「窓」と「扉」の違いは何?それぞれの建具の用途とは?

「窓」と「扉」の違いは何かご存知ですか?

普段、何気なく使っている言葉ですが、明確な違いを問われると意外と答えられないものですよね。

窓と扉には、どのような違いがあるのでしょうか。

また、建物に使われるこれらの建具は、どのような用途や種類があるのでしょうか。

こちらでは、多くの建物に見られる「窓」や「扉」について、それぞれの仕組みをご紹介しながら、用途の違いなどを比較し詳しくご説明していきます。

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「窓」との違いは何?まずは「扉」の定義について

窓と扉は、どちらも建物の内外を隔てて取り付けられているもので、似た点の多い建具です。

しかし、それぞれの定義を見てみると明確な違いがあることが分かります。

まずは、「扉」についてご説明します。

扉(とびら)とは、建物(住宅)や部屋、車や電車、飛行機などの乗り物の出入り口に取り付けられ、人が出入りする際に使用する建具です。

「戸(と)」と呼ぶこともありますが、厳密には扉は「開き戸」、戸は「引き戸」を指すことが多いとされています。

また、扉は「ドア」という名前で呼ばれることもあります。

ドアは「開き戸」に対して使われ、普通引き戸に対してはドアとは使いません。

扉は、人の出入りのために空けた壁の穴(開口部)を閉じ、他の空間と遮断する役割を果たします。

また、人や物の出入りによって頻繁に操作されるため、簡単に開閉できる工夫が凝らされています。

大抵の扉には、鍵が備わっていて、完全閉鎖できるようになっています。

扉には、構造上いくつか種類があり、1枚扉や2枚の両開き扉、ビルなどで見られる回転式扉、ユニットバスでよく用いられる折りたたみ式扉などがあります。

要するに、「扉」は、押したり引いたりして開閉する、人の出入り口に取り付けられる建具のことを指すのです。

扉を動かす支持部分には、ちょうつがいやバネ、敷居や滑車などを使ったものもあります。

「引き扉」と「押し開き扉」のように開閉の仕方にも種類があり、一概に扉といっても様々な形状のものがあることが分かります。

「扉」との違いはコレ!「窓」の定義とは?

続いて、「窓」の定義をご説明します。

窓(まど)とは、採光・換気・眺望(景観)を目的とした建具で、基本的に人の出入りには使用しない開口部を指します。

人が通る必要がないため、開口部は腰より高い位置に設置されていることが多いのが特徴です。

このように、「扉」と「窓」の決定的な違いは、『人の出入り目的があるかないか』なのです。

現代の窓には一般的に、壁に空けた開口部に「ガラス」や「障子」などが取り付けられ、建物の内外を隔てる役割を担っています。

ガラス窓には、可動型のものや、開閉しないはめ込み型のものなどがあります。

窓は、建物の内部空間の印象に大きな影響を与え、また建物の外観にも大きな影響を与える建具です。

そのため、多くの建物の設計者が、工夫や技術を凝らす部分の1つでもあります。

「扉」と似た構造の「窓」がある?!それはどんな窓?

扉と窓との違いは、人の出入りがあるかないかで分けられることをお話ししました。

しかし、窓と扉という言葉のどちらを使ったらよいか、迷うような場合もあるのではないでしょうか。

それは、窓と扉に類似している点があるからです。

窓には、多くの構造があり種類も豊富です。

窓の中には、扉と同じく押したり引いたりして開閉するタイプも存在します。

●たてすべり出し窓

回転軸が縦方向で、室内側からすべり出して開く窓です。

●すべり出し窓

回転軸が横方向で、窓の上部が固定されて室外側にすべり出して開く窓です。

●両たてすべり出し窓

左右の縦の窓枠を軸として、2枚の窓ガラスを室内側から押し開く窓で、「開き窓」とも呼びます。

●突き出し窓

窓枠の上部を軸にし、窓ガラスを押し出して開く窓です。

すべり出し窓と非常によく似ていますが、突き出し窓は窓ガラスの上部が窓枠に固定されています。

このように、窓には、扉と同じく、押したり引いたりして開閉するタイプが存在します。

窓であってもその形状が扉と類似しているため、窓と扉の違いがあいまいになってしまうこともあるのです。

ベランダに出るためのガラス製の引き戸は「窓」か「扉」か?その違いは?

