近年のペットブームの影響からか、ペット可のアパートをよく見かけるようになりました。
アパートで飼われているペットとしてポピュラーなのは犬や猫ですが、最近では猫の人気が高まっているようです。
今回の記事では、アパートで猫を飼う際に気を付けなければいけないポイントをご説明します。
また、アパートで猫を飼う際によく聞かれる悩みとして玄関や窓からの脱走があります。
脱走防止対策としておすすめのグッズも併せてご紹介します。
猫OKのアパートで猫を飼うときに気を付けたいポイントとは
近年猫の飼育数が犬を上回り、家族として猫を飼うという人が増えています。
ペット可の賃貸物件も増え、その需要も高まっているようです。
猫は散歩が不要なので一人暮らしや共働きでも飼いやすく、現代のライフスタイルにマッチしてアパートでも飼う人が増えているようです。
アパートで飼うのであれ完全室内飼いが基本ですので、脱走防止対策をきちんとしておけば猫はとても飼いやすいペットです。
アパートで猫を飼う際、気を付けたいポイントが4つあります。
●トイレ
アパートなどでもトラブルになりやすいのがトイレの問題です。
飼い主は猫がかわいいのでトイレの臭いも苦痛に感じないかもしれませんが、周辺の人はそうではありません。
玄関や窓から臭いが広がり、トラブルになってしまうことも考えられます。
トイレの場所は決めておき、そこでするようにしつけましょう。
そして、できるだけ清潔にすることを心掛けましょう。
●爪とぎ
アパートでペットが嫌がられる理由のひとつに、ペットによる柱や壁の損傷があります。
特に猫は爪とぎの習性があり、柱や壁を引っ掻いてしまうことが考えられます。
ペット可のアパートであっても、柱や壁を傷つけて良いわけではありません。
猫用の爪とぎを室内に用意し、柱や壁は保護シートを活用すると良いですよ。
窓からの鳴き声が気になるかも?猫も騒音に気を付けよう
前項に続いて、猫を飼う際の気を付けたいポイントをご説明します。
●鳴き声
犬と違って大きな声ではありませんが、窓を開けておけば、けっこうな騒音としてストレスを感じる人もいます。
特に発情期になると特有の鳴き声で鳴きますので、気になる人は気になってしまうでしょう。
また、発情期は脱走をしてしまうこともあるため、脱走防止対策も必要です。
発情の鳴き声はしつけで治るものではありませんので、避妊や去勢手術もひとつの手です。
●足音
アパートなどで飼われている猫は完全室内飼いが多く、そのため室内で猫が運動をすることがあります。
猫の習性による夜中や早朝の運動会が開催されることもあり、その足音が騒音となってしまうことがあります。
室内にいてもしっかり運動できるような高さのある家具やキャットタワーを設置し、運動不足にならないようにしてあげましょう。
脱走防止対策をするために猫が脱走する理由を知ろう
猫はペットといっても大切な家族ですので、脱走していなくなってしまったら心配で仕方がないですよね。
なぜ、猫は脱走してしまうのでしょう。
脱走対策をするために、脱走する理由を知っておくことが大切です。
猫が脱走する理由は、大きく3つ考えられます。
ひとつめは、「大きな音」です。
猫は音に敏感な生き物です。
突然大きな音が起こると、「危険」だと認識しその場から脱走してしまうのです。
アパートの中で起こる大きな音というと、テレビや家電製品の音などが代表的です。
また、壁がつながっていますので隣や上の階で大きな音がして驚いてしまうこともあるようです。
ほかにも、近くで工事などが行われていると大きな工事音にびっくりして脱走することもあります。
工事中は窓を開けないようにするなど、脱走防止対策をしておきましょう。
ふたつめは「人見知り」です。
人見知りの猫は知らない人が家にやってくると恐怖を感じて、狭いところや暗いところに逃げ込みます。
そして、ときおり恐怖から脱走してしまうことがあるのです。
しかし、人懐こい猫やマイペースな猫もいますので、これは個性によるところが大きいです。
自分の猫が人見知りである場合は、来客時や宅配便の受け取り時に対策をしておきましょう。
みっつめは「好奇心」です。
活動的な猫や子猫は、好奇心が旺盛です。
外に興味がある猫は、ちょっとした隙に外に出てしまうことがあるようです。
また、未去勢の猫は発情期になると脱走することがあるようですので、しっかりとした脱走防止対策が必要です。
脱走防止対策の前に玄関や窓などの間取りを確認!
