一戸建てに住んでいる場合、一度は太陽光発電をつけたいと思われた方も多いのではないでしょうか。
しかし、初期費用が高いため元が取れるのか気になってしまい、なかなか踏み出せない方もいらっしゃることでしょう。
太陽光発電は初期費用がかかる分、回収年数や収支などが気になるところですよね。
記事では、一戸建てに太陽光発電をつけた場合、おすすめの3kwについてお伝えしていきます。
太陽光発電をつけたい!初期投資の比較で考える
一戸建てに住んでいて太陽光発電をつけたい場合、どのようなタイプの太陽光発電がいいのでしょうか?
標準的な一戸建て向けの太陽光発電としては、2~5kwほどの発電量を持つシステムを設置することになります。
6kwまでのパネルを搭載するのは二世帯住宅など大きな住宅用になりますので、一般的なサイズではありません。
最近では、4kwから5kwのパネルを搭載する方が多いようです。
しかし、実際には搭載できる屋根の面積など条件がありますので、それによっては2kwから3kwくらいのほうが適している場合もあります。
つぎに、初期投資からも考えてみましょう。
初期費用の面から考えると、2kwから3kwほどのパネルであれば100万円ほどでの設置が可能です。
メーカーによっては、100万円未満で設置することも可能である場合もあります。
これは、予算がなくても設置を検討してみたくなる金額なのではないでしょうか。
4kwから5kwになると100万円を超える金額になり、5kwの場合では200万円近くするメーカーもあります。
初期投資の回収が何年かでできることが見込めるとはいえ、初期費用の金額も大切になってきますよね。
この辺りはご自分の予算と相談の上、どのタイプのパネルを載せるか考える必要があります。
初期費用が何年で回収できるのか、収支の程度も気になるところですよね。
3kwは最適?太陽光発電の初期費用の回収は何年?
太陽光発電は、設置のために初期費用がかかってきます。
2kwから3kwなら100万円程度、4kwから5kwなら150~200万円程度で見ておきましょう。
それでは、初期費用の回収には何年くらいかかるのでしょうか?
どのタイプのパネルを載せたとしても、平均10年前後で回収できると考えられています。
ただし、パネルの性能によっては8年だったり12年だったりの差は出てくるようです。
そして、回収年数について考えるなら、売電価格が大切ですよね。
売電価格は、太陽光発電のパネルが設置され始めた2010年代初頭から年々下がってきています。
当時の売電価格を知っている方からすると、「今は売電価格が低すぎて元が取れないのでは」と心配することもあるでしょう。
しかし、以前は売電価格が高かったかもしれませんが、同時に太陽光発電を設置するための初期費用が今とは段違いに高かったことがあります。
以前、売電価格が高く太陽光発電を設置しようと思っていた方のなかには、初期費用の高さから断念した方もいらっしゃることでしょう。
今は、売電価格は以前よりも安くなっているものの、初期費用も以前よりも安く済むため、前は購入できなかったような方にも太陽光発電を試すチャンスとも言えます。
パネル自体の性能も当然上がっているはずですから、収支の面でも利益が見込めるかもしれませんね。
3kwほどの規模しか設置できなくても大丈夫!上がっているパネルの性能
太陽光発電のパネルを多く設置すれば、収入の面から見ると大きい額かもしれません。
しかし、その分初期費用が高くなってしまうため、経費を差し引いた利益はどれほどになるかと考えると、たくさん載せたからといって良いとは限りませんよね。
それでは、実際に設置できる屋根の面積が小さい場合はどうでしょうか?
たくさんのパネルを載せたくても載せられないため、収支の面でも心配が出てきますよね。
しかし、この心配は今ではあまり気にすることではなさそうです。
なぜなら、太陽光発電のパネルは以前のものよりも発電能力が上がっているため、例えば3kwほどの規模でしかパネルを設置できなくても十分に発電が行われるからです。
kwの太陽光発電システムといえば、前項でお伝えしたように、以前なら考えられなかった100万円以下の予算でも設置することができます。
発電能力が上がっている今なら、発電量の大きさを考えるよりも、初期費用の安さという点から3kw程度のパネルで太陽光発電を考えて問題ない時代になってきているのです。
太陽光発電のパネル・3kwでの収支はどれくらい?
