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サイディングは木目調が人気!でも縦張りは注意が必要?!

2019.10.3

家の印象に大きくかかわる外壁。

最近よく見かけるのは、木目調デザインのサイディングです。

しかし、木目調の素材といっても一種類ではありません。

そこで、それぞれの素材の特徴や印象を解説していきます。

また、縦張り、横張りといわれるサイディングの施工方法についてもみていきましょう。

同じ木目調でも色のトーンや横張り、縦張りで印象が違う

木目調の外壁はおしゃれでかっこいいとの声が多く挙がっていますが、一歩間違えると山小屋のような印象になってしまいます。

完成してから「こんなはずじゃなかった」と後悔しても遅いですよね。

そのため、木目調の外壁にしようと考えている方は、できるだけ具体的に完成イメージを練り上げていきましょう。

イメージを練り上げていくには、実際にたくさんの外壁を見てみることです。

モデルハウスで色々と見てみるのもいいですし、散歩がてら近所の外壁を見てまわるのも面白いものですよ。

同じ木目調サイディングといっても、色のトーンや縦張り、横張りで随分と違うものです。

明るいトーンの木目調は温かい印象となり、暗めのトーンではスタイリッシュに映ります。

理想の家のイメージが湧いていないと業者との話し合いも進まなくなってしまうので、「こんなふうにしたい」という大まかなビジュアルイメージを形にしていきましょう。

イメージが湧いたら、木目調外壁の素材について決めていきます。

ポピュラーな窯業系サイディングの特徴

だいたいの外壁イメージが湧いたら、どんな素材にするかを決めていきましょう。

●窯業系サイディング

住宅外装で一般的とされるのが、窯業系サイディングです。

以前は縦張りしかありませんでしたが、デザインが豊富な横張りも増えてきて、木目調のほかにも、レンガ調、タイル調などがあります。

外壁材の中でも比較的導入コストが安く、安定した品質が特徴です。

耐震性、耐火性に優れていて、そのなかでも耐火等級は3~4等級と高く、万が一の火災が起こったときでも、延焼を防止する役割があります。

ただし、防水性能がないため、塗装によって防水性能を保つ必要があります。

長く維持するためにも、10年に一度は塗りなおしを行うことが重要です。

また、コーキング部分の劣化を見逃してしまうと劣化した分部から雨水が侵入し、最悪の場合、雨漏りの原因にもなります。

窯業系サイディングを選ぶのであれば、外壁の劣化だけではなく、コーキング部分にも目を向けて確実にメンテナンスをしていく必要があります。

自然な風合い!木質系サイディングの特徴

●木質系サイディング

天然の木材のため、一つとして同じ模様はありません。

そのため、羽目板(無垢材)に匹敵する自然な風合いとなり、おしゃれな外壁を作り出すことができます。

縦張りや横張りなどもあるため、木目調の味わいが生かせることでしょう。

また、規格が統一されているサイディングだからこそ施工ムラが生じにくい特徴があり、取り入れる身としては安心材料になりますね。

しかし、防火性が低いため、品質が認められたものは許可を得られることもありますが、防火地域や準防火地域では使用できない場合があります。

最近では防火性能を持つ木質サイディングも出てきていますので、木質系サイディングを選びたいときは確認してみましょう。

そして、メンテナンスの頻度はそれほど高くありませんが、水に弱い性質があります。

亀裂が生じていないかなど、こまかいメンテナンスが必要です。

また、総張り替えになったときなどは、コスト面に負担がかかることを忘れないでください。

木目調シートを施した金属系サイディングの特徴

窯業系サイディング、木質系サイディングに続いて、木目調にするためのサイディングを解説していきます。

●金属系サイディング

元は金属の板なので、耐久性、断熱性に優れています。

金属といっても軽量な素材です。

サイディングは家にぶら下がる形なので、家への負担を考えると計量な素材である金属系サイディングは、優れた素材であるといえるでしょう。

木目調にするためには、プリントを施したシートを金属系サイディングに使用していきます。

あらかじめプリントしてあるため、イメージ通りの見た目にすることはできますが、木質系サイディングと比べると人工的な部分は否めません。

アクセントとして使用するぶんには、さほど気になりませんが、外壁全面となると見た目の差が生まれやすいでしょう。

また、錆に弱い性質のため、海岸沿いなど塩害影響のある地域ではあまり向いていません。

こちらもサイディングの施工方法として縦張り、横張りがありますが、いったいどのような違いがあるのでしょうか。

縦張りと横張りどちらにする?

これまでご紹介してきたサイディングの施工方法には、縦張りと横張りがありました。

木目調のサイディングを取り入れたいとき、縦か横かで見た目にも大きな変化が出てきます。

しかし、見た目以上に気になるのは、施工方法の違いで性能も変わるのかということです。

雨風から家を守ってくれる外壁ですから、できる限り性能が保たれる方法を選択したいですよね。

しかし実は、縦であろうと横に張ろうと、サイディング自体の性能に大きな違いはありません。

それよりも大切になってくるのは、下地になります。

サイディングを縦横どちらかにするかで、胴縁(下地材)の張りかたが変わるからです。

縦張りの場合は胴縁は横に張り、横張りの場合は縦に胴縁を張っていきます。

胴縁をどう張るかでサイディング裏の環境が変わるため、重要な部分であることがお分かりいただけることでしょう。

どちらの施工方法を選択するかは、サイディングの種類や厚み、取り付け位置に強度があるかどうかなどを検討する必要があるのです。

専門業者に相談後、良い点、悪い点を把握してから、納得のいく方法を選択しましょう。

木目調の縦張りはおすすめできない?!

サイディングは縦張りと横張りがあり、どちらを選択するかは個人の自由です。

しかし、サイディングをどう張るかをプロ目線で考えてもらうと、意外なリスクが隠れている場合もあります。

例えば、木目調のサイディングを縦張り施工でお願いしたとき、建築士さんからおすすめできないと伝えられる場合もあります。

木目調のサイディングは、縦でも横でも対応している商品ですが、何がネックなのでしょうか。

ひとつの考えかたとして言えるのは、縦に張ると木目調は当然、縦になります。

スタイリッシュなデザインが魅力的ですが、縦に亀裂が発生した場合、横に亀裂が生じたときと比べると、浸水しやすい傾向があるのです。

横張りは重ねるようにサイディングを張っているため、よっぽどのことがない限り、浸水の心配は極めて低いといえるでしょう。

住宅において、浸水による被害は言うまでもありません。

思い描いていたイメージも大切にしたいものですが、最適な施工方法であるかを専門業者に相談してみましょう。

また、実際に木目調のサイディングを取り入れた方の意見を聞いてみるのもいいですね。

内部や性質に目を向けよう

見た目の美しさも大切ですが、普段見えない外壁内部のことにも目を向けてみてください。

これから何十年と住む家だからこそ、プロの意見も受け入れてみましょう。

サイディングの種類では、メンテナンスの頻度、性質に特徴があります。

どの素材が一番適しているのかも、一緒に考えてみてくださいね。

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