窓のクレセントの調子が悪い!交換方法やポイントをご紹介!

窓の鍵であるクレセントは、1日に一度は触る機会のある鍵かもしれません。

したがって、使用頻度も高くなるため、その分壊れる可能性も高くなりますよね。

もしも、ご自宅のクレセント錠の調子が悪ければ、防犯の上でも心配の種になりかねません。

今回は、そのクレセントの交換方法や入手方法、交換の際の注意点などをお話していきます。

クレセントとはどのようなもの?

クレセントとは、住宅などの引き違いアルミサッシの窓などに使われている錠金具のことで「クレセント錠」と呼ばれています。

元々はアメリカのクレセント社という、金物メーカーの商品で、その名の通り三日月のような形をしていることが名前の由来となっています。

クレセント錠は当初は窓の密閉度を高め、断熱性や防音性を高めていくために活用される錠でした。

しかしながら、防犯性には重きを置いていないため、防犯上はあまり信用性のあるものではないと言えます。

そのため、近年では防犯対策に対応したクレセント錠が販売されるようになってきています。

それは、鍵の付いたクレセント錠や、ダイヤルロック式のクレセント錠といったものです。

昔のものほど、クレセント錠は簡易的な作りになっているので、古いクレセント錠はできるだけ新しいものに交換することをおすすめします。

古い場合ではなくても、ご自宅のクレセント錠の調子が悪いと感じた場合も、できるだけ早く交換した方が良いでしょう。

窓のクレセントを交換したい!入手するにはどうすれば良い?

では、窓のクレセント錠はどこで手に入れることができるのでしょうか。

その方法は2つあります。

1つ目はホームセンターや金物店で手に入れる方法です。

実際に手に取って見ることができるので、安心感がありますよね。

ただし、それほど店頭には品数が多く置かれていないことがほとんどで、ご自宅のクレセント錠のサイズに合ったものがない場合は、別注で特別に注文することになるかもしれません。

