築年数の古いアパートなどの賃貸住宅では、窓からの隙間風に悩まされることもあるようです。
冬の寒い時期に、外から入り込む冷たい風で、部屋で凍える生活を送りたくはないですよね。
そんな方のために、賃貸住宅でできる窓からの隙間風を防止する方法をご紹介します。
また、窓や隙間風以外でも考えられる、寒さに対しての防止策についてもお話ししていきます。
なぜアパートなどの賃貸住宅は窓から隙間風が入ってくるの?
窓への隙間風防止策についてご紹介する前に、まずアパートなどの賃貸住宅ではなぜ隙間風が入ってきやすいのかについてお話しをしておきましょう。
そもそも、、賃貸住宅に限らず窓は隙間風が入ってきやすい場所と言えます。
部屋の開口部である窓は、サッシと窓枠との間に隙間があり、どうしても隙間風が入ってきてしまうのです。
そして、アパートの築年数の経過も隙間風の原因となり得ます。
隙間風は、サッシと窓枠の隙間が原因となるというのは前述したとおりです。
それに加えて、サッシなどに取り付けられたゴムパッキンが経年により劣化し、サッシと窓枠の隙間がより開いてしまうのです。
さらには、アパートの構造による場合もあります。
アパートは木造の物件が多く、木と木を組み合わせて建てられています。
木を組み合わせることで造られている以上、継ぎ目ができてしまうのは避けられません。
また、木自体も水分により収縮を繰り返しているため、どうしても隙間ができてしまうのです。
このように、アパートのなどの賃貸物件では、隙間風が起こりやすいことが分かります。
それでは、窓の隙間風を防ぐためには、どのような防止策が考えられるのかについても、後に具体的にご紹介していきましょう。
賃貸住宅における原状回復義務について知ろう!
窓の隙間風を防止するための対策はいくつか考えられます。
しかし、窓への防止策を行う前に、賃貸住宅ならではの注意点を知っておく必要があります。
それが、原状回復義務についてです。
アパートなどの賃貸住宅では、部屋を退居するときに入居時と同じ状態に回復する義務があります。
つまり、隙間風対策とはいえ、自らの手で窓周辺に傷や汚れを付けてしまった場合は、入居者の責任で元の状態に回復させなければならないのです。
とはいえ、普通に生活を送るうえでできてしまうような傷や汚れは、入居者に原状回復義務が適応されることはありません。
また、傷や汚れだけではなく、経年による設備などの劣化も大家さんや不動産会社などの管理者が責任を負うことになります。
そのため、経年により窓のゴムパッキンが傷み、そこから隙間風が入り込んでしまう場合は、一度管理者に相談すると良いでしょう。
おそらく、管理者の責任のもと、ゴムパッキンなどの窓の周辺部品を交換してくれるはずです。
ただし、ゴムパッキンが傷んだ理由が窓の掃除を長年にわたって怠った結果であった場合は、入居者の過失となってしまうので注意しましょう。
部屋の設備を傷めずにできる窓の隙間風防止策
それでは、アパートなどの賃貸住宅における原状回復義務について理解した上で、窓の隙間風防止策について考えていきましょう。
これから、具体的な窓の隙間風防止策をいくつかご紹介していきます。
〇隙間テープを貼る
隙間テープなら、サッシや窓枠に貼り付けるだけで隙間風防止策として役立ちます。
そして、隙間テープは隙間風だけでなく、音漏れを防ぐこともできます。
とはいえ、粘着性が強いものだとシール跡が残ってしまうことがあるので、その点は事前に確認しておきましょう。
それから、隙間テープも経年や使用状況により劣化が進みますので、隙間風に対しての効果が薄くなったと感じたら新しいものへ交換してください。
次項でも、窓にできる隙間風防止策をご紹介します。
まだある!窓の隙間風にはこの防止策を試そう!
前項に続き、窓から入り込む隙間風への防止策をご紹介していきます。
〇カーテンを工夫する
隙間風を防ぐためには、窓に厚手のカーテンを取り付けてください。
また、冷気は足もとにたまりやすいので、丈が床まで接地する程度の長さにするのも良いでしょう。
カーテン上部から漏れる隙間風防止には、カーテンボックスの設置がおすすめです。
カーテンボックスを設置する際は、壁に傷が付かないよう、選び方や取り付け方に注意しましょう。
〇パネルやボードを設置する
窓の前にパネルやボードを設置することで、部屋を傷付けることなく隙間風を防止できます。
立てかけるだけなので、設置だけではなく片付けも簡単です。
季節や時間帯など、寒い期間に限定した使い方もできるでしょう。
隙間風だけじゃない!窓ガラスからも寒さは伝わる!
窓周辺が寒い原因は、隙間風だけじゃなく、窓ガラス自体の造りによるものも大きいです。
一度、窓と壁の厚さを横から見比べてみてください。
壁に比べ、窓ガラスの厚さがとても薄いことが分かります。
また、アパートなどの賃貸住宅に使われている窓は、基本的に保温や遮熱などの機能が付いておらず、室内温度を高めるなどの悪い影響を受けやすいと言えます。
そのため、外の寒い冷気は窓ガラスを通して部屋の中に伝わりやすく、室内にたまった暖気は外に逃げやすいという特徴があるのです。
これらの窓ガラスのデメリットを補うためには、断熱シートがおすすめです。
断熱シートは、窓ガラスの表面に貼るだけで部屋の寒さを軽減してくれます。
断熱シートには夏用と冬用があるので、寒さが気になるなら冬用を選んでください。
それから、断熱シートを剥がしたときに跡が残らないように、水貼りタイプのものを選びましょう。
窓ガラスに跡が残って、アパートの退去時に修繕費用を請求されないためにも、断熱シートの選び方には注意してください。
選び方さえ間違えなければ、窓の寒さ防止策として大いに役立つはずです。
あわせて試そう!窓以外でできる部屋の寒さ防止策とは?
窓の隙間風や寒さ防止策をいくつかご紹介しましたが、お住まいのアパートの部屋が寒い原因は窓だけではありません。
窓以外でも部屋に冷気が入り込む場所はありますので、その場所とともに防止策についてもご紹介しましょう。
〇ドア
部屋に設けられたドアも、窓と同じく四方に隙間が空いています。
その部分からは、やはり隙間風が入り込んでくるので、その隙間を塞ぐ作業が必要になります。
ドアの隙間には、窓の隙間風防止策と同様に隙間テープが有効です。
また、室内ドア用に作られた隙間風ストッパーという商品も販売されており、こちらは販売価格も500円前後と手ごろなため、おすすめの防止策と言えます。
〇床
冷気は下にたまります。
そのため、床は冷えを感じやすい場所と言えるでしょう。
床の冷え防止策には、マットやカーペットを敷くのがおすすめです。
足もとの冷えを感じにくくなるだけでなく、アパートの上階に住んでいる方にとっては、階下への足音を響きにくくしてくれるという利点もあります。
あまりにも寒さが厳しいときは、ホットカーペットを検討するのも良いでしょう。
足もとから温めることで、さらに体感温度を高めてくれるはずです。
窓の隙間風や冷気には効果的な防止策を行おう!
窓からの隙間風や冷気で部屋が冷えてしまうと、アパートの自室でゆったりと過ごすことができません。
寒い季節でも過ごしやすい部屋にするためには、ここでご紹介したような防止策を試してみてはいかがでしょうか。
どの方法も、製品の選び方を間違えなければ、部屋に傷や跡が残る心配は少ないです。
窓以外にも冷気が入り込む場所はありますので、あわせて防止策を行うと良いでしょう。