朝晩だけでなく冷え込みが厳しい季節では、せめて家の中だけでも暖かく過ごしたいですよね。
しかし、暖房をつけていても、なかなか温まらないことはありませんか?
これらの主な原因は、外からの冷気が窓から侵入し、温められた空気が窓から流出しているからです。
ここでは、手軽にできると話題の、ダンボールを使った冷気対策をお伝えします。
窓から侵入した冷気は床に流れて寒い
既にお伝えしましたが、暖房をつけて温まった空気は、窓から流出しています。
室内の熱は外壁や換換気扇、床や屋根などの様々な場所から流出しますが、それらのうち約50%以上もの熱が窓から逃げてしまっているのです。
というのも、現在の窓は気密性に優れているとはいえ、断熱材は入っていませんよね。
外壁のような厚さもないため、窓で冷えた空気が室内に流れてきます。
冷気は下へ下へと広がっていくため、床が冷やされていくのです。
床が冷たくなることで、体感温度はグッと低く感じますよね。
足元は冷えているのに、暖かい空気は天井に流れる現象が起こり、その温度差は5度以上にもなるそうです。
こうした温度差があると、快適に過ごせる環境であるとはいえません。
そこで、温かい空気を逃さず、冷気を室内に侵入させない工夫をしていきましょう。
こちらでご紹介するのは、ダンボールを使った手軽な対策方法です。
ダンボールを使って窓から侵入する冷気を遮ろう
窓は断熱材も入っていませんし、外壁ほどの厚さもありません。
雨戸やシャッターが付いていれば、ある程度の冷気は遮断できますが、全てのお宅に備え付けてあるとは限りませんよね。
そこで、ダンボールを使って、窓に細工する方法が話題になっています。
用意するものは、窓の横幅よりも少し大きいダンボールとハサミだけです。
【作り方】
①ダンボールを開き、窓のサイズに対して、両端3~4cm大きく切りましょう。
縦の長さは、特に気にしなくても大丈夫です。
冷気は下へ下へと流れるため、窓全体をカバーしなくても平気なためです。
窓の1/3~半分くらい隠れる長さがあれば十分ですよ。
②①のダンボールの両端を、窓のサイズに合わせて折り目をつけてください。
下から3cmの部分も、折り曲げておきましょう。
③窓に、先ほどのダンボールをはめ込むようにセットしてください。
隙間が生まれないように、ピッタリとはめ込んでいくのがポイントになります。
重なった角の部分は、直角にすることで綺麗に収まりますよ。
最後にカーテンを閉めれば完璧です。
穴を開けることなく、またテープなどで留めていないので、窓や壁を傷つけることなく冷気対策ができます。
窓にダンボールを立てかけるだけでも有効
商品を購入したとき、梱包されたダンボールの処分に困ることもありますよね。
特に大きな家電製品を梱包しているダンボールは、ダンボール収集日まで部屋に置いておくと邪魔になってしまいます。
そのような大きなダンボールは、窓の冷気対策に使ってみましょう。
なにより、材料に費用がかかりませんし、捨ててしまうものを活用することはエコに繋がります。
また、スーパーなどでは、お菓子の入っていたダンボールや水の入っていたダンボールを無料で提供している店舗もあります。
窓が床まである場合は、ダンボールを立てかけておくだけでも冷気を遮ることができます。
もし、インテリアの面で気になるのであれば、おしゃれな包装紙などを貼ってみると、ダンボールの存在感を少しは軽減することができるでしょう。
取り外しもとても簡単なので、手軽にできますよね。
ただし、冷気対策をした段ボールは、1シーズンで処分しましょう。
ダンボールはワンシーズンでの処分を
せっかく作ったからといって、長期間ダンボールを窓に置いておくことはおすすめしません。
ダンボールは水分が付着すると劣化していきます。
結露や雨、梅雨の時期にある湿気を吸ったダンボールは、繊維が緩んで紙の強化も低くなっていくからです。
強度がなくなると、よれよれになってしまうので、見た目にもよくありません。
また、何年も放置していると、害虫の温床になってしまうこともあります。
ダンボールは紙と紙の空気層が存在し、保温、保湿に優れているため窓の冷気対策にピッタリなのですが、害虫にとっても居心地のいい場所でもあるのです。
害虫のなかでも、ゴキブリにとってダンボールは卵を孵化させるのに丁度いいとされています。
冷気対策のためのダンボールが、害虫の温床になってしまったら嫌ですよね。
ダニやカビが繁殖すれば、それらが空気中に舞いあがり、アレルギーや喘息といった健康被害も起こりうるため、ワンシーズン使ったら処分しましょう。
プラスチックダンボールなら窓の断熱性をもっと高められる!
一点、ダンボールを使って窓に対策をすると、室内が暗くなってしまうという難点があります。
見た目や明るさ、もっと寒さ対策をしたいかたには、プラスチックダンボールを使った対策方法をご提案します。
冷気の侵入を防ぎ、温まった空気が窓から流出させない断熱材のような効果を発揮します。
ホームセンターやインターネット通販などで手に入り、1枚当たり数百円と材料費もそこまでかかりません。
また、ハサミで簡単に加工ができます。
見た目もよく、曇りガラスのような仕上がりになるので、外からの光を遮断しませんよ。
【用意するもの】
・プラスチックダンボール
・ハサミ
・メジャー
・鉛筆
・養生テープ(セロハンテープ・梱包テープでも可)
【作り方】
①窓のサイズをメジャーで測ります。
②プラスチックダンボールに、窓の大きさを鉛筆でマーキングしましょう。
③マーキングに沿って、ハサミでカットしていきます。
プラスチックダンボールは柔らかいので、スイスイ切れますよ。
④養生テープを使い、プラスチックダンボールを窓に貼っていきます。
貼り付けるテープは、剥がすのに苦労しないテープを使いましょう。
冷気対策としてカーテンを見直そう
ダンボールやプラスチックダンボールの冷気対策をお話ししてきましたが、カーテンも重要なアイテムです。
窓に対して長さが足りていなかったり、薄手のカーテンでは冷気が床に流れてしまいます。
寒さの厳しい冬場だけでも、厚手で床に付くくらい丈のあるカーテンに替えましょう。
通常よりも、ひとつ大きめのサイズでもいいでしょう。
フックは一番下に下げて、カーテンレールに引っかけます。
しかし、カーテンを閉め切っても、上部はどうしても隙間ができてしまうものですよね。
そこでご紹介するのは、カーテンボックスです。
壁に穴を開けなくても取り付けられる商品もありますし、カーテンと同じ色で合わせれば違和感なく過ごせます。
カーテンボックスを置くことで、暖房効果もアップします。
専用のものでなくても、すのこやPP厚板シートなどでDIYしているかたもいらっしゃいますよ。
ただし、カーテンボックスをDIYする際には、地震が起きたときも考えて、安全性を高めて作りましょう。
今年の冬は暖かく過ごそう!
気温の低くなる冬場は、暖房効果を高める対策をしてみてください。
これまで流出していた温かい空気が室内に留まることで、電気代や灯油代も節約できることでしょう。
部屋も暖かく、節約もできたら嬉しいですよね。
また、ダンボールと併せて、カーテンも冬バージョンに替えてみてはいかがでしょうか。