家づくりを始める際に、「自分の理想の間取りや内装のデザインを実現したい」と考えている方も多いのではないでしょうか。
そのような方におすすめなのが、家の外観や間取り、内装のデザインイメージををシュミレーションしながら作成できるソフトです。
ここでは、優れた機能が揃っている有料ソフトから無料でも十分に機能が使えるフリーソフトまでをご紹介していきます。
家の間取りや内装のデザインイメージは様々な方法で可能!
設計のプロではなくても簡単に使うことができ、間取りや内装などのデザインをシュミレーションすることのできるソフトには、多種多様なものがあります。
そのようなソフトの入手方法の違いには、次のようなものがあります。
●有料のデザインソフトを購入する
自宅でじっくりと、本格的に間取りや内装などのデザインを考えたい方は、有料のデザインソフトを購入してみるのもよいでしょう。
書店や大型家電店、インターネットなどで販売されています。
価格は、数千円のものから数万円のものまで幅広くあります。
ただ、他にも優れた機能が多くあるので、そこまで本格的ではなくてもよいという方には、次以降にご紹介するソフトもあります。
●インストールして使用する
間取りや内装などのデザインをシュミレーションできるソフトをパソコンにインストールして使う方法です。
インストールする前に、使用しているパソコンが、WindowsかMacかなどとOSを確認して、適合するものを間違えないように選ぶことが必要です。
●WEBのブラウザ型のもの
パソコンにインストールする必要がなく、ネット上だけで間取りや内装などのデザインをシュミレーションすることができます。
インストールなどをする手間はかかりませんが、会員登録をする必要がある場合もあります。
●スマートフォンのアプリで使用
パソコンを使用することなく、スマートフォンでアプリをダウンロードすることで使用できます。
内装などのデザインを本格的にシュミレーションできるソフト
「有料でもいいから、自分で本格的に家の間取りや内装などのデザインを考えたい」という方におすすめなソフトは、メガソフトという会社から発売されている「3Dマイホームデザイナー12」です。
こちらは、Amazonでもベストセラーとなるほどの人気のソフトです。
3Dマイホームデザイナー12には、どのような機能や特徴があるのかご紹介していきます。
●家づくりの手順をナビゲーション
初めて使用する方でもわかりやすいように、敷地作成・部屋作成・設備や家具の配置・外観・内装までと手順がわかりやすくなっています。
基本的に、ドラッグ&ドロップのみの簡単な操作だけでできるようになっています。
●間取りもパズルのような感覚で楽しくできる
間取りの作成も、選んだ部屋をドラッグ&ドロップするだけで簡単にプランが作成できます。
一から考えるのは難しいという方には、敷地の広さやライフスタイルで絞り込むことにより、候補が選べる間取りのサンプルも多数収録されています。
●インテリアやエクステリア用の家具の素材も多数
家具の素材には、実在する有名メーカーの商品素材も含まれ、合計50,000点以上のパーツが揃っています。
●太陽光パネルのシュミレーションも
太陽光パネルを設置したら一年でどのくらいの発電量になるかの予想もグラフ表示してくれます。
本格派向けのデザインソフト、3Dマイホームデザイナー12の機能はこれだけではありません。
次章でも引き続きご紹介します。
内装などの本格派デザインソフトはこんなこともできる!
