新しく家を建てる方のなかには、家の内装もしっかりこだわりたいという方もいらっしゃるでしょう。
その家や内装のイメージには、「窓枠の色」というものも関わってきます。
その窓枠の色で迷っているという方や、これから決めるという方のために、窓枠の色の種類や選ぶ際のポイントをご紹介していきます。
ぜひ、窓枠の色選びの参考になさってください。
窓枠の色も家の印象を決めるポイント!?
一般的な日本の家というのは、外側の窓枠の色を外壁の色と合わせることが多くなっています。
外壁が白っぽい色であれば窓枠も白、他の色であれば外壁と同系色の色の窓枠にする、または無難なシルバーを使うなど、窓枠を強調するような色合いにすることは少ないでしょう。
しかし、フィンランドなどのように海外の家では、外壁の色よりも目立つ色の窓枠にして、あえて窓枠を強調させて目を引くような色にしている家が多くあるようです。
そのことから見てもわかるように、窓枠の色を変えることによっても、外から見た家の印象を変えることができる大きなポイントとなるのです。
もし、他の家とは違う、個性的な印象を持たせたいのであれば、外壁の色よりも目立つ色の窓枠にしてみてはいかがでしょうか。
その際には、屋根や外壁など、家全体の他の色とのバランスもよく考えて決めるとよいでしょう。
次に、実際に窓枠にはどのような色があるのか、外壁や内装の色との関係も含めて見ていきましょう。
窓枠の色にも流行りがある!家のつくりや外壁との関係
家の窓には欠かせない窓枠ですが、窓枠の色にもその時代によって流行りがあります。
年代別に分けると次のようになります。
●ブロンズ・シルバー系
初のカラーサッシとして1970年代に全国に普及された色だとされています。
日本家屋で瓦屋根の家が多い時代ですので、窓枠も目立つ色ではなく限られた色でした。
●白色
1980年代に入ると、洋風建築の家が流行り、それに伴って濃い色味の外壁に合うような白色の窓枠が主流となりました。
●黒色
1990年代~2000年代初め頃には、白やローズベージュ系などの低彩度色に合うような黒色の窓枠が流行りました。
●ブラウン系
1990年代後半から普及され始め、イギリス風の家や和風の住宅までと幅広く、ナチュラルな色合いの外壁に使われています。
●グレー系
2000年代に入ってからできた色の窓枠で、どんな外壁ともなじむことから、現代の新築の家で多く使われています。
窓枠の色についての歴史はおわかりいただけたかと思いますので、次に、いよいよ内装についてもお話ししていきましょう。
内装も大切!内側の窓枠の色を選ぶポイント
家を新しく建てる際には、外観だけではなく、自分たちが住む家の中の内装についてもよく考えながら決めることが大切です。
内側の窓枠の色を決める際の考え方は、外側の窓枠の色を決める時と同様です。
家の中の壁や雰囲気に合わせて色を選びましょう。
部屋の中の壁の色が白であれば、白い窓枠を、和風やリゾート風の家であれば、濃い目の色の窓枠を選ぶと雰囲気に合わせることができるでしょう。
また、木目調の窓枠であれば、どのような部屋でも合わせやすくなります。
組み合わせが難しい色としては、同系色が挙げられます。
ほとんど同じ色の場合は合う可能性が高いのですが、わずかに違う色や素材が違うなどがあると、かすかな違和感が生まれてくることがあります。
もし、微妙な違いの色を選ぶのであれば、もっとはっきりと違う色の窓枠にしたほうがよい場合もあります。
色を選ぶと言っても、じつは、窓枠の材質の種類によっても選べる色が変わってきます。
次章ではそれについてお話ししていきます。
窓枠の種類によって選べる色も違う?
窓枠の材質には、大きく分けると、アルミ・アルミ樹脂複合・樹脂・木製と4種類があります。
それぞれの材質によっても色の選択肢というのが変わってきます。
アルミの場合は、アルミ単体を使用しているため、外側と内側で同じ色しか選べないことになります。
しかし、アルミ樹脂複合や樹脂のものは、家の外側と内側で違う色も選ぶことが可能です。
外側は黒色で、家の中は内装に合わせて木目調というように、外と中で別々のいろを選ぶことができます。
また、木製であれば、塗装によって色をつけることもできるようになります。
このように、窓枠の材質の種類によっても色の選択の幅が変わってきますので、材質と色を併せて決めることがポイントとなるでしょう。
それほどまでに、種類や色があったら、迷ってしまうという方もいらっしゃるでしょう。
その場合の参考として、近年人気となっている窓枠の色はどのような色かというお話をしていきましょう。
内装のこだわり!人気の窓枠の色とは
内装にこだわりたいけれど、窓枠の色を何色にしたらよいか迷うので、「どの家にも合うとされているシルバーを選ぶ」という方も多くなっています。
しかし、もっと個性的な内装にしたいという方には、次のような色が人気となっています。
●部屋を広く見せる効果のある白色
白い窓枠にすることで、外に見える景色の奥行きが広がって見える効果が生まれます。
その効果をさらに生み出すためには、内装の壁紙も白くして、窓枠と同化させるとよいでしょう。
部屋の中や窓の外に広がりをもたせるだけではなく、落ち着いた雰囲気にすることができます。
しかし、デメリットとして、年数が経つと汚れが目立つということがあります。
●黒色の枠でひきしめる
白色の効果と反対に、黒色の窓枠にすることで、空間を引きしめる効果が生まれます。
内装がぼんやりとしたイメージになってしまいそうな場合は、窓枠を黒色にして、アクセントを出すという手段も有効的でしょう。
ただ、あまり使いすぎると重苦しいイメージになってしまうので、バランスを見て調整することも大切です。
窓枠以外には?内装で使う色のポイント
これまで、内装の中でも窓枠のことをメインにお話をしてきましたが、内装の色について、窓枠以外でのポイントもいくつかご紹介しましょう。
●下から上に向けて明るくなる配色にする
床を濃い色にすることで、天井が高く見える効果が生まれ、部屋が広いという開放感を感じることが可能になります。
天井の色だけではなく、ドアなどの色も床の色よりも明るいものを選ぶことで、さらに開放感が増すことでしょう。
●部屋の奥の一面だけを濃い色にする
部屋の奥にあたる一面だけの壁の色を他の面よりも濃い目の色にすることで、立体的に見えるようになり、広々とした感じが生まれます。
統一感を出すためには、同系色の色を選ぶことがポイントです。
部屋を実際よりも広く見せたいという場合には、これらのように、内装の配色によってイメージを変えることも可能になります。
自分でいろいろな参考資料を見ながら考えるのももちろんよいですが、迷う場合や、後で後悔したくないという方は、カラーコーディネーターの方に相談してみるというのもよいでしょう。
窓枠の色を選ぶ際も部屋全体のバランスを見て決めよう!
窓枠の色や素材にも、様々な種類があることがおわかりいただけたでしょうか。
家のイメージとして、窓枠を強調させたいかそうではないかによって、選ぶ窓枠の色も違ってきます。
まずは、家全体のイメージを決めて、壁や床、天井の色、そして、窓枠の色など、全体的に統一感や開放感が生まれるような配色をしていくことをおすすめします。