摩擦が起きて音が出たりするようになってしまいます。
また、調整する際には先に下がっている側を上げるようにしましょう。
窓以外からの隙間からも虫が入ってくる?忌避剤の正しい使い方
虫の侵入経路は窓だけではなく、家のあらゆる開口部に対策をすると、より虫よけの効果を上げられるかもしれません。
そこでこちらでは、窓以外の虫の侵入経路になりやすい開口部への対策について、具体的に触れていきます。
窓にする虫よけの中でも、虫よけスプレーは、何気なく網戸や窓周辺に噴射するだけでは効果があまりありません。
家にあるあらゆる隙間には、虫よけスプレーをしっかり噴射して塗っておくことで初めて効果が発揮されます。
窓以外に虫よけスプレーを塗ると効果のある場所は以下のとおりです。
・換気扇
換気パネルは思っている以上に隙間があり、ハエやゴキブリ、小さい虫が入ってきやすい場所です。
まず、換気扇を回した状態で虫よけスプレーを念入りに噴射し、その後換気扇を停めた状態でも噴射しておきましょう。
・通風孔
通風孔は外とつながっており、虫が侵入しやすい場所です。
内側からしっかりと虫よけスプレーを噴射しておきましょう。
・玄関
ドア式の玄関の上下には数ミリの隙間があるのをご存知でしょうか。
ここからも虫が家の中に入ってきてしまうので、虫よけスプレーを使いましょう。
それに加えて、虫よけマットや蚊取り線香などで虫よけすると効果が上がります。
窓にできる虫対策を色々試してみよう!
窓周辺にすぐにできる虫対策についてご紹介してきました。
窓周辺でも網戸とサッシの間は隙間ができやすいので、網戸を使用する際は右側と覚えておけば、劇的に虫の侵入を防げるかもしれません。
また、自分で作れる虫よけについてもご紹介したので、ぜひ試してみてくださいね。
もしも、既にご家庭に虫よけアイテムがあるならば、有効活用できているか再度使い方を見直してみてはいかがでしょうか。