新築で夢のマイホーム。
計画的にお金を貯めて、細かいところまでこだわった家を立てて、幸せな生活をスタートする方も多いと思います。
今回は、新築で家を建てた際に入る固定資産税の調査、家屋調査についてご説明します。
新築の家屋調査はいつ行われるものなのでしょうか。
新築の家屋調査はいつ来るの?
共働きのご家庭は多く、平日、家を留守にすることが多いと、家屋調査がいつ来るのか知っておきたいと思いますよね。
ですが、日にちや時間まで前もって連絡してもらうということは無理があるようです。
では、住み始めてからだいたい何日後、何ヶ月後に来るのかの予想くらいはできるのでしょうか。
これについても、担当者に任されていることが多いのが現状です。
新築の建物が建ってからすぐに調査を行なえる場合もあれば、登記が来るまで調査しなかったり、新築後、半年以上過ぎてから慌ただしく調査する場合もあります。
ただ、調査に来てほしい日にちや時間を連絡してお願いすれば、対応してもらえることもあります。
一方で、建物の工事の段階から担当職員が見回りを行いチェックし、完成と同時に調査し、所有者が知らずに終わっていたというケースもあるようです。
新築家屋調査はどんなところを見られる?
新築の家屋調査はいつ来るのかということを調べてみても、はっきりとした期間は分かりませんが、だいたい半年過ぎる頃には連絡が来ることが多いです。
どのように調査するのかというと、一例ですが、市役所の職員が2人くらいで訪問してきます。
そして、建具と仕上げ、一つ一つのお部屋や押し入れの中に至るまで調査を行います。
また、窓やドア、システムキッチンの寸法などもチェックします。
こう見ると、「なんだか時間がかかりそう…」と思うかもしれませんね。
ですが、ほとんどの場合、いくつもの家を回っているので手慣れていますし、広いお宅でも一時間以内くらいでだいたい調査完了します。
プライベートな部分を見られるのは、恥ずかしく感じるかもしれませんので、その場合はなるべく片付けたり、お掃除したり、カバーで覆い隠しておきましょう。
調査後に、多くのチェック項目に基づいて、固定資産税の計算は非常に細かく行われます。
その物件の価値を正しく判定し、税金が決定するのですね。
家屋調査で決まる固定資産税の計算方法
新築で避けては通れない家屋調査ですが、いつ行われるのか、どんなふうに行われるのかということについて述べてきました。
家屋調査の連絡が来たら、忙しいからと言ってすっぽかしたり、無視したりしないようにしてください。
これからずっと続く固定資産税を決める大切な調査なのです。
そんな家屋調査ですが、目安になる計算式を見てみましょう。
<課税標準額=建築額×0.7×0.5~0.7>
建築額×0.7=公示額です。
そして、ポイントとなる点ですが、固定資産税調査員の裁量は、0.5から0.7の係数の部分です。
これは、例えば建築額が2,000万円ならば、公示額は1,400万円になり、課税標準額として、公示額へ0.5~0.7を掛けるため、700万円~980万円という数字になります。
固定資産税は課税標準額の1.4%です。
そのため、場合によっては8万4千円~13万7千2百円もの差が生まれます。
さらに都市計画税も、家屋分は課税標準額の0.3%で、2万1千円~2万9千4百円まで開きが発生します。
これを合計すると、10万5千円~16万6千6百円(家屋分)と大きな差になります。
ですから、調査員の調査には快く協力しましょう。
もし、書類審査だけになると、最高の割合・70%が適用されてしまうことが多く、固定資産税が高くなってしまいます。
新築家屋調査って拒否できるの?
先ほど、家屋調査の重要性について書きましたが、そもそも新築時の家屋調査は拒否できるのでしょうか。
これは、可能かどうかということで考えればYESです。
「正当な理由があれば拒否できる」ということになっています。
しかし、その理由が正当と認められない場合、罰則規定があります。
固定資産税の割合も高くなってしまいますので、なにもいいことはありませんね。
先ほど書いたように、家屋調査は身構えるほどのものではありません。
建てた家のありのままの状態を見てもらうだけで、「調査」といっても何か根掘り葉掘り聞かれたり、細部までじろじろ見られたり、注意されたりすることはないのです。
前もって評価方法を調べておいて自分も参加するような気持ちで立ち会ったり、担当者に質問したりすると面白いかもしれませんね。
それでは、次では決定した固定資産税がいつ来るのか、についてご説明していきます。
初めての固定資産税!いつ来るの?
新築の家屋調査についてご説明してきましたが、決定した固定資産税はいつ来るのでしょうか。
ここでは、固定資産税のお話をしていきます。
新築物件の固定資産税の計算は、その年の1月1日にその家に住んでいる人に対して固定資産税がかかるので、新築の翌年2月~3月頃が一般的です。
そして、いつ払うのかというと、新築の翌年4月からその次の年の2月までです。
4月というと、お子さんがいると何かと出費がかさむ時期ですよね。
忘れないように、用意しておきましょう。
ちなみに、支払いの回数は年4回です。
6月、8月、12月、2月というふうに振込期限の間隔は空いています。
しかし、まとめて支払うということも可能です。
では、支払い方法はどのような方法があるのでしょうか。
次項でお伝えします。
固定資産税の支払方法!いつでも自由に支払える振込?口座振替?
家屋調査で決まる固定資産税の支払方法は、コンビニ、銀行(引き落とし・振込)、クレジットカードがあります。
固定資産税がいつ来るのか、忘れてしまわないかが気がかり、という方は、口座振替にすれば口座にお金を振り込むだけでいいのでおすすめです。
毎回、コンビニや銀行に振り込みに行く手間も省けます。
もちろん、自分できちんと管理できるという方は、期限内のお好きな日に振り込みに行く方が気楽かもしれませんね。
ただし、もし支払期限が過ぎてしまうと、遅延通知が届いてしまいます。
少し過ぎたくらいなら大丈夫ですが、なるべく早めに納めてしまった方が気が楽になります。
万が一、遅延通知が届いてしまったら、お金の管理がしっかりとできていないということです。
新築で固定資産税には慣れていないから、などと自分を甘やかさず、きちんと納めるようにしてくださいね。
家屋調査にはきちんと協力しよう
新築後の固定資産税はいつ支払うのか、どのように支払うのかご理解いただけたでしょうか。
念願のマイホームの幸せ気分に水をさす家屋調査、なんて書いたら語弊があるかもしれませんが、どうにか調査を甘くしてもらえないか、悩んでいる人が多いのは事実です。
家屋調査で特別扱いしてもらえることはありませんが、誠意をもって立ち合い、忙しく働いている調査担当者の方をもてなす気持ちを持ちましょう。