結婚を機に、どちらかのアパートで同居を始める方もいるのではないでしょうか?
今まで住んでいたアパートなので、改めて契約する必要はないと思っている方もいるかもしれません。
しかし、新たな住居人については、管理会社も把握しなければなりませんし、場合によっては名義変更が必要な場合もあります。
許可なしに同居してしまった場合は退去を言い渡されるケースもありますし、同居が不可である物件であれば、引っ越しをしなければなりません。
そこで、同居をするとなったときの手続きについてと、物件選びのポイントをお伝えします。
引っ越しや名義変更の前に!そのアパートは結婚後も一緒に暮らせるの?
結婚に伴い、もともと住んでいたアパートで二人で生活を考える場面も出てくるでしょう。
しかし、お住まいのアパートは、そもそも複数での入居を許されているのでしょうか。
アパートによっては、入居者を一人に限定しているケースも少なくありません。
たとえ複数での入居が認められていたとしても、新たな契約を結ばずに勝手に二人での生活を始めることは、契約違反になりかねません。
もし、結婚によって入居者が増える場合は、きちんとした手続きをしたうえで生活を開始しましょう。
アパートに住んでいる住民を明確にすることで、大家さん・不動産会社・住民の全ての人が安心して暮らすことができ、トラブルを未然に防ぐことができるのです。
きちんとした手順で手続きを行えば、名義変更もスムーズに行うことができるでしょう。
結婚相手と同居するためには事前に連絡!
もしお住いのアパートが一人暮らし限定では無く、複数人での入居が許されているのなら、結婚を機にどちらかのアパートへ引っ越すための手続きを開始するのもいいでしょう。
結婚に際し、新たに同居する人が増える場合は、契約を再度交わさなければいけません。
契約を再度結んでもらうためには、まず管理者に連絡して、「結婚して住居人が増える」ということを伝えてください。
今後住むことになる住居人に収入的に大きな問題でもない限り、入居を断られる心配はあまりないでしょう。
また、新たな住居人が増えることで、事務手数料が発生することはまれであることが多いです。
しかし、契約しているアパートによっては、住民票などの提出を求められる場合もあります。
住民票を用意するためには手数料が必要になることもありますので、その点は念頭においておきましょう。
新たに住居人が住むことになるだけならば、名義変更は必要ない場合がほとんどだといいます。
それでは、名義変更が必要になるのはどのようなケースがあるのでしょうか。
結婚によりアパートの名義変更が必要なケースとは?
名義変更が必要になるのは、アパートの契約者に何らかの変更があった場合です。
結婚を機にどちらかの名字が変わることは大いに考えられます。
もし名字を変更した方がアパートの契約者だった場合は、名義変更をしなければいけません。
また、会社での家賃補助を受けるために、アパートの契約者を変更したいというケースも出てくるかもしれません。
このように契約者に変更事項があった場合は、速やかに管理者に連絡して名義変更の手続きを行いましょう。
名義変更に伴い、気になるのが費用ですよね。
名義を変更するだけと言っても、その手続きには手間や時間がかかるため、事務手数料として費用が発生します。
アパートを管理している会社によって額は違いますが、1万円から家賃1か月分というケースもあるようです。
詳しい額についてはお住まいのアパートによっても違いますので、事前に確認を取っておきましょう。
アパートの名義変更を怠るとどうなるの?
アパートに住居人が増える場合は管理者にその旨を連絡し、契約を改めて交わさなければいけません。
また、アパートの契約者が変更になり名義を変更しなければならない場合も、速やかに変更の手続きをする必要があります。
つまり、結婚によりこれまで契約していたアパートの契約に変更点がある場合は、管理者への連絡が必要不可欠なのです。
それでは、名義変更などの新たな契約をしないまま、アパートに住み始めたらどうなるのでしょうか。
恐ろしいケースとして考えられるのは、即日退去の勧告です。
契約違反を犯しているのですから当然とも言える対処ですが、突然に退去を突き付けられたらどうすることもできません。
結婚という事情を考慮してもらえて即日退去を免れたとしても、契約の解除を言い渡される可能性は十分にあります。
新たな場所へ引っ越しをするとなると、やはり費用が掛かります。
前もって引っ越しを考えてお金を貯めていたのなら焦る必要はありませんが、突然の引っ越しでは費用の捻出に困る方もいることでしょう。
このようなことにならないためにも、名義変更などの重要な契約に変更点がある場合は、忘れずに行わなければいけません。
結婚後の生活を楽しく過ごすためにも、早めに手続きを済ませてしまいましょう。
アパートの名義変更が無理なら退室・転居も視野に!
名義変更をして、今までどちらかが住んでいたアパートで暮らしたいといっても、もしそのアパートが複数人での同居が許されていない場合は住み続けることはできません。
その場合は、アパートを退室して、新たな住居へ転居することも考えましょう。
結婚を機に新たな物件で新生活を始めるのも、気持ちが一新されて良いものですよ。
新居を選ぶときには、部屋の広さや間取りをチェックしましょう。
「結婚をした」ということは、居住者が二人以上いても余裕のある空間が必要です。
将来的に子供が増えることを想定しているのなら、なおさらでしょう。
そのため、物件を選ぶときは部屋が二つ以上あることが好ましいです。
また、収納場所も十分確保されているかも確認事項に入れておきましょう。
家賃は一般的に収入の3割程度が望ましいとされています。
二人とも働いている場合は、お互いよく話し合い、納得いく家賃の物件に入居するようにしましょう。
もし、取り急ぎ引っ越す必要があり、次の物件が決まるまでのつなぎとして転居をする場合は、敷金・礼金などの初期費用が掛からない物件を選ぶのも一つの方法です。
引っ越しには何かとお金がかかりますので、費用をなるべく抑える形をとるようにしたいですね。
結婚後に住むのは物件だけではない!周辺の環境も大切!
結婚後も幸せな生活を送るためには、間取りや家賃だけでなく物件周辺の環境も大切です。
そのポイントをいくつかお伝えしますので、ぜひ、参考になさってください。
まず、確認したいのが物件周辺の利便性です。
買い物をするのに不便さを感じないためにも、スーパーが近くにあると良いですね。
また、病院や保育園などの施設も近くにあると安心でしょう。
次に確認したいのが、勤務場所までの通勤が不便ではないかということです。
二人とも仕事をしている場合は、お互いの職場への通勤を考えて物件を選ぶようにしてください。
そして、忘れがちなのが物件周辺の治安の問題です。
将来的に子供が欲しいのならば、できれば安全な地域で子育てをしたいですよね。
せっかく新たな場所でスタートするのですから、快適な暮らしを前提に二人が納得できる物件選びをしてください。
将来は、名義変更等が必要なアパートではなく、マイホームで暮らすのもいいかもしれませんね。
結婚後はアパートの名義変更を忘れずに!
結婚により、アパートに住む契約者の名前に変更があるのなら、名義変更を忘れずに行いましょう。
もし、名義変更をせずにアパートに住んでいることが知られてしまった場合は、退去をしなければならないケースも考えられますので注意してください。
同居が認められていない場合や、退去をしなければならい場合は、今回お伝えした物件選びのポイントを参考にしてみてくださいね。