入居者アップにつながる?アパートの名前の決め方のポイント

アパートの名前は、アパートのオーナー自身で自由につけることができます。

しかし、アパートの名前をつける際は、思っている以上に慎重に考えなくてはなりません。

一度つけた名前を変更する場合には、入居者の方にも関わってくることがあるためです。

ここでは、アパートの名前の重要性や決め方のポイントなどをご紹介します。

これからアパートの名前を決めるという方は、ぜひ、参考にしてみてください。

アパートの名前は意外と重要?ネーミングの重要性

お菓子や日用品などの商品が名前を変えることによって人気商品になった、という事例はよく聞くお話です。

商品のネーミングによって、消費者の関心を向かせ、購買に結びつけることができているのです。

それと同様に、アパートの名前をつける際も、新居を探している入居者にとって魅力を感じさせる名前にすることが必要になってきています。

不動産屋で物件を見る際に、まず最初に目に入るのは、アパートの名前でしょう。

その時点で、大体のそのアパートのイメージがつくられてしまうものです。

例えば、「○○荘」や「○○コーポ」などは、名前の印象からおおよその築年数などを想像してしまい、「家賃は魅力的でも内見に行くのはためらってしまった」という方もいるでしょう。

その反対に、たとえ築年数が数十年という古めの物件であっても、オシャレな印象を与えるアパートの名前であれば、候補に入れてもらえる可能性は高くなるでしょう。

このように、アパートの名前の決め方というのは、入居者を募集する際にとても重要なポイントとなります。

よくあるアパートの名前!使われている言葉の意味とは?

次に、アパートの名前のなかで、よく使われている外国の言葉があります。

実際に、それらの言葉の意味は何語で、どのような意味なのかを見ていきましょう。

・ハイツ:高台の家(英語)
・メゾン:家や建物(フランス語)
・コーポ:集合アパート(英語)
・ヴィラ:別荘(フランス語)
・カーサ:家(スペイン語)
・ハイム:家(ドイツ語)
・セゾン:季節(フランス語)
・レジデンス:高級住宅や大邸宅(英語)

これらは、アパートなどの名前によく使われている言葉ですが、世界各国の言葉が使われ、それらは「住まい」にまつわる単語が多く見受けられます。

多くの場合は、そのような言葉と地名などを組み合わせて使われています。

アパート名にカタカナを使うことで、オシャレな印象を与えることができますが、前章でもお話ししたように、コーポやハイツなどは、昭和の時代から多く使われてきており古い印象を与えかねません。

これから新しくアパートを建てる場合や、名前を変更する予定のある方は、時代の流れも読んだ決め方をして、アパートの名前をつけましょう。

アパートの名前の決め方で気をつけたほうが良いことは?

まず、これから実際にアパートの名前をつける場合に、気をつけたほうがよい点を挙げていきます。

●読みにくい・覚えにくい名前は避ける

たとえ、アパートに古い印象を与えない名前が良いからと言って、カタカナの長々とした名前をつけることは避けたほうがよいでしょう。

その他、特殊記号や旧字体、顔文字など、自分の個性や好みだけで名前をつけることも避けましょう。

読みにくいのはもちろんですが、入居者が住所を書く際に、手間のかかるアパートの名前では困ってしまいます。

また、管理者としての信頼を失ってしまいかねないので自分本位な名前をつけるのはやめましょう。

●近隣にあるような名前は避ける

特に、アパートが密集しているような住宅地の場合は、すでに近隣にあるような名前と同じ言葉や似ている言葉を使うのは避けたほうがよいでしょう。

もちろん、間違えやすいからという理由もありますが、最初にお話ししたように、入居者が物件を探す際に判断することの一つとして、アパートの名前があるためです。

近隣のアパートのなかでも際立ってセンスの良い名前の決め方をすることが入居者アップのためには効果的でしょう。

どんなアパートの名前が良いのか?決め方のポイント

前章では、アパートの名前をつける際に、避けたほうがよいことについてお話ししました。

それでは、アパートにどのような名前をつけるとよいのか、その決め方のポイントについてご紹介します。

●簡潔なもの

聞いたことのないような言葉や長々しい名前ではなく、簡潔で明快なわかりやすい名前が良いでしょう。

●言葉の響き

言葉にも響きによって生まれるイメージがあります。

明瞭で爽やかな印象を与える言葉を使うことをおすすめします。

●見た目もきれい

響きの良い言葉は見た目も美しい字形であることが多いです。

視覚的にも美しくわかりやすい文字が入ることが望ましいでしょう。

●覚えやすい

言葉にきちんと意味があり、親しみのある覚えやすい言葉を使うとよいでしょう。

入居者が実際に住み始めても、なかなか覚えられないような言葉では生活に支障が出てしまう場合もあるかもしれません。

アパートの名前の決め方として、上記のようなポイントを考慮しつつ決めることが入居者アップにつながると考えられます。

しかし、候補がいくつかあり、決定するのに困った場合は、次章でご紹介するような方法もあります。

これもおすすめ!アパートの名前の決め方

もし、アパートの名前の決め方のポイントをおさえた名前の候補がいくつか決まったとします。

そこで、候補のなかからいざ決定しようとする時に、どちらがよいか迷うこともあるでしょう。

そのような場合は、人の名前を決める時に用いられるのと同じように、姓名(屋号)判断を行なうという手段もあります。

姓名学上で、強い運勢をもつ名前をつけるということも選択肢の一つにしてもよいかもしれません。

賃貸アパートなどの名前を決める際の姓名判断では、姓名の意義・字画数の良し悪し・数字の奇数、偶数の組み合わせなどで吉凶を判断していきます。

できれば、自分で名前をつけたアパートが、常にマナーや常識のある入居者で満室の状態が続くようにしたいものですよね。

自分でもできるような姓名判断の方法もありますが、自分では不安だという方は、姓名判断を専門としている方に見てもらうことも一つの方法でしょう。

アパートの名前は重要!でも変更時は慎重に

現在アパートを持っているけれど、入居率が低く、イメージアップのために名前を変更しようかと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、現在、入居者のいるアパートの名前を変更する際には、慎重に考えることが必要です。

アパートの名前を変更することにより、入居者側は、住民票・銀行の口座・運転免許証・電力会社・携帯電話などの通信会社や公的機関などへ住所変更の手続きをしなければならなくなるためです。

「アパートの名前を変えれば入居率がアップするのではないか」という安易な考えからの変更は、すでに入居している方への負担や迷惑になりますので、十分に考慮したうえで変更することが大切です。

入居率をアップさせたいのであれば、他にも、外観や内装のリフォームなども手段として考えられますので、アパートを良くするためには、様々な角度から検討していくことをおすすめします。

また、これから新しいアパートの名前を決める方は、後になって名前を変更したいということにならないように、後悔しない名前の決め方をしておきましょう。

アパートのイメージを決める名前選びは慎重に行おう!

これからアパートの名前を決めようとしている方は、アパート名の重要さがおわかりいただけたでしょうか。

ありがちな名前では魅力を与えませんし、個性をアピールするために長い名前をつけてしまうのでは、覚えにくく、実際に入居した方が住所を書く際に不便な思いをすることになりかねません。

入居率アップのためには、できるだけ、簡潔で言葉の響きも良く、時代の流れも取り入れた名前をつけることをおすすめします。