フローリングの色落ちが気になる!補修の仕方や手入れ法とは

もしも、お住まいの部屋のフローリングが色落ちしてしまったらどのような補修の仕方を考えますか。

自分で補修できる程度のものもあれば、専門の業者に頼まないと無理なものもあるかもしれません。

こちらでは、フローリングの色落ちの原因や、色落ちしてしまったときの対処法、補修の仕方についてお話ししていきます。

それに加えて、普段からできるお手入れの方法などについてもご紹介しますので、参考にしてみてください。

フローリングが変色してしまった!色落ちの原因は?

日々生活をしていて、部屋の床部分であるフローリングは、住人が触れる頻度の高い部分であり、劣化しやすい部分でもあります。

フローリングの劣化の一つでもあるフローリングの色落ちには、いくつかの原因が考えられます。

●日焼けによる色落ち

日焼けによる色落ちの原因には、紫外線とフローリングの乾燥によるものがあります。

紫外線によってフローリングの塗装が劣化し変色してしまい、劣化した箇所から剥がれや毛羽立ちといった二次被害へ発展してしまうことにもなりえます。

日当たりの良い南側や西側の窓際ほど注意が必要となり、紫外線と乾燥の影響を受けやすい場所と言えます。

●水分による色落ち

水周りやサッシなど、結露が起こる窓際でも、色落ちの原因となりやすくなっています。

これらの他にも、ペットの水槽やペットのトイレ、観葉植物の周りなども水分による影響をうけた色落ちであることが考えられます。

また、雨漏りなどでフローリングに水が溢れたり、染み込んだり、常に湿度が高かったりすると、フローリングの膨張やひび割れを起こす可能性も高まります。

●ワックスなどの液体による色落ち

ワックスで床を保護することは一般的に行われていますが、ワックスはアルコール、酸やアルカリ性の液体などからダメージを受けやすいものです。

ダメージを受けた箇所からワックスにムラができ、そこから部分的な色落ちの原因になりえます。

これらの原因から色落ちが起こってしまったときに、補修することは可能なのか、次項よりお話ししていきます。

フローリングの色落ちを補修するには?自分でもできる?

