納戸は狭いというイメージをお持ちではないでしょうか。
たしかに、雑多に収納していれば、すぐに荷物で溢れかえってしまうでしょう。
しかし、DIYで工夫すれば、整理整頓が行き届いた納戸にすることはできます。
収納スペースをつくり出すDIY方法を知り、誰にとっても使いやすい、きれいな納戸を目指しましょう。
納戸の定義や使い方とは
納戸とは、どのような使い方を目的としたスペースなのでしょう。
建築基準法では、納戸は居室として認められていません。
そのため、採光や換気について明確な決まりが定められておらず、窓やコンセントが設置されていなこともあります。
このことから、納戸は閉鎖的な空間になりやすく、メインの使い方は収納であることが多いでしょう。
ただ、例外的に納戸を書斎や趣味を楽しむ部屋として使うこともあるようです。
たしかに、適度な広さを保ち、窓もなく日の光も入り込まない納戸の場合は、集中する場所として適していると言えるかもしれません。
また、紫外線による焼けなどの心配がないため、大切な本や趣味で集めたものなどをきれいな状態で保存できます。
とはいえ、それも納戸が整理整頓されている場合に限ります。
荷物が散乱した納戸では、効率的な収納ができないだけでなく、人が入り込む隙間もなくなってしまいます。
そこで実践してほしいのが、DIYによる納戸の収納です。
狭い納戸のスペースを有効に使うためにも、さまざまなアイデアを取り入れましょう。
DIYによる収納を行う前に!納戸に詰め込んだ不用品を整理しよう
さっそくDIYによる納戸の収納をご紹介していきたいのですが、まずはその前に納戸に置いている荷物を、必要なものと必要じゃないもので整理していきましょう。
不用品を選び処分するだけでも、納戸のスペースは広く使えるはずです。
納戸をDIYして使いやすく改造したとしても、必要じゃないものまで収納すれば、いずれまた荷物で溢れかえってしまいます。
また、普段から使うことのない荷物は、納戸の奥に押し込められ、取り出すのも困難な状態になってしまうでしょう。
そうなる前に、これからの生活に必要がないものは、思い切って処分したほうが納戸がスッキリします。
捨てるのがもったいないのであれば、リサイクルショップやフリマアプリを利用しても良いでしょう。
不用品を選別するコツは「3秒以上悩まない」ということです。
荷物を手に取り3秒の直感で必要か、必要じゃないかを決めることで、納戸になにを置くかを素早く決断できるでしょう。
もし、3秒以上迷ってしまったら、保留ボックスに一時的に収納しておくと、整理作業がスムーズに進められるはずです。
すべて選別し終わった後で、改めて保留ボックスの荷物を分けていくと後悔が少なくなります。
棚のDIYで納戸の空間を有効活用
納戸を整理整頓するために一番におすすめしたいのが、棚のDIYです。
納戸は限られたスペースです。
その限られらたスペースを余すことなく有効に使うためには、無駄な空間をつくらないことが大切です。
とくに、納戸は階段下などの変形したスペースにつくられることもあるため、部分的に荷物が置けないスペースができてしまうことがあります。
そのため、幅や高さに柔軟に対応ができる棚のDIYが、納戸の収納に大切になってくるのです。
納戸に置く棚におすすめなのがスチールラックです。
スチールラックは、棚を任意の高さに調節できるものもあり、また組み立ても難しくないためDIYにはピッタリのアイテムです。
より本格的なDIYを試したいなら、ホームセンターで木材を購入して組み立てるのも良いでしょう。
自分でサイズを決められるので、納戸の空間を無駄にすることなく棚をつくれます。
ただ、その場合も棚の位置を変えられるような設計にすることをおすすめします。
納戸に置く荷物は小さいものから大きいものまであり、それぞれのサイズに対応するには可動板の設置が必須なのです。
「ディアウォール」を使った納戸に傷のつかないDIY
賃貸住宅にお住まいの場合、納戸があったとしても、傷がつかない方法でDIYを行わなければなりません。
そのような方に使ってほしいのがディアウォールです。
ディアウォールとは、突っ張る力を利用して新たな柱をつくれるアイテムです。
天井や床に傷がつくことはないので、賃貸住宅にお住まいの方だけでなく、家に傷を付けたくない方にもおすすめです。
ディアウォールをDIYで設置する方法はそれほど難しくはありません。
まずは、ホームセンターなどで木材を手に入れ、その両端にディアウォールのアジャスターを取り付けます。
アジャスターのジャッキを調節することで、納戸に簡易的な柱を生み出せます。
このディアウォールは、納戸の壁面収納にピッタリの方法です。
壁の両端にディアウォールを設置し、そこに穴が開いたレールと棚受け、可動板を取り付ければ、高さを自由に変えられる収納スペースが確保できます。
ディアウォールで設置した木材には、制限なく自由に穴を開けられるため、思い通りの棚がつくれるでしょう。
DIYの棚を活かす収納術
棚をDIYでつくったら、その棚を活かせるようにアイテム使いも工夫しましょう。
棚を活かすアイテムには、収納ボックスがあります。
収納ボックスは、デザインやサイズも豊富に揃っているため、部屋の雰囲気や棚の幅や高さにも合わせやすいです。
荷物を分類して収納ボックスごとにラベリングすることで、取り出しやすくもなります。
また、荷物を収納する際も迷うことが無くなるため、誰にとっても使いやすい納戸にすることができるでしょう。
そして、突っ張り棒もDIYでつくった棚を活かすために役立ちます。
棚の内側に突っ張り棒を取り付けて、高さを十分に確保すれば、衣類を掛けるためのスペースを作れます。
冠婚葬祭用の衣類や、季節ごとの衣類を収納するには、納戸はうってつけの場所です。
DIYとも言えないほどの方法ですが、手軽に設置できる突っ張り棒は納戸を使いやすくしてくれるはずです。
納戸収納で心掛けるポイントは?
DIYで納戸に収納をつくっても、心掛けしだいではすぐに散らかってしまいます。
納戸の収納には押さえておきたいポイントがいくつかありますので、ご紹介します。
〇使う頻度で位置を変える
納戸に収納する荷物にも、よく使うものとあまり使わないものがあるでしょう。
よく使うものを奥に収納してしまうと、取り出すたびに手間がかかってしまいます。
そのため、使う頻度が高いものは手が届きやすい位置に置くようにしてください。
一年のうち数回しか使わないようなものは、足元や高い位置などに置くことをおすすめします。
〇スペースを使い分ける
納戸の収納スペースを荷物の使用用途によって区切ると、収納するときも取り出すときも分かりやすくなります。
シーズン用品やキッチン用品、車用品など、大きな区画で考えると、収納するときの判断に迷いがなくなります。
〇定期的に不要品を処分する
最初に荷物を厳選して収納したとしても、ときが経つとともに荷物は増えていきます。
収納スペースを確保しておくためにも、タイミングを見計らって使わない荷物は処分してしまいましょう。
納戸には高さ調節可能な棚を用意しよう!
納戸のスペースを最大限に活かすためには、高さを意識してください。
DIYで高さ調節可能な棚を設置すれば、どんな形状の荷物にも対応できるはずです。
そして、納戸の収納を便利にするために、収納ボックスや突っ張り棒などのアイテムを利用しましょう。
また、収納に対する意識を変えることでも、納戸を使いやすくできるのではないでしょうか。