家に蜘蛛の巣が張られるのはなぜ?蜘蛛除けのための対策とは

「布団を干そうとしてベランダに出ようとしたら蜘蛛の巣に引っかかってしまった…」などという経験のある方は多いのではないでしょうか。

蜘蛛の巣だけならまだしも、虫や蜘蛛もついてしまっていたら虫嫌いの方には最悪なことでしょう。

ここでは、家の周りや中にまで蜘蛛の巣を張られてしまう原因や、蜘蛛を寄せつけないようにするための対策方法をご紹介していきます。

蜘蛛の巣対策をしたいと考えている方は、ぜひ、参考になさってください。

蜘蛛の巣の対策をする前に!家に巣を張られる原因とは

自分の家に蜘蛛の巣を張られてしまったら、「すぐに除去したい」または「蜘蛛を退治したい」と思うことでしょう。

蜘蛛の巣を張られないようにする対策についてのお話をする前に、まずは、どうして家に蜘蛛がいるのか、そして巣を張られてしまうのか、その原因についてお話ししていきます。

●周辺が蜘蛛などの虫が住める自然環境

庭に多くの植物があったり、家の周辺に畑や雑木林あったりするなど、自然環境のよい場所であると、蜘蛛をはじめ、様々な虫が多くいることでしょう。

●家の周辺が散らかっている

家の周りをきれいに保っていないと、蜘蛛のエサとなるハエやゴキブリ、蚊などが多く発生し、そのエサを捕まえるために、蜘蛛は巣を張ることになります。

●家の窓やドアを開けていることが多い

換気などをするために、窓やドアを開けることが多いと、その間に蜘蛛は家の中に入ってきます。

開けていないとしても、多少のすき間があれば蜘蛛は入ることができます。

蜘蛛の巣が家にあるのはイヤ!でも蜘蛛は役に立つ?