それでは、フローリングの色落ちに気づいたときに、簡単に自分で補修することは可能なのでしょうか。

フローリングの色落ちが、それほど深刻でない場合には、自分で補修できるアイテムがあります。

〇リンレイ:色つや復元コート

自宅のフローリングの色に合わせて、3種類のカラーから選べる着色剤入りのワックスです。

日焼けでできた色落ちや、色あせ、傷などに使用できます。

使い方は簡単で、専用のスポンジで塗ってのばし、1時間ほど放置して乾燥させるだけです。

つやが足りない場合には、数回重ね塗りすればより良い仕上がりになります。

ただし、こちらは使用不可な床があるので、事前に確認してから使用するようにしてください。

上記で紹介したワックスが使えない場合には、刷毛と水性ニス、紙やすりを使って補修する方法もあります。

こちらは劣化の程度にもよりますが、結露や日焼けで劣化した窓際のフローリングなどに効果的です。

ニスによる補修方法は、紙やすりでフローリングを磨いた後に、数回ニスを重ね塗りすると出来上がりに違いが出ます。

ニスを使った補修は比較的簡単に安価でできるので、試してみても良いかもしれませんね。

専門業者に頼むのも一つの方法!色落ちの補修をお願いしよう

フローリングの色落ち具合が広範囲に及び、深刻な場合は、業者に依頼することを検討した方が良いかもしれません。

フローリングの色落ち補修している業者が、お近くのリフォーム会社などでないか調べてみましょう。

専門業者と連絡が取れたら、補修したいフローリングの状態を写真で送ったり、実際に見て確かめてもらったりして、見積もりを出してもらいます。

見積もりの結果が、補修の予算内であるのなら、プロにやってもらった方が確実にきれいに仕上げてくれるでしょう。

また、色落ちしてしまった箇所だけでなく、他のフローリングの気になるトラブルがあれば、一緒に見てもらい相談できるはずです。

ご自分での補修に自信が無かったり、時間が取れなかったりする場合には、こちらの方法を検討してみてください。

フローリングの色落ちを防ぐためにまずは保護をしよう

日頃からフローリングの保護をしておくと、フローリングを補修する回数を減らせます。

それでは、フローリングの色落ちなどの劣化を防ぐために、どのようなことができるのか考えていきましょう。

・防水マットや防水スプレーを使用する
・家具の脚に保護キャップをつけたり、布製のテープ等を貼ったりする
・日光が良く当たる窓にはUVカットの機能付きカーテンをつける
・窓にUVカットフィルムや減光フィルムを使用する
・フローリングに液体がこぼれたら放置せずにすぐにふき取る
・湿度の高い場所には除湿剤などを置く

このように、すぐに実践できることは意外にあるものです。

もしもまだ試していない項目がある場合には、簡単にできることから始めてみてはいかがでしょうか。

フローリングの色落ち対策にはメンテナンスが重要!

ほかにも、フローリングの色落ち対策としてできることがあります。

こちらでご紹介するのは、時間や手間のかかるものなので、補修予算や時間に余裕のある方におすすめです。

●ワックスを定期的にフローリングに塗布する

ワックスを塗ることでフローリングを適度に保護してくれ、色落ちのリスクを大幅に減らしてくれます。

ただし、ワックス塗布は年に数回行う必要があり、家具を全部取り除き一定の乾燥時間を要する点がデメリットであると言えます。

●コーティング剤で施工をする

ワックスは薄い皮膜で床を保護するものですが、それとは違ってコーティング剤は硬化させて層を作り、フローリングを保護するものです。

コーティング剤にはいくつか種類があり、ウレタンコーティング、シリコンコーティング、ガラスコーティング、UVコーティングなどがあげられます。

また、耐用年数に関しては、ガラスコーティングとUVコーティングが約30年ほどで、シリコンコーティングは約10年、ウレタンコーティングは約5年ほどと言われているようです。

もしも、コーティング剤を使用してメンテナンスする場合は、業者に頼むか自分でやるかのどちらかの方法があります。

コーティング剤の施工は意外に手間のかかるものなので、業者に依頼した方が確実です。

もしも自分でやる場合は、コーティング剤を使う前に、何度か丁寧に拭き掃除をする必要があるので、狭い範囲でまずはお試しでやってみるのがおすすめです。

賃貸物件でのフローリングの色落ち…補修費用はどちらが持つ?

もしも、賃貸物件にお住いの場合に、フローリングの色落ちに気づいた場合にはどうすれば良いのでしょう。

日焼けや雨漏りが原因によるフローリングの色落ちに関しては、借主の過失ではないと言えるでしょう。

そのため、フローリングの色落ちの補修費用は、貸主である大家さんや、管理会社で支払われることとなります。

もしも、入居当初より日焼けや雨漏りによる色落ちを認めた場合には、退去時に余分な費用を払わずにするためにも、証拠として写真を撮っておくことをおすすめします。

また、入居途中に雨漏りが起きたらすぐに管理会社、もしくは大家さんに連絡しましょう。

もしも、報告をしないままだと、報告を怠ったことによるフローリングの色落ちとして、借主の過失になってしまうことになりかねません。

色落ちに気づいたら、まずは早めに管理会社や大家さんに相談してみてください。

フローリングの色落ち対策にできることを普段から心がけよう

フローリングの色落ちを防ぐためには、普段から気をつけることで多少リスクが減らせることがお分かりいただけたでしょうか。

もしも、色落ちしてしまったら、程度によっては自力で補修できるかもしれません。

しかし、色落ちの度合いが深刻な場合は、専門の業者に依頼した方が無難です。

賃貸物件などのフローリングの色落ちに気づいたら、独断で対処せずに管理会社や大家さんに連絡してみてくださいね。