「アパートの一階は冬が寒い」という話を聞いたことを聞いたことはありませんか。
これは事実なのでしょうか。
また、事実だとしたら、その理由はどこにあるのでしょうか。
この記事では、アパートの一階に住むことのデメリットの中でも「寒さ」に着目してお話ししていきます。
寒さへの対策についてもご紹介するので「アパートの一階に住んでいる」あるいは「これから住む場所がアパートの一階だ」という方は、ぜひ参考にしてください。
アパートの一階で暮らすメリットもきっとあるはずですよ。
アパートの一階に潜むデメリットとは?
アパートの一階に住むことは、いくつかのデメリットがあることを理解しておかなければなりません。
まずは、そのデメリットについてご紹介していきます。
【湿気がたまりやすい】
一階の部屋は、上階に比べて日が当たりにくく、どうしても湿気がたまりがちです。
また、部屋が地続きのため、外の湿気が部屋に入り込みやすいという特徴もあります。
あまりにも湿気がひどい場合は、除湿器などの利用が必要かもしれません。
【虫が出やすい】
部屋が地続きだと、虫も侵入しやすくなります。
定期的に薬剤などを使用して、虫が繁殖しないような対策を行いましょう。
【防犯面での心配がある】
侵入者にとって、アパートの一階は侵入しやすく逃げやすい場所と言えるでしょう。
しっかりとした防犯に対する意識を持っていなければ、空き巣などの被害にあってしまう危険性が高まります。
このように、いくつかのデメリットがあるアパートの一階ですが、このほかにも「部屋が寒い」という問題を抱えている方もいらっしゃるようです。
次項でその原因を詳しくお話しします。
アパートの一階は寒い!その原因は?
アパートの一階が寒い原因の一つ目は、日当たりです。
階数が低い部屋ほど日当たりが悪いのは当然ですが、周辺の建物の陰によって日当たりが悪くなってしまうのも、一階の部屋の特徴と言えるでしょう。
また、冷気の持つ性質も寒さの原因となります。
冷気は、下に溜まりやすいという性質を持っています。
冬に部屋で暖房をつけているときに「顔は暑いのに足元は冷える」という経験をされた方も多くいるでしょう。
このことから、下に溜まった冷気が地面から一階の部屋に入り込み、寒さを直接感じやすいのです。
とくに、築年数のたったアパートは要注意です。
新築で建てられたアパートも、年数がたてば色々なところに不具合が出てきます。
開口部であるドアや窓に隙間ができてしまってもおかしくはないでしょう。
しかし、その隙間を放っておけば、そこから冷気が侵入し、室内の暖気も流出してしまいます。
アパートの一階が寒いというのは事実です。
しかし、対策を行うことで、少しはその寒さを軽減することができるはずです。
次項からは、アパートの一階の部屋でできる防寒対策をご紹介していきます。
床への防寒対策で「寒い」を軽減!
アパート一階の寒さを抑えるために、まず試してほしいのが、床への防寒対策です。
先ほどもお話ししましたが、冷気は下に溜まりやすい性質があります。
そのため、床への防寒対策を行うことで、足元の寒さを軽減することができるでしょう。
それでは、具体的な対策をいくつかご紹介します。
〇厚めのカーペットやラグを敷く
床の上を直接歩くと、どうしても足元から冷たさを感じてしまいます。
その場合は、床の上にカーペットやラグを敷き、足に直接冷気が伝わらないようにすると良いでしょう。
できるなら、薄いものではなく厚めのものを選ぶ方が、より防寒の効果を感じられるはずです。
〇ホットカーペットを敷く
防寒対策としてカーペットやラグだけでは物足りない方には、ホットカーペットがおすすめです。
床の冷たさを抑えてくれるだけでなく、暖房器具としても活躍してくれるので、使い方によっては寒い部屋全体を温めることにも繋がります。
寒い一階の部屋には窓とドアへの防寒対策を!
