アパートの隣人が発する生活音って、どうしても気になってしまいますよね。
生活音とは、日常生活において部屋の中で発生する音で、足音、話し声、ドアの開閉音、掃除機や洗濯機などの使用音、テレビの音量などがあります。
近隣の入居者が不快と感じる大きさは、生活騒音とも言われています。
騒音トラブルを回避すべく、アパートの選び方から、自分でできる防音対策についてご紹介します。
騒音トラブル回避のためのアパート選びのポイント①
アパートを選ぶ際のポイントは家賃や、立地条件など色々ありますよね。
しかし、入居の際に気がかりなのは、隣人トラブルが起きないかどうかではないでしょうか。
隣人トラブルで最も多いのが、騒音に関してです。
実際に、騒音トラブルの「テレビの音量」で悩んでいる人も多いのです。
トラブルを事前に防げるものなら、防ぎたいですよね。
そこで大事なのが、まずは入居するアパート選びです。
チェックすべきポイントをご紹介しますね。
☆間取り図をチェック
アパートを探している際は、部屋の間取りばかり気にしてしまいがちですが、大家さんや不動産の担当者に、建物全体または、その階の間取り図を見せてもらいましょう。
チェックすべきは、どのくらい隣と接しているかです。
間に共用階段や玄関があれば、音漏れも少なくなります。
☆アパートの住戸数をチェック
アパート全体の住戸数を、空室も含めて教えてもらいましょう。
なぜならば、住戸数が少なければ少ないほうが、単純に、音に関してのトラブルが減少する可能性が高くなるからです。
騒音トラブル回避のためのアパート選びのポイント②
☆単身で?家族で?住んでる層をチェック
建物の広さや家賃などを総合して、単身住まいなのか家族住まいなのかがわかると、住んでいる人達のイメージがしやすいでしょう。
☆立地場所をチェック
一般的には、住む場所は静かな場所がいいですよね。
うるさすぎる場所は考えものですが、大きな支障がないくらいであれば、あえて選択肢に入れるのも一つの手です。
なぜなら、アパートの入居者が普段から騒音に慣れている可能性が高く、音に神経質な方がいる可能性も低くなるからです。
☆ペット可かどうかをチェック
ペットを飼う気がなければ「ペット可」という項目は、スルーしてしまいがちですよね。
しかしペット可のアパートは、ペットの鳴き声や足音軽減のために、壁や床に音が響きにくい施工がされている場合があるのです。
動物が苦手ではない方は、狙い目だと思います。
さて、ここまでは、不動産の担当者に確認してみるべきポイントをご紹介してきました。
前項で、「テレビの音量」が騒音トラブルに寄せられる相談内容として多いことをお話しましたが、騒音トラブルを回避するためにも、アパートの内覧時にチェックすべきポイントがあるのです。
アパートの内覧時には、ここをチェックしよう
せっかくアパートに引っ越ししても、隣の部屋からテレビの大音量が常に聞こえてくるようでは、正直困りますよね。
やはり、そういった騒音トラブルは未然に防ぎたいものです。
そこで契約前に、実際にアパートに内覧に行く際に、チェックしておくといいポイントをご紹介します。
☆窓の大きさをチェック
音漏れは、窓周辺からおきることが多いです。
部屋の窓は大きいほうが開放感や、光を取り込むことができていいのですが、より音が漏れやすいのです。
また、設置されている窓の性能は、閉めた時の音漏れとも大きく関係しています。
ですから、内覧したアパートが二重窓になっている場合は、防音や遮音に強いと言えます。
☆壁を叩いてみる
あまりにも薄い壁だと、普通の生活音が、生活騒音になりかねませんよね。
実際に、内覧した部屋の壁を軽く叩いてみましょう。
コンコンと叩いてみて、音や手から伝わる感覚で、壁にどの程度の厚さがあるか、ある程度は想像できると思います。
力いっぱい叩くのは、絶対にやめてくださいね。
☆床を踏んでみる
壁と同様に、実際に足で軽く踏み鳴らしてみましょう。
そうすることで、床が響きやすそうかイメージできるはずです。
テレビの音量が聞こえるかもチェック
アパートの内覧時に、チェックしておくべきことはまだあります。
