「窓用エアコンを使ってみたいけど、実際のところどうなの!?」という方は、大勢いらっしゃるはずです。
部屋はきちんと冷えるのか、取り付け方法は簡単なのか、気になるところでしょう。
そこで今回は、窓用エアコンの概要や、取り付け方を中心にお話しします。
また、選び方のポイントなどもご紹介しますから、窓用エアコン購入時の参考にしてみてください。
取り付けやすさが魅力!窓用エアコンについて
そもそも「エアコン」とは、エア・コンディショナーの略で、空気調節装置のことを指します。
よく目にする「壁掛けエアコン」は、基本的に工事が必要となりますが、「窓用エアコン(別名:ウインドエアコンなど)」ならそれが必要ありません。
なぜなら、窓用エアコンには、室外機がいらないからです。
室外機と室内機が一体化している構造のため、そのぶん設置方法も簡易的になります。
さらに、窓枠に本体を取り付けられることも、大きなメリットでしょう。
窓用エアコンは、以下のような場合におすすめです。
●壁掛けエアコンを設置できる環境がない
外に室外機を置けない部屋、ホースを通す穴がない部屋に取り入れてみましょう。
●購入費用を抑えたい
製品のスペックにもよりますが、壁掛けエアコンよりは安く手に入ることが多いです。
●取り付け費用を抑えたい
設置方法や取り外し方は簡単で、わざわざ業者を呼ぶ必要はありません。
窓用エアコンの弱点とは?
便利な窓用エアコンですが、いくつか弱点もあるので把握しておきましょう。
【大きな部屋には不向き】
壁掛けエアコンよりもパワーが弱いので、小さい部屋に向いています。
対応畳数は、6~9畳程度となっていることが多いでしょう。
【運転音がうるさい】
室外機と室内機が一体化していることから、室内に運転音が響きやすいとされています。
窓用エアコンの音は、強風設定の扇風機とほぼ同じくらいの大きさだと考えてください。
【窓が使えなくなる】
窓用エアコンを設置すると、窓を大きく開けることはできなくなってしまいます。
しかしながら、半分程度の開閉は可能なので、そこまで生活に支障はなさそうです。
このようなデメリットが挙げられますが、小さめな部屋であれば問題なく冷やすことができますので、どうかご安心ください。
それでは次項から、窓用エアコンの取り付け方を解説していきます。
窓用エアコンの取り付け方!
ここからは、窓用エアコンの取り付け方法をご紹介します。
メーカーや製品によって取り付け方法は異なりますが、今回は、コロナの「ウインドエアコン」を例に挙げます。
どのような流れで取り付けるのか知りたい方は、参考にしてみてください。
(※設置基準をクリアした、アルミ製サッシを想定しています)
【用意しておくもの】
・窓用エアコン本体
・付属部品(取り付け枠、窓パッキン、エアコン固定ネジ、鍵、粘着テープ、パテなど)
・ドライバー
・ハサミ(カッター)
【作業手順(左側取り付け):前半】
①下側の取り付け枠を設置する
窓枠の立ち上がりに、下側の取り付け枠を差し込みます。
左側へ寄せたら、下側のネジをしめてください。
②上側の取り付け枠を設置する
上枠を引き上げて、上側の立ち上がりに差し込みます。
中央部分のネジをしめてから、上側のネジをしめましょう。
すべてのネジ(各2本)は、ドライバーでしっかりと固定してください。
③戸側パッキンをカットする
窓ストッパーの角に戸側パッキンが当たってしまうので、ハサミやカッターで戸側パッキンに切り込みを入れます。
カットした戸側パッキンは、上からかぶせてください。
④窓用エアコンを取り付ける
取り付け枠に本体をはめます。
「カチッ」と音がするまで押し込んでください。
このとき、必ずエアコン固定ネジをしめましょう。
作業手順は、次項に続きます。
取り付け方の後半!仕上げは入念に
前項に引き続き、窓用エアコンの取り付け方(一例)をご紹介します。
【作業手順(左側取り付け):後半】
⑤窓パッキンを貼る
窓用エアコンが設置できたら、窓パッキンを貼り付けていきます。
窓パッキンをガラス戸の高さ・形状に合わせてカットしたら、室外側のガラス戸に貼ってください。
⑥鍵を取り付ける
コロナのウインドエアコンには、鍵が付属しています。
しかしながら、窓枠に電動ドリルで穴を開ける必要があるため、賃貸物件にお住まいの人は使用を控えたほうがいいかもしれません。
※穴開け不要の簡易補助錠が市販されているので、そちらで代用することができます。
⑦パッキンの仕上げ
粘着テープやパテを使いながら、隙間を埋めていきましょう。
雨漏りや虫の侵入を防ぐために必要な作業です。
以上で取り付けは完了です。
今回は、左側と右側の両方に設置できるタイプの窓用エアコンを取り上げましたが、中には片側だけに限定されている製品もありますので、注意してください。
また、窓の種類や高さ、開き幅、立ち上がり部分を確認してから、窓用エアコンを購入するようにしましょう。
窓用エアコンの選び方
窓用エアコンの取り付け方法は、お分かりいただけたでしょうか。
続いては、窓用エアコンの選び方をお伝えします。
●部屋の広さに合わせて選ぼう!
設置したい部屋の大きさを把握しておきましょう。
それにともない、窓用エアコンの対応畳数を確認してください。
●静音モデルを選ぶのがおすすめ!
運転音が気になりやすい方や、就寝中に使用したい場合は、静音性に優れた窓用エアコンを選びましょう。
標準モデルは「50~60db程度」ですが、「45db以下」の静音モデルを選ぶと、より快適に使用できます。
●消費電力を確認しよう!
電気代をなるべく抑えたい方は、期間消費電力量の低いモデルを購入してみてください。
窓用エアコンは、壁掛けエアコンよりも燃費が悪い傾向にあります。
●洗浄機能付きは便利!
自動洗浄機能や内部洗浄機能が付いていると、お手入れが楽になります。
取り付け簡単!おすすめ窓用エアコン
最後に、おすすめの窓用エアコンをご紹介します。
人気メーカー「トヨトミ」「ハイアール」「コロナ」から、厳選してみました。
どれも取り付け方法は簡単ですよ。
【トヨトミ:窓用ルームエアコン TIW-A160H(W)】
●静かな窓用エアコンが欲しい方におすすめ
静音モデルの窓用エアコンで、運転音は「39db」となっています。
冷房以外に、送風やドライ機能も使えるので、大変重宝しそうです。
【ハイアール:窓用エアコン JA-16R(W)】
●コストパフォーマンス重視の方におすすめ
ほかの製品よりも、価格設定が低めなのがうれしいポイントです。
標準的な機能性ですが、7畳まで対応していますし、パネルを外して洗浄することも可能です。
【コロナ:ウインドエアコン CWH-A1817(WS)】
●高性能な窓用エアコンが欲しい方におすすめ
冷暖房兼用タイプで、液晶リモコン付きです。
冷房なら4.5~7畳、暖房なら5~8畳に対応しています。
オールシーズン使える、優秀な窓用エアコンでしょう。
窓用エアコンを取り付けて快適に過ごそう!
壁掛けエアコンの代用品、「窓用エアコン」についてご紹介してきました。
窓用エアコンのよさは、その取り入れやすさにあります。
業者に設置依頼をする必要はなく、比較的簡単に取り付けることができます。
ただし購入時は、設置したい部屋の広さや用途、求める性能などをきちんと確認することが大事でしょう。