賃貸アパートで一人暮らしを始める方の気がかりの一つに、「表札」についてがありませんか。
確かに一昔前は、表札に名前をちゃんと入れている人の方が、圧倒的に多かったですよね。
しかし、昨今の一人暮らしでは、出さないケースが一般的になっています。
そこで今回は、表札を出すメリットとデメリットについてご紹介します。
ユニットのタイプ別に、表札の入れ方や取り付け方は様々なので、それぞれの表札の入れ方やサイズの測り方についてもお伝えします。
アパートで表札を出しておくメリット
風水の考え方においての、家への良い気の入れ方をご存知ですか。
実は、良い気は玄関から入ってくるとされています。
表札がない=この家には人が住んでいない、ということになり、良い運気も当然入ってこなく、結果的に運気が下がってしまうと考えられているのです。
このことを知ってか知らずか、昔は表札を出すのが一般的でしたね。
しかし、今の一人暮らしのほとんどの方は、表札を出していません。
賃貸物件の場合、例えアパートでもマンションでも「必ず表札を出さなければいけない」ということはありません。
ですが、表札を出しておくことにもメリットがあるのです。
●郵便や宅配の誤配達が防げる
●近隣住人や知人を招いた際にもわかりやすい
●外観のオシャレさを演出できる
などがあります。
アパートに出入りする際にオシャレな表札が出ていると、明るい気持ちになれますよね。
あなたのセンスや個性を披露する、チャンスでもあるのではないでしょうか。
アパートで表札を出しておくことでデメリットも
ここでは、アパートで表札を出しておくことのデメリットについても、整理しておきましょう。
デメリットとしては
・悪意を持つ第三者にも、名前が知られてしまう
・隣人トラブルに遭いやすくなる
・フルネームで表札を出している場合には、性別が判明してしまう
・セールスが多くなる
などがあります。
表札を出す=「私の家はここです」と受動的にアピールすることになってしまいます。
女性の場合は、特に怖いですよね。
ですから、女性は慎重に判断しましょう。
さらに困ったことに、一人暮らしはセールス訪問のターゲットとされやすいのです。
セールスマンは表札から、ターゲットの名前や性別の情報を得ます。
それは、ターゲットにうまく契約させるための策を考える隙を、与えてしまうことにもなるのです。
このように、個人情報をさらすことで、デメリットが多いのも事実です。
では、どのような対策をとればいいのでしょうか。
手書きの表札は、筆跡から性別を知られる可能性があります。
ですから、苗字のみをパソコンなどを使用して、作成するほうがよいでしょう。
さらに、アルファベットやひらがな表記にすることで、より安全度を高めることができますよ。
次は、アパートの表札の出し方や入れ方には、決まりがあるのかどうかについてお話します。
アパートの表札の出し方や入れ方に決まりはあるの?
そもそも、表札が普及した時期はいつごろだと思いますか。
実は、表札が普及しはじめたのは、明治時代の郵便制度が開始したころです。
本格的に普及するきっかけになったのは、1923年の関東大震災なのです。
大火災によって、一面が焼け野原となってしまいました。
復興時に、家や家族構成を通知する目的で、表札を出す家が増えたのです。
のちに、日本全国へと広まったそうです。
表札の歴史がわかったところで、本題に戻りましょう。
みなさんは、アパートにおいての表札の出し方や入れ方について、ご存知ですか。
ずばり、基本的なルールはありません。
ですから、必ず表札を出さなければいけない、という義務もありません。
そして、表札は、苗字だけでもフルネームでも、どちらでもかまわないのです。
表札の出し方や入れ方についても、特別決まったルールはありません。
仮に、表札プレートを入れる場所がない場合は、ドアに表札を出しても大丈夫なのです。
賃貸の契約において、借り主には原状回復義務があります。
ですから、ドアに表札を直接貼る場合は、屋外用のキレイにはがれる両面テープなどを利用して、取り付けるようにしましょう。
アパートの表札の入れ方も色々!ユニットの種類
表札を出している以上、「公開されている個人情報」という扱いになります。
ですので、敷地外の人がセールスなどの目的で情報収集をしていても、違法性はないそうです。
