賃貸物件の中には洗濯機置き場がベランダに用意されているケースがあります。
このようなケースの場合、いくつかのメリットやデメリットを抱えていることがあるようです。
これからそのメリットやデメリット、またデメリットへの対策についてお話ししましょう。
また、ベランダに置いた洗濯機の排水溝問題についても詳しくお話ししていきます。
ベランダにしか洗濯機が置けない!メリットを考えよう
入居した物件が、間取りの関係で洗濯機をベランダに置くことを余儀なくされることもあるでしょう。
「洗濯機は室内に置くことが当然」と思っている方にとっては、不満に感じることも多いかもしれません。
しかし、せっかく入居したのですから、メリットに目を向けることも大切なことと言えるでしょう。
ベランダに洗濯機置き場があることの最大のメリットといえるのは、家賃の安さです。
洗濯機置き場が室内にないと、物件を探している人にとってはデメリットととらえられてしまいます。
そのため、周辺の相場と同じ家賃だと入居候補の一つにも挙げられないため、他と比べて低い家賃が設定されることが多いのです。
また、洗濯物を干すときの利便性もメリットの一つです。
脱水が終わった洗濯物を洗濯機から取り出し直接ベランダに干せば、無駄な動きがなくなり作業が楽になります。
最後に、水漏れによる部屋の被害を抑えられるということです。
室内で洗濯機が水漏れを起こしてしまうと、床や家具などが濡れてダメになってしまうことがあります。
もし自分の過失による賃貸住宅での水漏れであれば、修理費用を負担しなければならないでしょう。
しかし、洗濯機がベランダにあることで漏れた水が排水溝に流れ落ちるので、被害が大きくなる心配がありません。
このように、いくつかのメリットがあるとはいえ、洗濯機をベランダに置くことでデメリットがあることも事実です。
次の章では、そのデメリットと対策についてご紹介していきましょう。
洗濯機をベランダに置くときのデメリットと対策
洗濯機をベランダに置くことでデメリットが発生するのは仕方のないことです。
洗濯機本体の問題から排水溝の問題まで様々なケースが考えられるでしょう。
しかし、デメリットへの対策を施しておくことで、大きなトラブルにまで発展することを避けることはできます。
これからいくつかのデメリットと対策についてご紹介していきます。
●洗濯機を使う時間が制限される
洗濯機を室外に使うと気になるのが大きな音です。
早朝や深夜の時間帯に洗濯機を使うと、周辺の住民からクレームを言われてしまうかもしれません。
対策としては、タイマーを使用することが挙げられます。
どうしても、時間をずらせない場合は、コインランドリーを利用するのも方法の一つかもしれませんね。
次章でもデメリットと対策についてお話ししていきます。
まだある!ベランダに洗濯機があるときのデメリットと対策
引き続き、ベランダに洗濯機を置いたときのデメリットと対策についてご紹介します。
●汚れや故障の問題
屋外に洗濯機を置いているとどうしても汚れが目立ってしまいます。
また、雨や風、紫外線などの影響を受け故障しやすいのも問題と言えます。
この対策としては、洗濯機をカバーで覆ったり、柵やすだれなどで囲いを作ったりすることです。
その他、こまめな掃除や点検などでも洗濯機の寿命を延ばせますので、試してみてください。
●盗難の恐れがある
洗濯機を使っている最中に、洗濯物を盗まれてしまうことがあるようです。
洗濯機の中にはロック機能がついているものがありますので、ベランダにしか洗濯機を置けない場合は、この機能を重要視して購入してみてください。
しかし、このロック機能は防犯の為ではなく、子供の事故防止のためという観点で作られていますので、洗濯が終わるとロックが外れてしまいます。
そのため、洗濯機の中に洗濯物を長時間放置しないことで、洗濯物が盗まれるというリスクを避けられるはずです。
この他に排水溝への対策も忘れずに行うと、安心してベランダで洗濯機を使えることでしょう。
ベランダに排水ポンプがない場合!排水溝の利用を
ベランダで洗濯機を使うときに悩ましいのが排水問題です。
ベランダに排水ポンプが用意されているのであれば、そこに洗濯機からの水を排出できますが、物件によっては排水ポンプが設置されていないこともあります。
そのような場合は、ベランダの排水溝を利用することになるでしょう。
ベランダの排水溝は、基本的には雨水などの排水を目的としています。
洗濯機の水を排水するためには作られていないことがほとんどですので、使い方には注意が必要です。
まずはご自宅のベランダの排水溝がどのような状態になっているのかを確認してください。
水がスムーズに流れているでしょうか。
もし、水が滞り排水溝が詰まっている場合はトラブルが起きないように気をつけなければいけません。
排水溝が詰まると起きるトラブル
排水溝の詰まりは様々なトラブルを招きます。
まず確認すべきは排水溝の仕様や形状です。
お隣のベランダに排水溝が繋がっている場合は、洗濯機から排出した水が流れ込んでしまうかもしれません。
また、排水溝が汚れで詰まっていれば、水と一緒にその汚れまで押し流されることも考えられます。
このような事態に陥れば、ご自宅のベランダの排水溝だけではなく、お隣のベランダの排水溝まで詰まらせることにもなりかねません。
近隣住民とのトラブルは避けたいことの一つですよね。
他にも、ベランダに排水したはずの洗濯機からの水が、排水溝の詰まりにより部屋に入り込み、床上浸水してしまうこともあります。
排水溝の詰まりを避け、トラブルを招かないためには、定期的な掃除が大切になるでしょう。
排水溝の詰まりは定期的な掃除で解決!
ベランダで洗濯機を快適に使うために、排水溝が詰まらないように定期的な掃除を行いましょう。
ベランダに入り込む排水溝の汚れは、土や砂、枯れ葉、洗濯物の糸くずなどです。
これらの汚れが排水溝にたまると、水はけが悪くなってしまいます。
排水溝を掃除するためには、まずほうきで汚れを集め、ちりとりで回収しましょう。
それでも落ちない汚れがある場合は、重曹とクエン酸の力を利用してください。
排水溝の汚れが気になる部分に重曹とクエン酸をまき、コップに入れたぬるま湯を上からかけます。
すると、炭酸ガスの力で汚れが浮き上がりますので、その部分をブラシでこすります。
最後に水で洗い流せば排水溝の汚れがきれいになるはずです。
排水溝をきれいに保つためには、1か月に1~2回程度の掃除が必要です。
時期やベランダの環境によっても、排水溝の詰まり具合は変わりますので、こまめなチェックを行ってください。
知らない間に排水溝に汚れが詰まり、近隣の住民に迷惑をかけることのないように、定期的な点検や掃除を行うようにしましょう。
ベランダに洗濯機を置くのも悪くない!
ベランダに洗濯機を置くというと、悪いことばかり思いついてしまうかもしれませんが、対策を施せばほとんどの問題を回避することができるはずです。
なにかが起こってからでは遅いこともありますので、事前にできることをやっておきましょう。
ベランダの洗濯機で気になるのは排水溝によるトラブルです。
排水溝が詰まらないようにするためにも、日頃から掃除を行いきれいな状態を保つようにしましょう。