私たちが何気なく使っているトイレの換気扇ですが、トイレならではの問題を解決してくれる役割を持っています。
そのトイレの換気扇も、汚れたまま使い続けていると、機能面での衰えが目立ってくるので、定期的な掃除は欠かせません。
そこで、今回はトイレにある換気扇のメリットや役割、タイプなどをご紹介していきます。
換気扇の外し方と掃除方法もご紹介するので、そちらも参考にしてみてください。
換気扇をつけるメリットとは?
マイホームやアパートやマンションなど、人が暮らしていく場所では換気が欠かせません。
換気と聞いて最初に思い浮かぶのが窓でしょう。
窓を開けることで、自然な風が部屋に入り込み、部屋の空気を入れ替えてくれます。
しかし、窓での換気は気候に左右されるだけでなく、防犯面でも不安が残ります。
そこで、提案したいのが換気扇です。
換気扇であれば気候の影響を受けることが無く、時間帯によっても差がありません。
また、窓のように人に侵入される心配がないため、防犯面でも安心です。
たとえ、換気扇の外し方が分かっていても、人が通れるほどの穴は開いていないため、侵入は難しいでしょう。
さらに、現在では建物の構造も進化しており、気密性が増しています。
そのため、窓による自然換気だけでは十分ではなく、換気扇の力が必要になるのです。
換気扇は空気を清浄してくれることに加えて、除菌や除湿、徐臭の役割も担ってくれます。
このことから、トイレには換気扇の取り付けが必須条件ということが分かるはずです。
換気扇の詳しい役割については次項でお話ししていきます。
トイレには換気扇が必須!その役割とは
トイレは湿気などがたまりやすい場所です。
そのため、換気が十分でないと菌やニオイがこもり、悪質な環境になってしまうでしょう。
このようなことを避けるためにも、換気扇が役立ちます。
換気扇は以下のような役割を持っています。
●除菌
空気には、目には見えませんがたくさんの菌が漂っています。
トイレであればなおさらでしょう。
その浮遊している菌を、空気とともに外に排出してくれます。
●除湿
トイレには常に水が溜まっています。
水分は湿気となり、壁や天井、床などにカビを発生させてしまいます。
換気扇で湿気を外に逃がすことにより、カビなどの有害物質が繁殖しない環境をつくれるでしょう。
●徐臭
トイレは、落ちつける場所であってほしいですよね。
しかし、悪臭がするトイレでは、過ごしやすい環境とは程遠いでしょう。
そんなときは、ニオイを取り除いてくれる換気扇が役立ちます。
トイレに換気扇を取り付けるだけで、トイレでの過ごし方も変わってくるはずです。
とはいえ、換気扇にもさまざまなタイプがあり、トイレに適した換気扇を選ぶ必要があります。
換気扇は取り付けた後の掃除も大切ですので、外し方を考慮した上で、換気扇を選ぶと良いでしょう。
外し方も考慮しよう!トイレに選ぶ換気扇のタイプは?
一言に換気扇と言っても、タイプはたくさんあります。
大きく分けると「同時給排タイプ」「熱交換タイプ」「空気洗浄タイプ」の三つが挙げられます。
〇同時給排タイプ
給気と排気を一台で同時に行える換気扇のタイプです。
トイレに取り付けられるのは、このタイプの換気扇が多いでしょう。
〇熱交換タイプ
室内の温度を変えないために、温度を調整して空気を取り込むタイプの換気扇です。
リビングなど、人が長い時間過ごす場所での使用に向いています。
〇空気清浄タイプ
換気のほかに、空気清浄の機能も兼ね備えた換気扇です。
汚れやほこりをブロックするためのフィルターがついているので、換気扇の外し方を覚えて定期的に掃除を行う必要があります。
この他にも、さまざまなタイプの換気扇が販売されていますので、ご自宅のトイレに合った換気扇を選んでください。
その際は、外し方が簡単な換気扇を選ぶのも選択肢の一つでしょう。
換気扇のおもな取り付け方は?