前項でお話しした例以外にも、窓と扉の違いでよく迷ってしまうのが、外と室内を隔てるガラス製でスライド式の建具です。

部屋からベランダやバルコニー、庭などに通じる部分に多く設置されているものです。

「ガラスの扉」や「ガラス戸」などとも呼ぶこの建具は、窓の役割を果たしつつ人の出入りもあり、両方を兼ね備えています。

窓なのか扉なのか迷いますが、リビングルームに設けられたこのような建具は「窓」に属します。

一般的には「掃き出し窓」といいます。

形状は、下端が床と同じ高さで、人が出入りできる大きな窓ガラスが設置されています。

これは元々、室内のゴミなどを外に掃き出すために設置されていた小窓が進化したものといわれています。

「人が出入りする場所なのになぜ窓?」と思うかもしれませんが、リビングなどの部屋への採光や景観、換気などが主な目的の建具なので、「窓」であることも納得できますよね。

住宅に使われるメジャーな窓や扉のご紹介

窓と扉の違いが分かってきたところで、住宅でのそれぞれの役目や用途を見ながら、一般的に使われているメジャーで人気な窓や扉をご紹介していきます。

「窓」は、光や暖かさを取り込み、景観や室内の換気など、多くの役目を持つ建具です。

選ぶ窓の種類や設置場所によって、その住宅の印象や快適さにだいぶ違いが出てきます。

日本で最も多く使われている種類の窓は「引き違い窓」です。

2枚以上の戸で、レール(溝)を滑らせて横方向に開閉する日本独自の窓を指します。

日本に古くから存在する、障子や襖の構造と同じです。

ガラス製の窓本体の他に、網戸や雨戸など、複数の建具を同時に重ねて使用できるので、便利なつくりといえます。

開閉の調節もしやすく、多くの住宅で見られるメジャーな窓です。

「扉」は、人の出入りを目的とし、主に玄関ドアや部屋のドアのように、空間を隔てる用途で使われる建具です。

人の出入りが主な用途のため「防犯」が重視され、また目に付く建具でもあるため「デザイン性」も重視されます。

住宅で使われている一般的な扉は、押したり引いたりして開閉する「片開き」タイプです。

持ち手となるノブの付いたタイプのドアで、玄関ドアでは主に外側に押し開く「外開き」が設置されます。

今人気の住宅用「窓」や「扉」をご紹介!

窓と扉には、用途に大きな違いがありましたが、人気のポイントにもそれぞれ違いがあります。

最後に、近年住宅に取り入れられている、窓や扉(ドア)の人気ポイントをご紹介します。

【今流行の窓】

●大きな窓

最近は多くの時間をリビングで過ごす家族が増え、明るいリビングが求められるようになっています。

そのため、開口部が大きい窓が人気となっています。

窓が大きくなると重量も増え開閉が大変ですが、大きな窓でも開閉が簡単な窓が開発されています。

●複層ガラスを使用した窓

複層ガラスとは、2枚から多いもので5枚のガラスの間に空気やガスを閉じ込めて、断熱や防災、防音・防犯などに特化させた窓ガラスのことをいいます。

どの構造にも対応でき、1枚ガラスに比べてそれぞれの性能で大きな効果をもたらすため人気です。

●樹脂のサッシを使用した窓

従来、サッシにはアルミが使われてきましたが、アルミは熱に影響を受けやすく結露しやすいのが難点でした。

これに対して、樹脂には耐熱性があり、最近ではアルミ同様の耐久性や強度を持ち合わせたものがあり、こちらが人気となっています。

【今流行のドア】

●大きな玄関扉(ドア)

最近は、バリアフリーなどの影響もあり、玄関扉は「大きく高さのある1枚ドア」が流行です。

また、左右のどちらかに採光窓が付いた親子窓タイプのもので、上部に欄間(らんま)の無いタイプが人気です。

●電子キーの付いた玄関扉

防犯としてなくてはならない鍵も、従来の錠前だけでなく、さまざまなタイプの電子キーが開発され、今では高い防犯性と手軽さから採用する人が増えています。

住宅になくてはならない「窓」と「扉」について知っておくことは大切!

アパートの住み替えや新築を考えている人など、住宅に関する知識を身につけておくことは大切です。

今回こちらで取り上げた「窓」と「扉」の違いについても、正確に認識しておくと住宅に関する相談時など役に立ちます。

最近では、窓や扉ひとつ取っても、機能性やデザイン性で充実したラインナップが揃い、それらの中から選ぶことも大きな楽しみです。

快適でおしゃれな住環境をめざして、住居に関する正確な知識を蓄えておきましょう。