家の周りや家の中に蜘蛛の巣を張られてしまうのはイヤなものです。

しかし、だからと言って、その蜘蛛を殺してしまうのはよいことではないとされています。

それは、蜘蛛は家の中などにいるハエやゴキブリなどの害虫を駆除してくれる存在だからです。

次に挙げるように、蜘蛛の種類によってエサとなる虫の種類も違ってきますが、ほとんどの蜘蛛は害虫をエサとして生きています。

・アシダカグモ:ゴキブリ
・ハエトリグモ:ハエや小さな虫
・イエユウレイグモ:ダニやコバエ

そのため、蜘蛛を見つけたとしても、殺してしまうのではなく、外に逃がしてあげるようにするとよいでしょう。

このように、害虫を駆除してくれるありがたい面もある蜘蛛ですが、家の周りや家の中に蜘蛛の巣を張られてしまうのはできれば避けたいことでしょう。

「蜘蛛の巣を張られないようにするための対策をしたい」という方のために、様々な蜘蛛の巣対策の方法をご紹介していきましょう。

蜘蛛の巣を張られない家にするための対策方法

まず、自分の家に蜘蛛の巣を張られないようにするための対策としてできることは、次のようなことがあります。

●蜘蛛のエサとなる害虫を増やさない

先ほど、蜘蛛が巣を張るのは、エサとなる害虫を捕まえるためだというお話をしました。

そのため、蜘蛛のエサとなる害虫を増やさないようにすることが必要です。

その具体的な対策方法は次の通りです。

・掃除を怠らない

掃除をせずに食べかすやほこりをそのままにしていると、害虫が発生しやすくなります。

できるだけ、部屋の隅々まで、こまめに掃除をするようにしましょう。

また、家の中だけに限らず、庭やベランダの掃除をすることも大切です。

・生ゴミの処理の仕方やゴミ箱の管理を徹底する

特に生ゴミの場合は、そのままゴミ箱に入れてしまうと、ゴキブリなどの害虫が発生しやすくなってしまいます。

そのため、生ゴミは水分をよくきり、ビニール袋などに入れて密封させてから捨てるようにしてください。

ゴミ箱もニオイがしみつかないように消臭剤や重曹などを入れておくとよいでしょう。

・布団を干す

布団にはダニが多く発生しやすくなります。

そこで、できるだけ布団は天気のよい日に干すようにしましょう。

布団だけではなく、シーツや枕カバーも清潔に保つことが大切です。

まだ足りない!?蜘蛛の巣を張られないようにする対策

前章でご紹介したように、蜘蛛の巣を張る蜘蛛を寄せつけないようにするには、そのエサとなる害虫の発生を防ぐため、家の中や周りをきれいにすることがベースとなります。

そのうえで、まだ蜘蛛の巣対策が足りないと感じる方には、次のような方法もあります。

●蜘蛛の巣スプレーをまく

手軽にできる蜘蛛の巣の対策方法として、蜘蛛の巣を張らせないようにするためのスプレーをまくということがあります。

蜘蛛の巣が張られやすい箇所(天井、サッシ、ベランダ、玄関など)にスプレーするだけです。

●ホウ酸団子などゴキブリ駆除をする

ホウ酸団子を置くことにより、ゴキブリを駆除することにつながります。

ゴキブリは蜘蛛のエサとなるため、そのゴキブリを駆除することにより、蜘蛛の侵入を防ぎます。

ホウ酸団子だけではなく、ゴキブリ駆除には様々な商品が販売されていますので、そちらも試してみてはいかがでしょうか。

蜘蛛の性質を考えた蜘蛛の巣対策もある!

家の中や周りに蜘蛛の巣を張られないようにするための対策方法をいくつかご紹介してきました。

その他にも、蜘蛛の特性を考えてとることのできる対策もあります。

●外壁や内壁のすき間を埋める

蜘蛛が巣を張りやすい場所として、ひび割れしている外壁や内壁が考えられます。

そこで、そのようなひび割れをしている部分を埋めるという手段もあります。

自分でできないようでしたら、業者に依頼するとよいでしょう。

壁のすき間だけではなく、ドアのすき間も巣を張られやすい場所となります。

ドアのすき間は、すき間テープを使用すると簡単に埋めることができるのでおすすめです。

●夜間の外の照明を減らす

虫は夜間に照明がついている周りに集まる傾向があります。

そのため、その虫たちを狙って、蜘蛛もそこへ巣を張ることが多くなります。

そこで、ベランダや庭などで夜間につける照明があるとしたら、それらを点けないということも一つの対策方法です。

明かりが全くないと困る場合は、最小限に抑えるようにするとよいでしょう。

蜘蛛の巣対策におすすめのグッズをご紹介!

先述したように、蜘蛛の巣の対策をするためには、ホウ酸団子や蜘蛛の巣スプレーなどの薬剤に頼ることも一つの方法です。

それでは、具体的にどのような商品があるのか、いくつかご紹介します。

●アース製薬:クモの巣消滅ジェット

このスプレーをまくことにより、蜘蛛の巣を張らせないようにするという忌避効果が生まれます。

●アロマエッセンシャルオイル(レモン・ミント・ヒノキなど)

家の中で薬剤は使用したくないという方におすすめなのは、アロマオイルを吹きかけておくことです。

蜘蛛は特に柑橘系やミント系の香りが嫌いなので、それらのアロマオイルの香りを漂わせることも対策方法となります。

自分の好きな香りが漂い、蜘蛛も寄せつけないことができれば、一石二鳥と言えるでしょう。

これらのように、手軽で簡単に蜘蛛を寄せつけないような対策方法もあります。

このような薬剤やアロマの香りが消えたとしても、その後も蜘蛛が寄ってこないように、家や周辺の掃除をして常にきれいな環境を保っておくことも必要です。

こまめに掃除をして害虫を増やさないことがカギ!

ここでお話ししたように、家に蜘蛛がいるのは、エサとなる害虫を捕まえるためということが大きな原因です。

蜘蛛を寄せつけないようにするためには、その害虫が増えないように、常日頃から家の中や周辺をきれいに掃除しておくことが重要なポイントとなります。

それでも不安な方は、蜘蛛の巣スプレーやアロマオイルをまいておくという対策方法も試してみてはいかがでしょうか。