アパートの契約時には、賃貸契約と同時に火災保険に入っている方がほとんどかと思います。
その火災保険、賃貸契約の更新と共に更新することが多いようですが、必ず更新しなければいけないのでしょうか。
また、更新するとしても、どのような点に注意すればいいのか、ポイントがあれば知りたいところですよね。
こちらでは、火災保険とはどういうものなのか、更新の必要性や注意点などもご説明していきます。
アパートの更新と共にするべき?火災保険はどういうもの?
アパートのような賃貸物件では、賃貸契約を結ぶと同時に、火災保険に加入される方がほとんどですよね。
賃貸契約は大抵2年ごとに更新されており、火災保険も賃貸契約と同時に更新される場合が多いでしょう。
契約の際に勧められるがまま入ってしまうことも多い火災保険ですが、実際にどういう保険か把握しているでしょうか。
火災保険とは、建物自体を補償するものと、建物の中身である家財を補償するものの2種類あります。
アパートの場合、建物自体の火災保険は大家さんなどの貸主が加入しているはずです。
借主である場合、家財を補償してもらうタイプの火災保険に加入することになります。
こうお伝えすると、借主の方のなかには「特別大切な家財はないから火災保険に入る必要はないかも」と思う方がいらっしゃるかもしれません。
たとえ自分の家財が全てなくなってしまっても問題がないとしても、火災保険には入る価値があります。
なぜなら、火災保険は火事が起きた時に補償してくれるだけではないからです。
火災保険は火事以外にも貸主が故意に起こしてしまった損害を補償してくれたり、自然災害で生じた損害も補償してくれるものがあります。
では、火災保険はどこまで補償してくれるのでしょうか。
更新に迷ったら!火災保険の補償を知っておこう
火災保険は火事で起きた家財の存在を補償してくれることはもちろんですが、他にも補償してくれることはあります。
火災保険は基本的に、自然災害で起きた損害、水漏れや盗難などのトラブルについても補償してくれます。
雷・台風・洪水などの自然災害では被害が大きいですから、万が一の備えとして火災保険は大きな安心材料になることでしょう。
水漏れは給排水の設備の故障などによって起きたりすることもありますが、自分が故意に水漏れを起こしてしまう可能性もあります。
アパートの2階に住んでいて、階下の住人に被害を与えてしまう場合も考えられますよね。
そういった場合の損害も、火災保険なら補償してくれるのです。
また、火災保険というネーミングからはもう離れてしまっている盗難についても、補償してくれる場合が多いようです。
火災保険は火災の補償のためだけと思いがちですが、実に様々な災害やトラブルに対して補償してくれます。
ここまで補償が厚いのであれば、火災保険は更新するべきことといえるでしょう。
アパートの火災保険の更新!する必要は?
アパートの火災保険には、火災の被害の補償、自然災害の補償、水漏れの補償、盗難の補償などがありました。
どの災害やトラブルも実際に起きた場合、自分だけで対応するのはとても大変なことです。
そのことからも、「アパートの火災保険は基本的には契約更新と共に更新する」というのがおすすめの方法です。
ただし、同じ火災保険に入る必要はありません。
アパートの賃貸契約時に貸主に勧められた火災保険は、更新時には見直すことも可能なのです。
契約内容を変えたい場合や契約料を安くしたいなど、更新時は火災保険を変更するチャンスでもあります。
火災保険自体の更新をしないということはリスクが大きいですが、今入っている火災保険の更新日が近いのであれば内容を検討してみる価値はあるでしょう。
もし、今の火災保険を更新せずに他の保険に変更する場合、注意してもらいたいことに補償内容があります。
せっかく入る火災保険ですが、必要な補償がなかったり過剰すぎるような保険では意味がありません。
何が本当に必要な補償なのかよく検討する必要があるでしょう。
アパートの火災保険!更新せずに変更する場合の確認ポイント
アパートの火災保険は、今の保険を更新せずに他の保険に変更することもできます。
その場合には補償内容の検討が必要です。
ここでは、アパートの火災保険を更新せずに変更する場合、確認してもらいたい補償内容をお伝えします。
まずは、家財保険の内容確認です。
〇家財保険
家財保険は、災害などがあった場合に家財を補償してくれる保険です。
ご自分の家財が被害にあった場合、どこまで補償してほしいのか金額を決めることで、保険金額を増やしたり減らしたりすることが可能です。
どこまでの補償が必要なのか確認しましょう。
〇借家人賠償責任保険
借家人賠償責任保険は、火災保険の特約というような形でついている保険です。
補償内容は、借主に課せられた原状回復義務を果たせない場合に貸主に対してその責任を補償するものになります。
こちらも、どこまで補償するのか契約内容をよく確認してみましょう。
〇個人賠償責任保険
個人賠償責任保険は、借主の過失や故意で起きてしまった賠償責任を補償してくれる保険です。
こちらも特約という形で入っている場合が多いです。
ただし、こちらの保険は自動車保険やクレジットカードに付帯している場合もありますので、そうなると重複する保険となるため、入る必要はなくなります。
自然災害のひとつである地震!火災保険は対応している?
世界各地で頻発している地震、自然災害のひとつですよね。
特に地震大国と呼ばれる日本においては大型地震の心配もされていることから、それに備えての補償はつけておきたいものです。
それでは、火災保険には地震の補償が含まれているのでしょうか。
実は、火災保険には地震の補償は含まれていません。
また、地震に伴って起きたような火災に対しては、火災保険では補償してくれないのです。
そうなると、地震に対してどう補償するのか気になるところでしょう。
この場合、地震保険に加入することになります。
火災保険の特約のような形ではなく、新たに地震保険に入る必要があるのです。
また、地震保険にはまだ注意点があります。
地震保険は単体で入ることができず、火災保険に加入していることを条件にはじめて入ることができるのです。
これは、地震保険の加入率を上げるために行われた措置であるようで、地震保険に加入していると年末調整をうけることも可能になります。
大型地震がいつ発生してもおかしくないと言われている昨今ですので、火災保険と同時に地震保険に入ることはかなり安心感を得られるのではないでしょうか。
更新もアパートの火災保険と同時にしていただければと思います。
退去の際は火災保険の解約をお忘れなく!
アパートの契約更新の際は、同時に火災保険の更新も忘れずに行いましょう。
また、火災保険の更新を行う際は、補償内容を確認することで、保険料を安くすることも可能です。
続いて、アパートを退去する際の火災保険の解約についてお伝えしていきます。
アパートを退去する際、つい忘れてしまいがちなのが火災保険の解約です。
賃貸契約満了と同時に引っ越すのであれば良いのですが、契約途中で退去する場合はアパートの解約と同時に火災保険の解約もする必要があるのです。
このとき解約の連絡を保険会社にしていれば残りの保険料が返金されますので、退去が決まったら必ず連絡を行いましょう。
保険会社に退去の連絡をして所定の手続きを済ませれば、残りの保険料が返金されるはずです。
火災保険は加入すること、更新の検討が大切ですが、退去の際に解約することも忘れないでいてくださいね。
アパートの火災保険は更新時に補償確認を!
アパートの火災保険は、賃貸契約の更新と同時に更新することがおすすめです。
しかし、同じ火災保険に入らずとも他の安い保険に変更することも可能です。
保険料を安くするためにも今の補償内容を検討して、必要な分だけの補償をする保険に入るよう心がけましょう。
また、火災保険は地震には対応していないため、地震への補償は地震保険に加入する必要があります。
地震保険の加入は火災保険に入っていることが条件になりますので注意しましょう。