アパートの退去費用ってどのくらい?10年以上住んだ場合は?

住んでいたアパートから新しい住居に引っ越しをするとなると、借りたときの状態に戻す必要があり、退去費用がかかります。

退去費用が気になって、なかなか引っ越しに踏み切れないというかたもいらっしゃいますよね。

こうした原状回復費用は、いったいどのくらい請求されるものなのでしょうか。

また、10年以上住んでいた場合、請求される費用に変化はあるのかなどをお伝えします。

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アパートの退去費用に関わるガイドライン

アパートを退去するとなったとき、退去費用に大きく関わってくるのが、原状回復における負担がどこまで借主に生じるかです。

退去時に原状回復に必要な補修が貸主側にあるのか、それとも借主側にあるのかを決めていきますが、実は細かく決められているわけではありません。

そのため、退去費用をめぐるトラブルが相次いでいました。

こうした背景から、国土交通省が定める原状回復をめぐるトラブルとガイドラインが設けられたのです。

国土交通省が定めたガイドラインでは、原状回復といっても、借りた当時の状態に戻すことではないと明確に伝えています。

通常の使用を超える損耗や毀損を復旧することは借主負担とし、通常の使用範囲内であれば、毎月の家賃料に修繕費用が含まれているものと定義したのです。

また、1年住んでいた場合と、10年以上住んでいたのでは経年変化や通常損耗があるため、アパートに住んでいた年数を考慮して退去費用の負担割合が減少される場合もあります。