寒いアパートの一階の部屋では、床だけではなく、開口部である窓やドアへの防寒対策も大切です。
窓やドアへの防寒対策には、次のことを試してみてください。
〇隙間テープを貼る
窓やドアは空気や人の出入りがある開口部のため、隙間が生じやすい部分です。
その隙間からは、冷たい空気が侵入してきます。
また、室内でせっかく暖められた空気もその隙間から流出してしまいます。
これらを防ぐためには、隙間が空いている部分に隙間テープを貼りましょう。
隙間テープは100均でも見かけることがあるほど身近なアイテムですので、すぐに試しやすい方法と言えるのではないでしょうか。
〇断熱シートを貼る
窓やドアに断熱シートを貼ることでも、防寒対策となります。
なぜなら、窓やドア自体が外の冷たさによって冷え、室内へその冷たさを伝えてしまうためです。
冬の寒い日に窓を触ってみてください。
窓から手を通して、外の寒さがダイレクトに伝わってくるはずです。
この状態を防ぐために、断熱シートが有効です。
断熱シートは特殊な加工を施されたシートを層にして、断熱性を高めたものです。
断熱シートも隙間テープと同じく身近な場所で手に入りやすいので、ぜひ一度お試しください。
アパートの一階で暮らす!防寒対策に使うアイテム選び!
防寒対策についていくつかご紹介していきました。
しかし、アパートの一階の部屋が寒いからと言って、むやみやたらに防寒対策を行うのは危険です。
なぜなら、アパートのような賃貸住宅では、部屋を退居するときに入居時と同じ状態に回復する必要があるのです。
ただし、入居者の故意や過失以外でできた、経年による室内設備の劣化に関しては、入居者に修繕の責任はありません。
ここで大切になるのが、入居者の故意や過失が何を指すのかということです。
たとえば、窓やドアに隙間テープや断熱シートを貼ったとしたら、アパートの部屋を退居するときに剥がさなければなりません。
その際に、もし剥がしたときの跡が残ってしまったらどうなるでしょう。
このケースでは、入居者の故意や過失とみなされてしまう可能性が大きく、修繕費用が入居者の負担になることが考えられます。
このことから、防寒対策を行うときは、退居するときのことも考えたうえで行うことが大切です。
隙間テープや断熱シートには、剥がしたときに跡が残らないようなタイプも販売されているので、選び方も工夫すると後悔が少ないでしょう。
アパートの一階に住むことのメリットも考えよう!
「部屋が寒い」などアパートの一階にはデメリットもありますが、対策次第では快適な部屋にすることはできます。
また、アパートの一階ならではのメリットもありますので、一部ご紹介しましょう。
【夏は涼しい】
冬は寒くなるアパートの一階ですが、夏にはその寒さが涼しさに変わり、快適な空間となるはずです。
【往来が楽になる】
アパートの一階ということは、階段を使う必要がないということです。
買い物に行くたびに、重い荷物を持って階段の上り下りをすることを、大きな負担と感じる方もいることでしょう。
その点、一階であれば往来にかかる負担を減らすことができます。
また、引っ越しによる荷物の搬入にも、手間を減らすことができるでしょう。
【家賃が安めに設定されている】
他の階に比べると、一階の家賃は低めに設定されています。
これは、上階の物件の方が人気が高いことが理由のようです。
確かに、一階の部屋がデメリットを抱えているのは事実ですが、対策を行えばそれほど被害は大きく感じないはずです。
「家賃をできるだけ抑えたい」という方には、アパートの一階はおすすめの物件と言えるでしょう。
防寒対策しだいでアパートの一階は過ごしやすい環境になる!
アパートの一階は寒くなりやすいということもあり、冬の防寒対策は欠かせません。
しかし、適した防寒対策を行えば、アパートの一階であっても寒さによる悩みを解決することはできます。
防寒対策をいくつかご紹介しましたが、どの対策を行うにしてもアパートの部屋自体に傷や汚れが残らない方法を試しましょう。
デメリットがあるとはいえ、アパートの一階ならではのメリットも存在しますので、住んでも損はないと言えるのではないでしょうか。