さて、アパートで猫を飼うときに気を付けるポイントがわかりましたね。
続いて、ペット可のアパートに入居する前に確認しておきたいポイントについてもご説明します。
ペット可のアパートといっても、基本的には普通のアパートと同じ作りであることも多いです。
室内飼いの猫で怖いのは、脱走です。
きちんと脱走防止対策をするために、どのような間取りのアパートであるか確認しておきましょう。
●玄関
ワンルームタイプのアパートでは、リビングから玄関までドアや仕切りがない間取りのものもあります。
そのような間取りの場合、来客時や宅配便の受け取りの際に脱走してしまう可能性が考えられます。
●窓
窓からの脱走もよく耳にします。
器用な猫ですと、網戸を自力で開けてしまうこともあるようです。
また、トイレや浴室の小さな窓も要注意です。
換気に少し開けておいたその隙間から脱走という話も聞きます。
●ベランダ
猫をベランダに自由に出している人もときどき見ますが、2階以上であっても、何かの拍子で脱走してしまうことがあります。
また、転落の危険性もあります。
できるだけベランダには出さないようにする方が良いでしょう。
帰宅時や来客時の玄関からの脱走防止対策!
それでは、アパートでもできる猫の脱走防止対策をご紹介します。
●ねこ工房:にゃんがーど
玄関に向かう廊下などに設置する脱走防止扉です。
脱走防止扉としてはかなりしっかりした作りのものです。
突っ張り方式で設置するため、壁や床を傷つけずアパートでも設置できます。
扉の高さは188cmもありますので、猫の脱走防止にはかなりの効果を期待できます。
ヒノキで作られているため、インテリア性も抜群です。
価格は高めですが、猫を大切に思う人からは支持を集めています。
●モリソン:猫 脱走防止パーティション CatCatch(キャキャ)
廊下などに設置するパーテーション型の脱走防止扉です。
突っ張り方式なので、アパートにも設置できます。
高さが167cmありますので、容易に猫が脱走できません。
また、パーテーション自体が透け感のあるパネルになっているので玄関への廊下に設置しても圧迫感を感じにくいです。
窓に設置して、目隠しとして使うという人もいるようです。
窓からの脱走防止フェンスは風通しも抜群!
続いて、窓の脱走対策グッズです。
●ペットセレクト:のぼれんニャンPlusドア
突っ張り方式で設置でき、高さは約181cm~245cmで調節できます。
窓に設置することもできますし、ドアとして開閉できますので廊下に設置して玄関からの脱走防止対策としても使えます。
丸いポール状のフェンスなので、猫が登りにくいうえすっきりしたデザインで窓に設置しても風通しを邪魔しません。
網戸へのいたずら防止にも役立ちますよ。
●マルカン:猫網戸脱走防止フェンスL
網戸へのいたずらや窓からの脱走を防止するフェンスです。
突っ張り方式で、スチールネットを重ねて設置するため窓のサイズに合わせることができます。
こちらはこれまでにご紹介したものよりも価格が低めなので、脱走防止対策として取り入れやすいですね。
100円均一ショップなどのアイテムを使ってフェンスを自作する人もいるようですよ。
自作する場合、アパートの床や天井を傷つけないように気を付けてくださいね。
脱走防止対策で大切な家族を守る
以前ですと、外飼いの猫は珍しくありませんでしたよね。
現在はアパートで猫を飼うのであれば、完全室内飼いが主流となっています。
恐がりの猫ですと、脱走したままなかなか見つからないこともあります。
また、外に出してしまうと交通事故などのリスクもありますので、脱走防止対策をしっかりして大切な家族を守りましょう。