☆内覧は、隣人が在宅している時間帯を狙う
近隣住人が在宅しているであろう時間帯に、内覧するのがおすすめです。
隣人が留守の時に内覧しても、実際の生活音はわかりにくいですよね。
隣人があえて在宅している時に部屋を見に行くことで、生活音のイメージがつきやすくなります。
☆壁に耳を当ててみる
少し気が引けますが、隣の部屋と接している壁に耳を当てて、どの程度、音や声が響くのかを確認してみましょう。
隣人が在宅していた場合、もしもテレビの音や話し声が聞こえるようなら、実際にどのくらいの音量で、どのくらい響きそうか分かることがあります。
確認できたら、隣人の迷惑になるので、すぐにやめてくださいね。
☆ゴミ捨て場や共用部分をチェック
アパートのゴミ捨て場や共用部分は、住人のマナーや道徳観が顕著にあらわれます。
以上の様に、内覧時に確認しておくことで、少しでも快適な部屋を探すことができるでしょう。
テレビの音量はお互いに気をつける!手軽にできる防音対策
選んだアパートの防音対策が十分でない場合、何気ない音でも想像以上に近隣へ響いてしまいます。
近隣住人の生活音がうるさくて迷惑だと思っていても、実は自分も迷惑をかけている可能性もあります。
自分の部屋への騒音を防ぐためにも、他人に迷惑をかけないためにも、音には注意して生活しなければいけませんね。
そこでここでは、アパートでも手軽にできる部屋の防音対策をご紹介します。
☆カーテン、カーペットを使う
壁にカーテンなどのファブリックをかけたり、床にカーペットを敷くだけも音は伝わりにくくなります。
防音に優れたカーテンやカーペットも販売されているので、活用してみましょう。
☆家具、家電の配置を考える
壁側に大きな家具(クローゼットや本棚)を配置することで、直接音を響きにくくすることが可能です。
また、テレビやステレオ、洗濯機などの音や振動がでるものは、壁に接しないように配置しましょう。
☆早朝深夜のテレビ、ステレオの音量は控えめに
隣の部屋のテレビの音が聞こえてくるということは、自分の部屋の音も聞こえています。
早朝深夜にテレビや音楽を楽しみたい場合は、音量を控えめにするか、ヘッドホンを使いましょう。
隣からのテレビの大音量などの騒音が気になった時は
騒音問題には、住人同士でお互い様な部分もありますね。
しかし、隣人の生活騒音があまりにも酷い場合も、残念ながら多くあるのです。
しかし、怒りにまかせて感情的になってはいけません。
アパートに入居した後に、騒音トラブルに遭遇してしまったら、どうしたらいいのでしょうか。
●第三者に騒音の程度を確認してもらう
音に対しての感じ方は、人それぞれです。
特に木造アパートの場合は、普通に生活しているだけでも、話し声や足音などが聞こえてしまうことも少なくありません。
また、ライフスタイルも人それぞれです。
隣人との生活時間帯が違えば、ドアの開け閉めだけでも耳障りに感じるかもしれません。
そういった音が一度気になり始めると、最初はそれほど気にならなかったごく小さな物音ですら、イライラの対象になってしまうのです。
冷静になれず、どの程度の音が騒音にあたるのかさえ、自分ではわからなくなってしまう場合もあります。
そんな時は、友達や家族などの第三者を呼んで、音の程度を確認してもらいましょう。
●大家さんや管理会社に相談しましょう
隣人が、早朝や深夜かまわずテレビを大音量で見ていたり、毎晩のように部屋で大騒ぎをしているなど、明らかに非常識な行動をしている場合もありえます。
そんな時は、大家さんや管理会社などに相談をして、第三者を通じて注意をしてもらいましょう。
まずは騒音トラブルになりにくい物件選びを
アパートは、木造であれ軽量鉄骨造であれ、音にあまり強い建物ではありません。
アパートで快適に生活するには、総合的に騒音トラブルになりにくい物件を選び、自分でできる対策をすることが大切です。
一度近隣トラブルが起きると、生活そのものが憂鬱になってしまいかねません。
アパートなどの集合住宅においては、入居者同士がお互いに快適に過ごせるように、配慮をし合いたいですね。