寒い季節に、窓を閉めてエアコンをつけていても室内の温度が上がりにくい場合があります。
それは、外からの冷気が窓やサッシの隙間から入ってきてしまうためです。
それを防ぐために、隙間テープを使用すると効果が期待できるとされています。
そこで、ここでは、その隙間テープについてのお話や、効果を得るための貼る位置・貼り方のポイントをご紹介していきます。
窓からの隙間風対策をしたい方は、ぜひ、参考になさってください。
窓やサッシなどに貼って使用する「隙間テープ」の効果とは?
隙間テープは、ホームセンターや100円ショップなどで手軽に購入できる製品です。
一般的に、窓や窓のサッシなどに貼って使用するものとされています。
その隙間テープを貼ることにより期待できる効果には、次のようなことがあります。
●隙間風を防ぎ室内の温度を保つ
窓のサッシなどに隙間テープを貼ることにより、サッシなどの隙間から冷気が入るのを防ぎ、室内の温度を暖かく保つ効果が期待できます。
●室内外からの防音効果
外からの冷気を防ぐだけではなく、外からの騒音が入ることも防ぎ、室内からの音が外にもれることも防ぐとされています。
●安全につながる効果
窓を勢いよく閉めたときに、うっかり指などをはさんでしまう場合もあるでしょう。
そのようなときのために、弾力性のある隙間テープを貼っておくことで、窓が勢いよく閉まるのを抑えることが可能になります。
●虫の侵入を防ぐ
冷気や音が入り込むような隙間が窓のサッシにあるということは、その隙間から小さな虫も侵入してくる可能性があります。
特に、蚊などの人を刺す恐れの多い虫などは、頻繁に侵入されたら困るものです。
隙間テープで隙間を埋めることにより、虫の侵入も防ぐ効果も期待できるでしょう。
これらのように、隙間テープを貼ることにより、様々な効果が期待できるとされています。
ただ、隙間テープを適当に貼るのでは効果がうすれてしまう場合もありますので、隙間テープを貼る位置や貼り方のポイントについても後ほどお話ししていきます。
窓やサッシなどに貼る隙間テープを選ぶポイント
先述したように、隙間テープは、ホームセンターや100円ショップなどで様々な種類のものが販売されています。
隙間テープを使用するのが初めてなので、「まずは安価なもので試したい」という方は、100円ショップで販売されている製品を使用してみるのもよいでしょう。
また、使用目的別に選びたい方は、隙間テープの「材質」で選ぶことも選択肢の一つです。
一般的な隙間テープには、次のような2種類があります。
●スポンジタイプ
スポンジタイプの隙間テープには弾力性があるため、前章でお話しした安全につながる効果を期待している方に特におすすめです。
●起毛タイプ
起毛タイプの隙間テープは、網戸や窓のサッシの上下に貼り、隙間風対策を目的とする場合に使用するとよいでしょう。
具体的な例としては、次のような製品があります。
【ニトムズ:徳用すきまテープ】
・サイズ:10mm×30mm×2m
・カラー:グレー
・素材:ポリウレタンフォームで弾力性が高い
・粘着部分:はくり紙使用のためはがしやすい
【槌屋:すき間モヘアシール】
・サイズ:9mm×2m
・カラー:グレー
・素材:起毛タイプのためわずかな隙間もふさぎ隙間風を防ぐ
これらの製品は、100円ショップよりは価格が上がりますが、購入しやすい金額ですので、一度試してみてはいかがでしょうか。
隙間テープを使用する目的により、貼る位置も決まってきますので、そのことについても後ほどお話しします。
隙間テープを貼る位置を決める前に!準備するとよいこと
隙間風対策や防音・安全など、目的やご自宅の窓に合わせた隙間テープを購入したら、隙間テープを貼る位置を決めることが必要になります。
しかし、その前に、隙間テープを貼る前の準備作業として、やっておくとよいことがあります。
それは、「窓やサッシの掃除」です。
窓やサッシの隙間テープを貼ろうとしている部分が汚れていては、隙間テープを貼ってもすぐにはがれてしまう可能性があります。
そのため、隙間テープを貼る前には、窓やサッシの掃除を行ないましょう。