2つ目はネット通販で手に入れる方法です。

こちらの方法ですと、自宅の交換したいクレセント錠がより見付かりやすくなるかもしれません。

もしも、お手元のクレセント錠のメーカーが分かれば、それを頼りに在庫があるか探しやすくなります。

どちらの入手方法でも、ご自宅の窓のクレセント錠を交換する時は、メーカーや錠のタイプを調べておくことが肝心です。

同じものと交換することが一番ですが、昔のクレセント錠ですと廃版になっている可能性もありますので注意が必要になります。

窓のクレセント錠を交換する前に準備しておくことは

では、窓のクレセント錠を交換する前に、やっておくべきことにはどんなことがあるのでしょうか。

クレセント錠を交換するために、一番重要となるのがクレセント錠のサイズを測ることで、元のクレセント錠を数か所細かく計測しておく必要があります。

前もって計測しておきたい箇所は3か所あります。

1つ目はビスピッチで、クレセント錠を固定する上下2つのビス穴の、「中心から中心まで」の長さです。

ここでビス穴の端から端までの長さを測ってしまうと、間違いになるので注意してください。

2つ目は高さで、サッシから垂直方向にクレセントの回る部分までの一番長い高さの部分になります。

3つ目は引き寄せ幅で、この引き寄せ幅とはビスピッチの直線と、レーバーで回転する掛け金部分の半円の一番遠い場所から垂直に結んだ長さのことです。

この3つを正確に計測しておけば、クレセント錠を実際に選ぶ段階になった時に慌てずにすみます。

測った長さはメモを取っておき、新しいクレセント錠を探すのに役立ててください。

クレセント錠を交換する時に注意しなければならないこと

クレセント錠を交換する前に、注意しておくことがいくつかあります。

普段何気なく使っている窓のクレセント錠ですが、実は左右があるのをご存知でしょうか。

もしも交換する場合には、ご自宅のクレセント錠が右用左用なのかをしっかりと確認しておく必要があります。

そこで左右を間違ってしまうと、逆さまに取り付けることになってしまいます。

また、交換前に実物を取り外す場合に、窓に対してクレセント錠を掛けるビス穴が2つ上下にありますが、このビスを両方外さないようにします。

なぜなら、サッシのタイプによっては裏金具が付いている場合があり、上下のビスを両方外してしまうとその裏金具がサッシの内部に落ちてしまうからです。

一度内部に裏金具が落ちてしまうと、ビスが使えなくなってしまう場合があり、そうなるとサッシ全体を交換することになりかねません。

そのため、2つのビス穴の片方(上のビスがおすすめ)に必ずビスを差し込んだ状態にしておきましょう。

くわえて、もしもビス穴にビスが合わない時は、無理にビスを入れないようにしましょう。

ビスが合わないのに無理をすると、ビス穴が緩くなってしまい、カギとしての機能が果たせなくなってしまいます。

くれぐれも慎重に交換作業を進めるようにしてください。

窓のクレセント錠を交換してみよう!そのやり方は

では、実際に窓のクレセント錠を交換してみましょう。

交換の手順は以下の通りです。

①ドライバーでクレセント錠の上のビスを緩めます。

ここで前述したように、上のビスは完全に外さないようにし、緩めるだけにとどめます。

緩める目安としては、クレセント錠がスライドできるところまでにすると良いでしょう。

②下のビスを完全に取り外します。

③クレセント錠を窓に対して横に傾けて、上のビスを軽く締め仮止めします。

この時、下のビス穴が常に見える状態にします。

④新しいクレセント錠を準備し上下逆さまの向きにして、あいた下のビス穴部分に取り付けていきます。

この時しっかり取り付けずに、軽く取り付けて仮止めしておくことがポイントです。

⑤横向きに仮止めされている古いクレセント錠を完全に取り外します。

⑥同じく逆さまに仮止めしておいた、新しいクレセント錠を回転させて本来の位置に戻し、上のビスを取り付けます。

このあとに微調整をする必要があるので、締めすぎないようにします。

⑦受け金具とクレセント錠本体の位置を微調整します。

ビスを緩めると、受け金具は左右に、クレセント錠本体は上下に調整可能なので、丁度よい位置にしたらビスをしっかりと締めます。

このように、作業自体は簡単なので注意するポイントをしっかりと押さえれば、誰でも簡単に交換が可能です。

賃貸の場合は窓のクレセント錠の交換はどうすれば良い?

ここまでは、ご自分の所有する家などを前提に、窓のクレセント錠の交換についてお話してきました。

それが、アパートなどの賃貸で、クレセント錠の不都合を感じて困っている場合はどうすれば良いのでしょうか。

まずは、アパートの管理会社か大家に相談してみてください。

窓のクレセント錠の開け閉めがきつかったり緩かったりした場合は、自力で調整は可能です。

しかしながら、クレセント錠自体が古くてカギとしての機能を果たしていない、などの問題がある場合には交換が必要ですよね。

そのため、管理会社もしくは大家が交換する側なのか、借主である自分側が交換するのか、また交換に掛かる費用はどちらが持つのかを、交換前に確認を取るようにしましょう。

賃貸契約書を確認したり、直接判断を仰いだりしてみても良いかもしれませんね。

勝手に交換をしてしまえば、退去時に原状回復の義務に違反となり、余分な出費やトラブルの元になりかねません。

くれぐれも管理会社、もしくは大家に無断で交換しないようにしてください。

窓のクレセント錠に不具合を感じたら早めに交換!

窓のクレセント錠の交換は、思っているよりも簡単にできることがお分かりいただけたと思います。

交換する時には、きちんとクレセント錠のサイズを面倒と思わずに測っていただき、交換の時の注意点も参考にしてください。

賃貸のクレセント錠の交換をする際は、管理会社や大家さんに相談してから行うようにしましょう