換気扇は空気を吸い込むと同時に汚れも吸い込んでいます。
そのため、定期的な掃除で汚れを落とさないと、機能面で劣る部分が出てきます。
トイレの換気扇を長く使い続けるためにも、外し方を覚える必要がありますが、その外し方も取り付け方によって変わる場合もあります。
換気扇の取り付け方は、天井に取り付ける方法と壁に取り付ける方法の2つです。
換気扇を天井に取り付けることのメリットは、デザイン性の良さです。
本体が天井に埋め込まれているため、外観を損ないません。
一方、壁に取り付ける換気扇は、埋め込むなどの複雑な工事が必要ないため、設置費用が抑えられることがメリットです。
しかし、取り付ける壁が外部と面していることが条件です。
このように、換気扇の取り付け方一つでも違いがあり、選ぶときの選択肢はさらに増えていくでしょう。
トイレの換気扇を掃除するために!外し方を覚えよう!
トイレの換気扇は、タイプや取り付け方によっても、それぞれ外し方が変わってきます。
そのため、「トイレの換気扇の外し方はこれ」と断定することはできませんが、一般的に用いられる換気扇を想定した外し方について、これからご紹介していきます。
換気扇の掃除のためにも、外し方を覚えることは大切です。
まず、換気扇を掃除するときはホコリや汚れが飛び散る可能性がありますので、事前にマスクを装着してください。
また、床などに新聞紙を敷いておくと、汚れが広がらず後片付けも楽になります。
【用意する道具】
・脚立
・掃除機
・ドライバー(ネジで留められている場合)
【外し方の手順】
1.脚立に乗り、換気扇のカバーが外しやすい高さまで移動します。
2.カバーを外したときに、ホコリが舞わないように掃除機で吸い取っておきましょう。
3.換気扇を外します。
ネジで留められている場合:ネジをドライバーでゆるめ、カバーを取り外します。
ネジ式でない場合:カバーをスライドさせるように手前に引っ張り、取り外します。
これで、大体の換気扇は取り外せるはずです。
とはいえ、換気扇のタイプによってはワイヤーが引っかかっていたり、引く方向に違いがあったりする場合もあります。
どうしても外し方が分からないときは、取扱説明書で確認してください。
換気扇の外し方を覚えたら定期的に掃除を行おう!
換気扇を外せたら、実際に掃除を行っていきましょう。
【用意する道具】
・掃除機
・雑巾
・歯ブラシ
・中性洗剤
【掃除の手順】
1.取り外したカバーについているホコリ汚れを掃除機で吸い取りましょう。
2.全体を雑巾で拭き、汚れが落ちにくい細かな部分は歯ブラシを使って汚れを落としてください。
3.ファンを取り外して、中性洗剤で付け置き洗いをします。
(取り外しができないタイプのファンは無理に外さなくても大丈夫です。)
4..換気扇の内部の汚れを雑巾や歯ブラシで落としていきます。
(ファンが取り外せなかった場合は、同時にファンの汚れも落とします。)
5.カバーとファン、換気扇内部を水で濡らした雑巾で拭き上げ、水分が残らないようにしっかりと乾かしましょう。
6.ファンを元の状態に戻し、カバーを取り付けます。
できれば、トイレの換気扇は一年に一度はカバーを取り外して掃除を行ってください。
今後の定期的な換気扇掃除のためにも、外し方と掃除方法は覚えておきましょう。
外し方と掃除方法を覚えてトイレの換気扇をきれいに保とう!
換気扇にもさまざまな種類があり、選ぶときに迷うこともあるでしょう。
もし、どうしても決められないようなら、外し方が簡単な換気扇を選ぶのも一つの選択です。
外し方が簡単であれば、定期的なトイレの換気扇掃除もそれほど苦にならないはずです。
換気扇の外し方と掃除方法を覚えて、過ごしやすいトイレを維持しましょう。