こういったガイドラインはひとつの基準であり、全てが採用されるというわけではありませんが、原状回復に関するトラブルを軽減する役目があるのではないでしょうか。

入居から10年以上は価値は下がる?残存価値を確認してみよう

それでは、アパートの退去費用が減少される経年劣化分を具体的な例でみていきましょう。

ここでは、クロスの張り替え費用を例にして、お話を進めてまいります。

新品のクロスが張られたアパートに、4年間住んでいたとします。

退去をすることになったとき、クロスの状態が悪いことから、6万円の補修費用が請求されました。

クロスだけで6万円支払うとなると、退去費用は膨らむばかりです。

そんなときは、クロスの残存価値が考慮されているかを確かめてみましょう。

4年という期間にて、クロスの価値が新品のときよりも落ちていると判断されれば、借主の負担割合が減少されます。

一般的には、クロスの残存価値は入居してから4年ほどで約50%となるため、6万円の半分である3万円が借主の負担金となるのです。

入居から10年以上経っていれば残存価値は高くても10~20%、または残存価値は無いと評価されるため、退去費用に大きく影響することが分かりますね。

アパートに10年以上住んでいても修繕しなければならないこと

10年以上住んだアパートを退去する場合は、退去費用に関する見積書をしっかりと提示してもらい、経年劣化分が評価されているかを確認してみましょう。

アパートに住んでいた年数と比べれば、多額請求になっていないかが分かりますよ。

しかし、これまでのお話では、あくまでの経年劣化が考慮された場合での例です。

借主による損耗や毀損は経年劣化にならないため、4年住んでいようと、10年以上住んでいようと、修繕のための費用を請求されることもあります。

退去費用はアパートの契約書に基づいて取り決められ、通常の使い方では考えにくい傷や汚れと判断されれば、借主が負担する義務が生じるのです。

先ほどのクロスを例にしてみると、一か所傷をつけてしまったがゆえ、全面のクロスの張り替えとなったケースもあります。

傷のある一部だけ張り替えればいいと思ってしまいがちですが、張り替えた部分だけ不自然な状態になると判断されたため、壁一面のクロスを張り替えることになったのです。

アパートの退去費用をなるべくおさえたい場合は、クロス全面張り替えとならないように、日頃から気を付けることが大切ですね。

退去費用に関するハウスクリーニングの相場

借主側の責任が問われる場合は経年劣化とはみなされず、退去時に補修費用の請求がされます。

では、補修費用の相場は、いったいどのくらいなのでしょうか。

まず、ハウスクリーニング費用についてお話しします。

ハウスクリーニングとは、専門業者が清掃をするサービスです。

床掃除やワックスがけ、水周りの掃除など、次の入居者のために部屋をきれいにしていきます。

アパートの賃貸契約書では、入居時や退去時にハウスクリーニング費用の負担を契約者に請求することもあるため、おおよその相場をみてみましょう。

ハウスクリーニング業者や、依頼するシーズンなどでも価格は異なりますが、参考にしてみてください。

・30平米未満 15,000~30,000円
・30~50平米未満 30,000~50,000円
・50平米以上 50,000円~

アパートがどのくらいの広さがあるのかでも、クリーニング費用が変わりますね。

ということは、退去費用にも大きく関係してくるのではないでしょうか。

つぎに、損傷した場所を修繕するための費用の相場をみてみましょう。

10年以上アパートに住んでいても経年劣化でなければ、借主側にも支払い義務が生じるため要チェックです。

10年以上アパートに住んでいても補修しなければならないこともある

退去費用にも関わる補修費用の相場も、一緒にみてみましょう。

原状回復のために補修していくべき場所は次のような場所です。

・壁紙の張り替え 1平米あたり800円前後
・ふすまの張り替え 1枚あたり3,000~5,000円
・トイレにある水垢などの除去 5,000~8,000円
・床材の張り替え 1枚あたり8,000~10,000円
・浴室にある水垢やカビの除去 10,000~20,000円
・サッシにあるカビの除去 1箇所あたり10,000~20,000円
・柱の修繕 10,000~40,000円
・キッチンにある油汚れの掃除 15,000~25,000円
・下地ボードの取替 20,000~60,000円
・壁の全面張り替え 6畳だと40,000円程
・カーペットの張り替え 40,000~60,000円
・フローリングの張り替え 80,000円~

補修する場所や業者、何名で修繕していくのかでも金額は変わりますが、このくらいの費用がかかってきます。

例え10年以上アパートに住んでいても、経年劣化と判断される状況でなければ、原状回復費用として求められるでしょう。

入居時に敷金を支払っていれば、ある程度カバーできる、または返金がある場合もありますが、敷金を支払っていない場合は全額用意しなければなりません。

引っ越し費用とは別に、退去費用を用意しなければならない場合もあるということを、覚えておきましょう。

退去費用を抑えるためにできることは?

退去費用の請求額にビックリし、「もっときれいに使っていれば」と、後悔することもあるでしょう。

次に住むアパートでは、退去費用がなるべくかからないように気を付けていきたいものですよね。

それでは、退去費用を抑えるために借主ができることをいくつかお伝えします。

▼間仕切壁になるべく穴を開けない

アパートの壁は隣戸の境として、戸境壁と間仕切壁があります。

前者はコンクリートに直接クロスを張っていますが、間仕切壁は軽鉄とボードの上にクロスが張られているため、画鋲で穴を開けて時計などを壁に掛けられることができます。

しかし、ボードの部分に穴を開けた場合、経年劣化とは判断されにくく、借主側の負担となる場合があるので注意しましょう。

▼掃除はこまめに

浴室やトイレなど、水まわりは普通に使用していても水垢がつきやすいですよね。

こうした汚れは通常使用範囲として判断されることが多いですが、あまりにも汚れが酷い場合は、借主が掃除を怠ったと判断され、借主の負担になることもあります。

水周りだけでなく、キッチンなど汚れやすい場所を中心に、日頃から掃除しましょう。

こまめに掃除をすることで、「10年以上住んだ部屋とは思えないくらいきれい」と判断されれば、退去費用を抑えられるかもしれません。

退去するその日まできれいに使おう

アパートに何年住んでいたとしても、経年劣化ではない場合、借主側も修繕費用を負担しなければならないことがあります。

理由は何にしても、いつかはアパートを退去する日が訪れますよね。

そのようなときに、少しでも退去費用を抑えられるように、こまめな掃除を心がけましょう。

また、大家さんとの信頼のもと、部屋を借りているという意識で暮らすといいかもしれませんね。