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軽量鉄骨の住宅をリフォームしたい!DIYでは難しい?

2019.10.26

近年では、古民家カフェなどの人気もあり、古い家をリフォームしてご自宅を購入されるという方も増えてきました。

また、昔から住んでいた家を建て替えるのではなく、リフォームして住み続けたいというような方も多いようです。

しかし、これからリフォームしたいと思っている家が軽量鉄骨だった場合には、少し軽量鉄骨造について知っておいた方がいいでしょう。

「できればDIYも取り入れたい!」と考えている方も、ぜひこの記事を参考にしてください。

軽量鉄骨の家とはどんなもの?

もし、軽量鉄骨の住宅のリフォームを考えているならば、まずは軽量鉄骨とはどんなものなのか知ることも大切です。

DIYでのリフォームを考えている方はもちろん、プロに頼む場合であっても、軽量鉄骨のお家の構造について少し見ていきましょう。

建築物を大きく分けると、「木造」「鉄骨造」「鉄筋コンクリート造」「鉄筋鉄骨コンクリート造」になります。

「鉄骨造」のなかにも「重量鉄骨造」と「軽量鉄骨造」があり、そのなかで軽量鉄骨の家は、「軽量鉄骨造」に分類されています。

軽量鉄骨は鋼材の厚さが6ミリメートル以下のもので、ハウスメーカーによって独自の工法で建てられた家が多く存在しています。

耐震性は「重量鉄骨造」「鉄筋コンクリート造」「鉄筋鉄骨コンクリート造」に比べると劣りますが、木造よりは優れています。

木造より重量が重いので、地震の揺れは強く感じますが鉄骨は折れにくく、完全に倒壊する危険性は少ないといえます。

騒音・防音の面からは、軽量鉄骨は鉄骨だけで骨組みしているため、そのままの状態では音を遮断することはできません。

しかし、最近では軽量鉄骨造に使える、優れた吸音材や緩衝材が開発されているので、騒音・防音についてもあまり心配はいらないとされています。

軽量鉄骨をリフォームするデメリット

先述しましたように、軽量鉄骨の住宅はほとんどがメーカー独自の工法によって建てられています。

その工法の一つに「ブレース(筋交い)構造」というものがあります。

ブレースとは、柱と柱の間に斜めに入れた部材(筋交い)のことをいいます。

一定間隔でこのブレースを配置することによって、建物の強度を保っています。

しかし、このブレース構造は大手ハウスメーカーによる独自の工法で建てられているため、リフォームを行う際には同じハウスメーカーではないと頼みづらいということもあります。

他社のリフォーム業者に頼みたい場合や、自らDIYを考えている方は、このブレースを取り除くことは難しいかもしれません。

このブレースが取り除けないことで、リフォームの際には間取りに制限ができる場合があることも頭に入れておきましょう。

また、築年数が古く、劣化が激しい軽量鉄骨のお家のリフォームの場合、費用が建て替えとあまり変わらないこともありますので気を付けましょう。

軽量鉄骨をリフォームするメリットを見てみよう

前項でお話ししたような弱みもありますが、軽量鉄骨の住宅をリフォームすることで改善できる点もあります。

まずは、軽量鉄骨自体の性能をアップさせられるということです。

軽量鉄骨は耐火性があまり強くはなく、雨や湿気などにより錆びたりすることで、さらに耐用年数も短くなってしまいます。

そこで、スケルトンリフォーム(解体して鉄骨のみにすること)をすることで、しっかりと鉄骨を確認しながら、錆止めや補強を行っていき寿命を延ばすことが可能です。

また、前項ではブレース構造により、間取りに制限ができてしまうというお話をしましたが、そこも考え方次第では活かすこともできます。

例えば、ブレース部分を残すことで間取りを変えなくても視線を広げ、開放感を感じることができます。

あえてブレースを見せることで、インテリアの一部となりオシャレな空間にも仕上がります。

さらに、軽量鉄骨の部材は、工場で生産されているため品質が安定しているというメリットもあります。

もちろん、壁紙やフローリングなどのリフォームも思いのまま行うことができますし、DIYできるようなリフォームもデザインすることができます。

リフォームをDIYするメリットとリスク

軽量鉄骨の住宅でなくとも、リフォームをDIYする最大のメリットは、なんといっても費用の節約ができることです。

人件費がかからない分、道具さえあれば材料費だけで済んでしまいます。

また、思いのままのデザインを自由に試せるのもDIYのメリットの一つです。

しかし、同時にリスクも知っておくことが必要です。

例えば、間取りを変えたり、キッチンやお風呂場などの配管に関係するような箇所のDIYは、慣れた方でも正直難しい場合があります。

電気系統の周りなどに手を加えた場合、最悪火災の原因にもなりかねません。

間取りを変えるためには、しっかりと構造を把握していないと耐震性にも関わってきます。

このように、リフォームによってもDIYできるレベルは違ってきますので、ご自分できちんとした知識と責任を持って行うことが大切です。

軽量鉄骨の住宅リフォームは「プラスDIY」で

近年では、自分らしい住まいを求める方が多く、節約という目的だけではないDIYを求める方も多くなっています。

しかし、いくらDIYに慣れた方でも、家の構造や知識がしっかりと身に付けていなければ、あとから後悔するということも出てくるかもしれません。

そのため、前項でもお話ししたように配管関係の周辺や間取り変更などのリフォームを考えているならば、思い切ってプロに依頼することも考えてみましょう。

特に、軽量鉄骨の住宅はメーカー独自の工法で建てられているため、プロの意見を聞かなくてはならない場面もあるはずです。

そして、そのうえで「できるところは自分でつくりこだわりを表現する」ことを考えていくのが、無理なくDIYを楽しめる最大のポイントといえるでしょう。

最近では、この「プラスDIY」を相談できるリフォーム業者も増えてきています。

DIYできるレベルはそれぞれ違いますので、自分のできる範囲などを相談しながら、そのレベルに合わせた施工を引き受けてくれます。

プラスDIYでは実際にどんなことができる?

ここでは、実際にプラスDIYを実現された方の施工例をもとにご紹介していきます。

プラスDIYされた方でプロに依頼した箇所が多かったのは、やはり配管関係と間取り変更です。

さらに、水回り関係も毎日必ず使う場所なので、プロに頼みしっかりとした技術で取り付けをしてもらうという方も多くいました。

最低限の取り付けをお願いしたら、あとは周りの壁や床の張り替えは自ら行うというところでプラスDIYをしているようです。

また、先述しましたように軽量鉄骨の住宅の場合は、リフォームのタイミングで性能をアップさせることができます。

特に、築年数が経った住宅の場合は、住宅の安全面から考えても基礎の部分はプロに依頼し、安心できる住宅へと性能をアップさせましょう。

基礎に心配がないぶん、安心して自分らしい空間をイメージしていけるようです。

軽量鉄骨の住宅はリフォームで生まれ変わる!

軽量鉄骨の住宅リフォームは、構造の関係からDIYするには難しい箇所もあります。

しかし、場所によってはプロにも上手に頼りながらリフォームを進めていくことが、リフォームを成功させるポイントとなるでしょう。

建て直すのではなく、自らも手を加えてできたリフォーム住宅は、より愛着のある空間へと仕上がるはずです。

 - 建物, 構造