先ほどからご紹介しているデザインソフトの3Dマイホームデザイナー12ですが、次のような機能もあります。
●ボタン一つで簡単に立体化できる
自分で作成した間取りなどをボタンを押すだけで簡単に立体化することができます。
立体化する際のアクションには、家が地面から生えてくるようなものや飛び出てくるようなものなど、子どもも喜びそうな表現方法があり、それらも選択可能です。
●日当たりのシュミレーション
季節・家の所在地を設定することにより、日当たりが日の出から日の入りまでどのように変わっていくのかをシュミレーションすることもできます。
毎日の暮らしに意外と重要な、日当たりも計算できるのは嬉しい機能です。
●作成した家の中を歩ける
間取りや内装をデザインした後は、作成した家の中を歩き回ることができる「ウォークスルー機能」があります。
図面ではわかりにくい段差や家事動線、通路の幅などもチェックすることができます。
家を実際に建ててから気づくのでは遅い重要なポイントを事前に確認することが可能になります。
このソフトには、ご紹介しきれない機能がまだあります。
「家づくりに失敗したくない」という方は、ご購入を検討してみてはいかがでしょうか。
無料ソフトでもできる!間取りや内装のデザインをイメージ
家を建てる前に、間取りや内装のデザインをシュミレーションしたいけれど、「有料のソフトまでは考えていない」という方には、次にご紹介するような無料のソフトもあります。
【せっけい倶楽部】
こちらは、Windows対応の間取り作成のためのフリーソフトです。
無料でダウンロードをして使用することができます。
せっけい倶楽部の特徴としては、次のようなことがあります。
●簡単な入力だけででき、操作もわかりやすい設計
●パズルのような感覚で間取り・インテリアを配置
●最後に、作成した間取り図から3Dで再現
●サンプルとしての間取りも豊富に揃っている
部屋の間取りをパズルのように配置していき、家具などのインテリアも1,000種類以上もの素材から選ぶことができます。
部屋の壁紙や床までも自由に選べるので、リフォームの際にも役立ちます。
ただ、インテリアなどの素材は、ダウンロード版には全ては入っていません。
全ての素材を必要とする場合は、CD版を有料で購入することになります。
しかし、無料のダウンロード版だけでも、十分に部屋の間取りや内装のイメージを形づくることができるでしょう。
スマホでも間取りをイメージできる?!無料アプリとは
これまでご紹介した間取りや内装をシュミレーションできるデザインソフトは、パソコンで使用するタイプでした。
しかし、パソコンをお持ちでない方や、スマートフォンで手軽に間取りのイメージ作成をしたいという方でも行えるアプリがあります。
なかでもおすすめのアプリは、【間取りTouch+】というものです。
こちらは、無料で利用できるうえに、会員登録も必要ありません。
その「間取りTouch+」は、次のような特徴があります。
●スマートフォンのタッチ操作で手軽にできる
●家具や建具などのパーツ素材が700点以上ある
●1mm単位でのサイズや配置箇所の変更が可能
●コンセントや窓などの詳細箇所まで作成できる
●高品質な画像
など、スマートフォンのアプリとは思えないくらいの機能や品質が優れています。
ただ、パソコンに比べると、画面が小さいため、作業に慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。
しかし、無料ですので、一度試してみてはいかがでしょうか。
内装デザインがイメージできたらプロに相談を!
これまでご紹介したようなソフトを使用して、これから建てる家の外観や内装のデザインを作成することは、
自分や家族の理想のイメージを口で説明するよりもかなりわかりやすく設計士の方に伝えることができます。
しかし、自分たちが思い描いたイメージをその通りに実現することは難しいものです。
そのデザインイメージをプロである設計士が見た場合に、改善点がいくつも出てくることもあり得ることは覚悟しておいた方がよいでしょう。
その際に、改善点として挙げられる傾向のあるポイントとして、次のようなことがあります。
●構造的なこと
●無駄なスペースがないか
●日当たりや風通しの良し悪し
●収納のスペースもとられているか
●家具や設備を置いても人が通れる広さであるか
●家事や生活の動線について
これらのことは、自分たち家族が新しい家で快適に暮らしていくうえで大切なポイントになりますので、ご自身で作成したデザインイメージをもとに、設計士の方と相談をしながら確かな形に決めていきましょう。
家づくりをじっくり考えたい人はぜひお試しを
ここでご紹介してきた家の間取りや内装のデザインをシュミレーションできるソフトは、誰でも簡単に使いこなせるものばかりです。
絵を描ける方は手描きの間取りやイメージ図を描いてもよいですが、絵を描くのは苦手だという方は、パソコンやスマートフォンで簡単にできるソフトやアプリを使用してみてはいかがでしょうか。
思い描く家のイメージを家族で共有することができ、設計士の方にも詳しく伝えやすくなることでしょう。