このようなデメリットもありますが、郵便や宅配の誤配達を防ぐためにも、表札を出しておきたい人もいますよね。
アパートやマンションなどの賃貸物件にはたいてい、表札を取り付ける為のユニットがあります。
前述しましたが、ユニットのタイプ別に、表札の入れ方や取り付け方も様々です。
例えば、以下のタイプがあります。
●挿し込み式
挿し込み式が、最もよく使用されているタイプでしょう。
表札ユニットの側面からネームプレートを挿し込みます。
●落とし込み式
ユニットの下から上の窪みに表札を挿し込み、表札の下部を奥に押し込むタイプです。
上下に窪みがありますが、表札を上に挿し込む形状なので、上の窪みの方が余白が大きくなります。
●マグネット式
表札の裏側に磁石がついているので、ユニットへくっつけるだけで簡単です。
取り外し方も簡単で、表札の端のどちらか片方を押すだけです。
●立てかけ式
立てかけ式は、あまり使用されていないタイプです。
丸形や立方体形など、種類も色々あります。
2つの柱体に窪みがあるので、そこに表札を入れて使用します。
入れ方によって表札のサイズは違う①挿し込み式(スライド式)
前項でご紹介したように、アパートなどの集合住宅には、表札のユニットが設置されていることがほとんどです。
また、比較的新しいアパートやマンションなどにおいては、ユニットに最初からプレートが入っています。
プレートのサイズ=表札のサイズです。
ですから、プレートのサイズと併せて、表札の隠れる部分の寸法を測る必要があります。
使用するユニットのプレートの入れ方によってもうまく入らない事も多いですが、適当に目測して発注すると、「せっかく作った表札が使えない!」なんてことにもなりかねないのです。
手間だと感じても、しっかりと測るようにしましょう。
では、ユニット別に、表札のサイズの測り方をみていきましょう。
●挿し込み式
挿し込み式は、別名「スライド式」とも言われています。
左右が見えているタイプのものは、ユニットの横幅=表札の横幅となります。
最初に、正面からの枠の横幅と、横からの穴の高さを測りましょう。
左右が見えていないものは、横幅+1mm~2mm、どちらのタイプも高さは-1mmで、それが表札の実際のサイズとなります。
次に、測った実寸サイズを厚紙で作り、実際に入れてみます。
そのまま枠の上下に沿って、垂直にペンを立てて線をひきましょう。
厚みは、ほとんどのユニットが0.8mm~1mmとなっています。
入れ方によって表札のサイズは違う②落とし込み式
引き続き、アパートなどの集合住宅によく使われているユニットの、表札のサイズを測る方法をご紹介します。
●落とし込み式
表札のサイズは、枠よりも上下が大きく、左右が多少小さくなります。
ピッタリ過ぎるとはまらない場合もあるので、見えている枠の幅から、-0.5mm小さくしましょう。
次は、上下の寸法についてです。
まず、下の溝を測ります。
紙を下の溝に水平になるようにして、しっかりと入れ込みます。
そのままの状態で、ペンを使って、枠の下から水平に線を書きます。
挿し込み式と同様に、ユニットに対して垂直にペンを走らせましょう。
紙に引いた線から下が、下の溝のサイズとなります。
表札のサイズは、下の溝の高さ+見えている枠の高さ+上の隠れている高さとなります。
上の隠れている寸法は、1mmで考えておいて問題ないでしょう。
サイズが測れたら、厚紙で同じサイズのものを作ってみて、実際にユニットに入れてみましょう。
落とし込み式の表札の入れ方は、ユニットの下から上の窪みに表札を挿し込み、表札の下部を奥に押し込みます。
厚みは、おおよそ0.8mm~1mmで考えておくとよいでしょう。
サイズをしっかり確認したら、いよいよ表札の購入です。
表札の購入は、ネット・販売店・カタログ通販でもできますよ。
失敗のない、表札作りをしましょう。
メリット・デメリットを理解したうえで、表札を出すか決定
一般の賃貸アパートでは、特に大家さんや管理会社の意向が無い限り、表札の表示を促されることはないでしょう。
名前を第三者に知られないことで、トラブルを抑止する一つの要素にはなりますが、表札を出さないからといって、防犯対策が万全になるわけではありません。
メリットとデメリットを、よく理解しておきましょう。
表札を出すと決めたら、しっかりとサイズを測ることが、失敗回避のポイントになりますよ。