玄関チャイム鳴らない原因と対策!賃貸での費用負担は誰?

最近は玄関にチャイムがない家の方が珍しいでしょう。

プライバシー保護や防犯対策としては優れているチャイムですが、長年使っているうちに鳴らなくなってしまって困っているいう方も多いのではないでしょうか。

今回は玄関チャイムが鳴らない原因と対策、費用についてご紹介します。

玄関チャイムが鳴らない原因は?

玄関チャイムが鳴らない原因にはチャイムの経年劣化、電池切れ、電気線の断線、チャイムの音量の低下があります。

チャイムの寿命は15年くらいですが、時々動作点検や掃除をしないともっと早く不具合が出ることもあります。

原因が電池切れなら電池を取り替えるだけで済みますが、電気線に原因がある場合には素人には修理が難しくなります。

また、チャイムの電源が電池ではなく電線から取られている場合、断線や漏電が起きている可能性もあります。

それらを確認しつつ段階を踏んで原因を確認しないと、故障していないチャイムを壊すことになったり余計な出費をすることになるので注意が必要です。

次項からは、玄関チャイムの鳴らない原因とデメリットについて詳しく見ていきましょう。

玄関チャイムが鳴らないデメリット

玄関のチャイムが鳴らないと、どんなデメリットが考えられるでしょうか?

