新築を考えている場合、どのようなエアコンを設置しようか考えることでしょう。
どういうエアコンを選べば良いかは、選び方のポイントを知っておくと便利です。
こちらでは、新築のリビングに設置するエアコンとして、選ぶ時の注意点やおすすめの機能などをご紹介していきます。
エアコンメーカーの特徴も併せてお伝えしましょう。
新築にエアコンを設置する場合!おすすめは大きいエアコン?
新築にエアコンを取り付けようと思った場合、暑さ寒さに対応できるよう通常よりも大きいエアコンを設置すれば良いと思う方がいるかもしれません。
特に、リビングはダイニングと繋がっているなど広く作られていることが多く、おすすめされる大きいエアコンを選びがちです。
確かに、大きくて機能が充実しているエアコンは十分なパワーがあるため、快適に過ごせることでしょう。
しかし、必要以上に大きいエアコンは初期費用が高くなりますし、電気代も高くなってしまう可能性があります。
必要以上の機能を持っている大きいエアコンは、ちょうど良いサイズのエアコンよりも消費電力が大きいことが多いため、電気代が高くなってしまう現象が起きてしまいがちなのです。
そのため、エアコンはジャストサイズを選ぶ必要があります。
ジャストサイズのエアコンを選ぶには、エアコンが機能する「畳数」を確認します。
ただ、この畳数を新築にそのまま当てはめることは難しいです。
というのも、エアコンの選定基準が古い建物の性能をもとに作られているからです。
このことについては、次項で詳しくご説明します。
新築のエアコンはおすすめの畳数を購入すれば良いの?
新築にエアコンを設置する場合、エアコンメーカーの畳数に合わせて購入を検討される方は多いですよね。
しかし、新築の場合は特に、畳数に合わせてエアコンを購入することは、必要以上の能力のエアコンになってしまう可能性があるため注意が必要です。
エアコンの選定基準は、実は50年以上も前に作られたものによって決められています。
これは、新築よりも古い規格の家で決められていた基準が未だに使われていることを示しています。
50年以上も前の選定基準で決まったもので畳数通りのエアコンを購入すると、高性能すぎてしまうこともあるのです。
また、新築は高気密高断熱であることが多く、そのために断熱機能が高く備わって造られている場合がほとんどです。
この「断熱機能が高い」ということは、エアコンの効きが良いということに繋がります。
断熱機能が高ければ、それほど高性能のエアコンは必要ありません。
エアコンの選定基準が古い上に新築は断熱機能が高いため、エアコンはおすすめの畳数では合わない場合もあることを覚えておきましょう。
エアコンの効きが悪い?注意したい吹き抜けやリビング階段
新築にエアコンを設置する場合、部屋の構造がどうなっているか確認することも大切です。
例えば、リビングが吹き抜けになっていたり、二階へ行く階段がリビング内にある場合があります。
このような時は、エアコンの効きが悪くなってしまうことがありますので、注意が必要です。
吹き抜けやリビング階段があると、冬にエアコンを暖房設定しても、暖かい空気は吹き抜けの上のほうや二階へ行く階段へ逃げていってしまうでしょう。
また、夏にエアコンを冷房設定しても、吹き抜けや二階への階段から暑い空気が漂ってきて、なかなか涼しくならないこともあるのです。
この場合、エアコンの畳数を上げることも大切ですが、吹き抜けにシーリングファンを取り付けたり、2階まで届くようなパワーのあるサーキュレーターを使用すると良いでしょう。
シーリングファンは特に冬場に使うと、暖かい空気を下まで下ろしてくれます。
また、サーキュレーターは1階の涼しい空気を素早く上まで飛ばしてくれるでしょう。
冬場には、足元を暖めてくれる床暖房を設置するのもおすすめです。
気を付けたい南西の部屋!エアコンが効きづらいことも
新築の部屋でエアコンを設置する場合に気を付けたいことに、部屋の位置が南西にある場合があります。
南西の部屋は日当たりが良く、寒くなる心配もない良い部屋ではあります。
しかし、真夏の場合、あまりの暑さからエアコンの冷房が効きづらいことも考えられるため、注意が必要です。
新築ですので断熱効果が高いはずですが、その効果をしても真夏ではエアコンの効きづらさを感じてしまうことがあるのです。
南西の部屋は真夏の太陽が南から注ぎ続け、さらに西日の強い日ざしが続くため、何もしなければ部屋の中は眩暈がするほどの暑さになるでしょう。
対策としては、エアコンの設定温度を低くすると共に、レースカーテンを遮熱・断熱タイプにしたり、簾やサンシェードなどを設置したりすることをおすすめします。
新築へのエアコン!おすすめの機能をご紹介
こちらでは、新築へのエアコンとして、おすすめの機能をご紹介します。
◯フィルター自動掃除
エアコンはフィルターが綺麗になっていることが大切ですが、最近のエアコンには「フィルター自動掃除」機能が付いています。
エアコンの終了後にフィルターを掃除してダストボックスに回収するタイプや、屋外に自動で排出するタイプがあります。
フィルター掃除をつい忘れてしまうことは多いですが、掃除の心配がないのはありがたい機能でしょう。
◯人感センサー
人感センサーがあるエアコンは、人がいる場所を察知して、そこを中心に冷暖房してくれます。
人がいる場所を集中的に運転しますので、省エネでありながら快適さも得られるでしょう。
◯快適気流
部屋全体に冷暖房が行き渡るよう、気流が作られます。
冷房機能としては天井に沿って気流を作り、暖房機能としては床に沿って気流を作ります。
◯空気清浄
部屋の中に漂う空気のホコリや汚れをフィルター内に収めることによって、空気を綺麗にします。
メーカー別!新築のリビングにおすすめのエアコンの特徴
こちらでは、新築のリビングにおすすめのエアコンの特徴をメーカー別にご紹介していきます。
◯加湿機能があるダイキンのエアコン
ダイキンのエアコンは、他のメーカーにはない「加湿機能」があります。
エアコンを使うと乾燥に悩まされることがありますが、ダイキンのエアコンなら加湿機能があるため、乾きすぎることはないようです。
冷房気流で部屋をすばやく快適な状態にし、暖房気流が垂直に流れことによって足元の暖かさを保ちます。
◯部屋の温度ムラを防ぐ三菱電機のエアコン
部屋の温度ムラを防ぐ機能が三菱電機のエアコンは充実しています。
人と床温度を検知する「人感ムーブアイ」や床温度を検知する「ムーブアイ」により、部屋で起きる温度ムラを解消するようです。
◯部屋の空気を綺麗にするパナソニックのエアコン
パナソニックのエアコンは、部屋の空気を綺麗にすると言われている「ナノイーX」機能があります。
水から生まれた次世代健康イオンであるナノイーXによって、カビ菌や花粉など空気中の汚染物資を抑制するようです。
◯くらしカメラで見守る日立のエアコン
日立のエアコンには、「くらしカメラ」機能が付いており、一人一人を識別することが可能です。
人に合わせた気流コントロールにより、それぞれに合った温度管理が可能のようです。
新築のリビングに合ったエアコン選びをしよう
新築のリビングにエアコンを設置する場合、エアコンの畳数は大切ですが、畳数のみでエアコンを決めることには注意が必要です。
エアコンの選定基準は50年以上前に作られたものであるため、畳数に合わせるとエアコンの機能が高性能すぎる場合があるからです。
また、新築の場合は断熱機能が高いことも考慮に入れる必要があります。
後は、新築のエアコンにおすすめの機能やメーカー別の特徴も参考にしてみましょう。