窓やサッシの掃除は日頃から行なうことが理想的で、最低でも月に一回は行なうようにするとよいです。
まず、サッシは、掃除機や小さなほうきなどを使用して、ほこりやゴミをある程度取り除きます。
そして、ぞうきんやペーパーなどをぬらしてからふき取ると通常の汚れは落ちるでしょう。
窓ガラスは、新聞紙をぬらしてふくときれいに汚れを落とすことができます。
そのようにして、窓やサッシの掃除をしたら、いよいよ隙間テープを貼る位置を決めましょう。
隙間テープの効果を得るのに重要!テープを貼る位置
たとえ、窓やサッシをきれいに掃除してから隙間テープを貼ったとしても、貼る位置が正しくないと、隙間テープによる効果を十分に得られなくなる場合があります。
そこで、外からの冷気を防ぐために隙間テープを貼る場合は、次のような箇所に貼るとよいでしょう。
●窓のサッシの下
外から入ってくる冷気の半数近くは、窓のサッシの下の部分から入るとされています。
そのため、サッシの下に開いている隙間を埋めるように貼ってください。
●窓枠の冷気が入ってくる部分
窓枠にも外からの冷気が入るような隙間が開いている場合もあります。
冷気が入ってきている箇所をチェックしながら貼る位置を決めましょう。
起毛タイプの隙間テープを使用する場合、あまり厚みがあると、窓がスムーズに開閉できなくなる可能性もありますので、その点も確認したうえで隙間テープを選びましょう。
隙間テープを貼る位置を決めたら~きれいに貼るポイント
窓枠やサッシなど、隙間テープを貼る位置が決まったら、いよいよ貼りつけの作業です。
隙間テープというのは、両面テープのような仕組みになっていますので、保護テープをはがしてから貼りつけていきます。
一気にすべての保護テープをはがしてしまうと、貼ろうとしていない箇所に貼りついてしまう場合もあります。
そのようなことにならないために、まずは貼りつけ始める箇所の部分だけをはがし、貼ろうとしている位置に沿って、保護テープをはがしながら貼っていくときれいに仕上げられるでしょう。
必要な部分に貼ることができたら、余ったテープはハサミでカットしてください。
もし、テープの長さが足りない場合は、継ぎ足しをする必要がでてきます。
隙間テープを継ぎ足しすることになると、場所によっては隙間をきちんと埋める効果がうすれてしまいますので、継ぎ足さなくても足りる長さの隙間テープを用意しましょう。
窓からの冷気を防ぐ!隙間テープ以外の方法
隙間テープを貼る目的として、一番多いと考えられることは、冷気が入り込むのを防ぐことではないでしょうか。
窓の隙間から入ってくる冷気を防ぐためは、隙間テープを貼ること以外にも方法があります。
●断熱シートを窓ガラスに貼る
窓ガラスに断熱シートを貼ることにより、室内の温度を一定に保つ効果が期待できるとされています。
断熱シートを貼る位置は、窓ガラス全体になり、上下分かれている場合は、下部分だけでもよいでしょう。
断熱シートによっては、オールシーズン用の製品もあり、冬の冷気防止だけでなく、夏場も外からの熱を抑え、冷房の効果を高める効果が期待できます。
水で貼れるタイプもありますので、賃貸住宅などでガラスに粘着の跡を残したくない場合にも安心して使用できます。
●断熱性の高いカーテンをつける
窓から入ってくる冷気を防ぐためには、窓に直接施す方法だけでなく、カーテンの素材や長さを変えることにより、防寒対策をすることも可能になります。
断熱性が高い素材で、カーテンのすそが床につくくらいの長めのカーテンにすることで、冷気を防ぐことにつながるでしょう。
隙間テープを貼る前の準備と貼り方のポイントを押さえよう!
外からの冷気を防ぐためには、隙間テープを窓やサッシに貼ることは効果が期待できる方法です。
しかし、ここでお話ししたように、窓やサッシを掃除してから貼らないとはがれてしまう場合もありますので、きれいに掃除してから貼るようにしましょう。
隙間テープの効果をきちんと得るために、ここでご紹介したような、テープを貼る際のポイントを参考にしてみてはいかがでしょうか。