考えられる大きなデメリットは、チャイムが鳴らないので来客の訪問に気がつかないということです。

これがセールスマンなら、鳴らない方が都合がよいと考えることも出来ますが、お客さんなら留守でもないのに帰してしまうことになります。

「チャイムが鳴らなくても、ノックや声で分かるのではないか?」という意見もあるでしょう。

しかし、最近の気密性の高い住宅では、玄関から離れた場所にいたり、テレビ音量等でかき消されたりして、ノックや呼び声はほとんど聞こえないのです。

もし、このようなことが複数回繰り返されると、「客が来ても居留守を使う失礼な家」と思われて来客が敬遠するかも知れません。

もう一つ、チャイムが鳴らないと困るのが、郵便物の受け取りが出来ないことです。

ポストに入るような書籍ならともかく、通信販売等で注文した大型の商品はどうしても直接手渡しになってしまいます。

注文した商品がなかなか来ず、玄関を開けてポストに不在票が入っていた時の軽い絶望感を経験した方は少なくないでしょう。

その日留守だったのであれば仕方ありませんが、家にいたのに玄関チャイムが鳴らないだけで再配達の電話や最寄りの郵便局などに取りに行くのは二度手間です。

このように「たかが玄関チャイムが鳴らないくらい」とは片付けられないくらい、玄関チャイムは重要です。

玄関チャイム鳴らない原因の特定

玄関のチャイムが鳴らなくなったら、どこが不具合を起こしているのか確認する必要があります。

不具合のポイントとしては、①電池切れ、②外部の子機、③室内の親機、この3つが考えられます。

チャイムが鳴らないと気づいた時には、まず屋外と室内の音が聞こえるように玄関ドアを開けたままで室外チャイムを鳴らしてみて下さい。

一番ありがちなチャイムが鳴らない原因は、本体や玄関チャイムの電池切れです。

まず、スピーカーになっている室内の本体カバーを取り外すと、そこには電池が4つほど入っていますからこれを新品と取り換えます。

その後玄関に戻り、子機のスイッチを押してみてチャイムが鳴るようなら、ただの電池切れということで一件落着です。

また場合によっては、電池を換えたのにチャイムが鳴らないという場合があります。

チャイムの電池消費量は非常に微量なので、通常は電池を換えないまま何年間も経過しているのが普通です。

そのため、電池が錆びて液漏れが起きたりプラス・マイナス電極が汚れている場合もあり、そのせいで電気が上手く流れないこともあります。

そのような時は慌てずに、プラス・マイナスの電極をティシュで拭き取るなどして綺麗にして、もう一度電池を入れてみましょう。

もし、それでもチャイムが鳴らないようなら、外部の子機か室内の親機自体に問題があることになります。

玄関チャイム鳴らない親機の確認

玄関チャイムが鳴らない原因が電池切れでない場合には、子機か親機が故障している可能性が高いです。

故障しているのが親機か子機を確かめるには、まず親機にあるプラスとマイナスの端子(電気線が繋がっている部分)を通電させてみて下さい。

通電に使うのはドライバーの柄や針金など電気が通るものなら何でもいいです。

通電させて、親機のチャイムが鳴るようなら親機は正常で、室外の子機に問題があるということになります。

もし、端子を繋げてもチャイムがならないようなら、親機が故障しているのでホームセンター等で新しい親機を購入して取り替えます。

親機の価格は1000円から2000円程、交換方法は親機を取り外し、中央の端子2カ所から電気線を取り外して新しい端子に繋げるだけです。

二本出ている電気線をプラスとマイナスの端子に接触して、ドライバーで端子のネジを締めると完了します。

玄関チャイム鳴らない子機の確認

親機に故障がない場合には子機を確認します、まず子機スイッチの外側カバーをプラスドライバーで外します。

すると、電気線が二本出てきますからこの二本を直接繋げてみます、これでチャイムが鳴るなら問題はスイッチ部分です。

直接繋げてもチャイムが鳴らない時は、接触部分の電気線がサビている可能性もあるので電気線のビニルを少し剥いて新しい線を出して下さい。

それでチャイムが鳴るようなら、故障しているのは子機のスイッチの接触不良ということになります。

スイッチはホームセンターで200円から800円くらいの値段幅で売っているので、そちらを購入し電気線に繋げれば修理は終わりです。

スイッチを交換してもチャイムが鳴らないなら、壁に埋め込まれた電気線がどこかで断線しているかも知れません。

この場合、壁の中を通っている電気線を見つけるのはほぼ不可能で費用も高いので、親機から子機まで新しく壁の外に電気線を引く工事をします。

新しく電気線を引く時の工事費用は、シンプルなチャイムかモニターつきのインターホンかでも異なりますが数万円はかかるようです。

ただ、だからといってすぐに業者に連絡するのは控えましょう。

電気線の工事はアパートやマンションだと勝手に出来ないからです。

玄関チャイムの工事については、以下で詳しく解説します。

玄関チャイム鳴らない時の修理費用の負担は?

玄関のチャイムが鳴らない時でも、問題が電池切れや電気線の接触不良であれば、数千円程度の出費で済みます。

しかし、故障の原因が電気線の断線だと壁の中の断線を修理するか新しく外側に電気線を張らないといけません。

このような場合の修理費用は、誰が負担する事になるのでしょうか?

玄関チャイムが鳴らないトラブルの対処方法は持ち家か借家であるかで少し異なります。

まず、持ち家に住んでいる場合には、修理業者に連絡するか、自宅を施工した業者に連絡することになります。

家を建ててから日が浅い場合には、保証期間内であれば無償で修理してくれると思います。

マンションやアパートのような集合住宅の場合には、最初に管理組合、不動産会社、大家さんなどに連絡します。

理由はマンションなどの玄関チャイムは共有部分の扱いで個人の判断で電気線の修理を行う事が出来ないからです。

マンションやアパートの場合には、大家さんや管理組合、不動産会社に連絡すると、基本的には積み立てている管理費から修理費が出ます。

チャイムの修理は断線している場合には、外部に新しく電気線を敷かないといけないので、工事費や材料費で数万円の出費になります。

それを考えると勝手に修理するより、大家さんや管理組合、不動産会社に連絡して無償で修理してもらうのがベストです。

但し、入居契約書の中にチャイムの修理費用について記載がなかったり、自然に故障したのではなく借主の責めに帰する原因があった時はその限りではありません。

ケースによっては、修理してもらえなかったり管理費ばかりではなく借主負担も発生するかも知れませんので心配なら確認してみましょう。

玄関チャイムは住まいや不具合レベルで修理費用が変わる

玄関チャイムが鳴らないと来客に対応できなかったり、郵便物が受け取れないなど多くの不具合があります。

玄関チャイムの不具合には、電池切れ、親機の故障、子機の故障があり、接触不良程度なら2000円程度の修理費用で済みます。

しかし、電気線の断線の場合には新しく電気線を室内から玄関の子機までつながないといけなくなり数万円と修理費が増加します。

また、持ち家かマンション、アパートかによっても玄関チャイムの費用負担は変わってくることを覚えておきましょう。