オートロック付きのマンションに住んでいると、防犯面の高さから安心して暮らすことができますよね。
しかし、「オートロックは意外に簡単に開いてしまう」という話を聞いたことがありませんか?
これからオートロックの種類や開け方についてご紹介していきますので、防犯面で対策できるところがあれば見直していきましょう。
オートロックをあまり過信しすぎないように注意してくださいね。
オートロックには様々な種類がある!
オートロックとは、ドアが閉まる際に自動的にロックがかかるセキュリティシステムです。
住んでいるマンションにオートロックがついていれば、防犯対策として安心ですよね。
マンションのオートロックは基本的に共用玄関についているのですが、その種類は大きく4つに分けることができます。
これからそれぞれのオートロックについて詳しくお話ししていきましょう。
●暗証番号式
一般的に多くなってきているのが暗証番号式のオートロックです。
数桁の数字を暗証番号として設定することで、鍵やカードなどを使わずにロックを解除することができます。
しかし、暗証番号そのものを忘れてしまうことも考えられますので、自分が覚えやすい番号で設定するようにしましょう。
●集合キー式
自分の部屋についている鍵と同じものを使って共用玄関も開けられるのが集合キー式です。
このタイプも多くのマンションで取り入れられているオートロックの種類です。
●カードキー式
カードキー式は鍵の代わりにカードキーを使って開錠します。
最近では携帯電話をカードキーとして使うケースもあるようです。
●指紋認証式
設定された指紋により認証を行うのが指紋認証式です。
防犯面で高い効果が期待できる開け方なのですが、設置するために多額の費用がかかるため、導入しているマンションはまだ少ないようです。
マンションのオートロックは完璧じゃない!
マンションのオートロックは、ついているだけでも心理的に安心感を得ることができます。
マンションに無関係な人が立ち入ることはなくなり、人が訪ねてきてもインターホン越しに相手を確認できるので不安が少なくなります。
もし営業や勧誘の人が訪れても、直接顔を合わさなくてすむので、断りやすいという側面もあるでしょう。
このように完璧だと思えるオートロックですが、過信しすぎるのは少し危険と言えます。
たしかに、オートロックがついていないマンションに比べれば、防犯率は高くなるでしょう。
しかし、侵入者をすべて防ぎぎることはできないのが現状です。
たとえば、マンションに住んでいる方がオートロックを開錠して中に入ろうとしたときに、後ろからついていけば簡単に侵入することができてしまいます。
この他にも、オートロックが破られてしまう可能性がある開け方がありますので、次章からはそのお話をしていきましょう。
オートロックが破られる可能性のある開け方とは?
それでは、意外に簡単に開けられてしまうマンションのオートロックの開け方についてお話ししていきます。
●ドアが閉まる間際にセンサーを反応させる
先ほど、オートロックを開錠した人の後についていき、その人に続いて侵入するというお話をしました。
この方法は侵入方法としてよく知られており、後ろに誰もいないことを確認してからオートロックを開けるようにすれば侵入を防ぐことができます。
しかし、マンションへの侵入に長けている人の場合は、居住者が中に入り誰もいなくなった共用玄関のドアが閉まりかけたときにセンサーを反応させ、ドアを開けるケースがあります。
●集合キーを複製する
マンションのオートロックで使われる集合キーは、汎用性が高く簡易的な作りになっているものが多いです。
もし、侵入者が集合キーの複製を用意することができれば、簡単にオートロックを開けることができてしまうでしょう。
まだまだある!実は簡単なマンションのオートロックの開け方
前章から続いて、マンションについているオートロックの開け方についてお話しします。
●暗証番号を解読する
暗証番号は4桁の数字が使われることが多いです。
その暗証番号が「1111」や「1234」のように簡単なパターンで設定してある場合は、すぐに侵入されてしまいます。
そのため、暗証番号は数字のパターンが複雑で、自分だけしかわからないような設定にするようにしましょう。
●センサーを誤作動させる
マンションのオートロックはドアの内側にセンサーがあり、そこが反応するとドアが開く仕組みになっています。
その仕組みを利用して、ドアの隙間からチラシなどを差し込んでドアを開けさせることができます。
「こんな簡単な方法でオートロックが破られるの」と思うかもしれませんが、実際に過去にそのような事例が確認されています。
オートロックだからといって過信しすぎることのないよう注意しましょう。
オートロックの過信は禁物!マンションの防犯対策も忘れずに!
お住まいのマンションにオートロックがついているからといって、絶対に部屋に侵入されることはないとは言えません。
オートロックには意外にも簡単な開け方があるからこそ、防犯対策は怠らないようにしましょう。
ちょっとした外出のときにでも、部屋に鍵をかけるのを忘れないようにしてください。
数分間部屋の鍵が開いているだけでも、部屋が荒らされる可能性はあります。
オートロックがあるからといって油断しないで、部屋の施錠はしっかりと確認しましょう。
また、マンションの共用玄関以外に外部の人間が侵入しやすい経路がないかをチェックしてください。
マンションの裏手に自由に出入りできる勝手口がありませんか。
または、非常階段などから容易に侵入できる場所があるかもしれません。
防犯面でのレベルを上げるなら、オートロック以外の部分もよく確認しておかなければいけません。
マンション選びの際に、管理人が常駐しているところを選ぶのも、安全性を高くするための方法の一つかもしれませんね。
オートロックの鍵を失くした!非常識な開け方はダメ!
オートロック付きのマンションに住んでいる場合、オートロックの鍵がないと部屋に入ることができません。
それでは、オートロックの鍵を失くしてしまったときはどうすればいいのでしょうか。
鍵が無くなってしまって焦る気持ちは分かりますが、まずはいったん冷静になり自分の行動を思い出してみましょう。
どの時点で鍵がなくなってしまったのかを考え、思い当たる場所を探してみてください。
それでも鍵が見つからない場合は、マンションの管理会社に連絡します。
マンション内に鍵が落ちていた場合は、管理会社で保管してくれていることも考えられますので、早めに確認しましょう。
いくら探しても、鍵が見つからない場合は警察に紛失届を提出してください。
誰かが落ちていた鍵を警察に届けていてくれれば、手元に戻ってくるはずです。
もし、最終的に鍵が見つからないようなときは、管理会社にお願いしてオートロックを開けてもらいましょう。
失くしてしまった鍵を弁償する可能性もありますので、その点は心に留めておいてください。
切羽詰まっているからといって、この記事で紹介したようなオートロックの開け方を真似するようなことは避けてくださいね。
オートロックにプラス防犯対策を日頃から心がけて自衛しよう!
確かにマンションにオートロックがついていれば安心と言えます。
オートロックがついていることが分かるだけでも、部外者侵入への抑止効果をもたらしてくれるでしょう。
しかし、部外者の侵入をすべて防ぐことができるかと問われると、難しいと言わざるを得ません。
油断と過信は禁物です。
オートロックだけに頼るのではなく、自分でできる防犯対策も同時に行っていきましょう。