太陽光発電のパネルですが、設置できる屋根が小さい場合、3kwほどでちょうどいい場合もあるでしょう。
ここでは、3kw発電できる規模でパネルを設置したときの収支についてご説明していきます。
まず、初期費用ですが、100万円程度とします。
年間の発電量はというと、3kwの発電能力があるパネルの場合、大体3500kwhが平均的な数値になります。
収入の面で考えると、10年間での年間電気代削減額と売電収入を足すと110万円ほどになります。
収支で考えると、収入に110万円、初期費用に100万円となり、10年経てば収支がプラスになることが分かります。
ただし、こちらの金額は大体の目安となるものですので、設置する太陽光発電自体の性能や設置条件によって異なってきます。
実際の金額は、設置するメーカーなどに問い合わせてしてみてください。
太陽光発電のパネルの耐用年数は、メーカーによると20~30年であることが多いです。
また、売電価格の固定期間は10年間と決まっており、10年後の売電価格は下がる可能性があることを知っておくことも必要でしょう。
パネルの性能自体も、年数によって段々下がっていくことも忘れずにいてください。
太陽光発電の収支が気になるなら!適した設置条件とは
太陽光発電では、3kwくらいの少ないパネルでも以前よりも発電能力が上がっているため、10年ほどで収支がプラスになることが分かりました。
しかし、より収支をプラスにしたいのであれば、設置条件を気にすることも大事です。
設置条件によっては収支が思ったほどプラスにならないことも考えられるからです。
太陽光発電に適した設置条件として大事なことは以下の通りです。
〇屋根の向きが南向き
太陽光発電は、その名の通り太陽の力を使って発電するため、当然南向きがおすすめです。
東や西にも光は当たりますが、一番効率よく発電できるのは、やはり南向きなのです。
ただし、東向きのメリットもあります。
東向きなら朝日が十分に当たり、電気の使用量が多い朝の時間帯に発電ができるからです。
とはいえ、東向きや西向きは、南向きよりも発電能力が1/6程度下がると言われていますので、基本的には南向きが最も適していると言えるでしょう。
収支を最大限に!屋根の角度もポイント
引き続き、太陽光発電での収支をプラスにするために適した設置条件についてです。
〇屋根の角度が30度前後
屋根の角度も実は重要です。
屋根の角度は30度前後が理想的である理由は、太陽光が垂直に当たりやすい角度だということです。
太陽光がパネルに垂直に当たることによって、一番効率よく発電ができるのです。
〇屋根にパネルが載せられる強度がある
パネルは、傍から見ている分にはあまり重くは見えません。
しかし、3kwほどのシステムを屋根に載せた場合は200~300kgもの重量になります。
ですから、屋根がパネルを載せるに耐えうるだけの丈夫さが求められるのです。
もし、耐えられないとなった場合は、屋根に補修工事を施す必要があるため、その分の費用も考えなくてはいけなくなります。
〇日中あまり電気を使わない
これは必須条件ではありませんが、日中に電気をあまり使わないほうが、発電する時間帯に電気を消費しないため、それだけ多く売電できることになります。
売電できる電気量が多ければ多いほど、太陽光発電の収支はプラスにすることができますよね。
太陽光発電は3kwほどの規模でも十分回収できるはず!
太陽光発電は、初期費用の高さを考えると回収できるかどうかが心配ですよね。
売電価格は下がっているものの、初期費用は以前よりもずいぶん安くなっているため、昔よりは太陽光発電を設置するハードルが下がっていると言えます。
また、発電能力も昔に比べると上がっているため、3kwくらいの小規模なシステムでも10年前後で初期投資を回収できるはずです。
太陽光発電に適した設置条件も合わせて考えて、設置を検討してみてくださいね。