BS放送を楽しみたい方の中には、さまざまな理由からアンテナを室内に設置したい方もいるのではないでしょうか。
今回は、BS用に室内アンテナを設置するメリットや、設置方法についてご紹介します。
また、室内アンテナを設置したのにテレビに映らない原因や、対処方法についてもお話ししていきます。
ご自宅でBS放送を楽しむためにも、この記事をお役立てください。
BSを見るために室内アンテナを設置しよう!
BS放送とは、衛星の電波を利用してさまざまな番組を楽しむ方法です。
電波塔を介して情報が伝わる地上波放送とは違い、BS放送では衛星からの電波を受信するためのアンテナが必要になります。
ご自宅のテレビにBS放送受信用のチューナーが搭載されているのであれば、BS用のアンテナを介してテレビにBS放送を映すことができます。
このBS用のアンテナですが、多くの方がベランダなど屋外への設置を検討するでしょう。
しかし、「ベランダの前に障壁となる建物があるため映らない」「賃貸物件のため外観を損なう機器の設置が認められない」などの理由で屋外への設置が難しいケースがあるようです。
そのような場合は、部屋の中に室内アンテナを設置することを検討しましょう。
室内アンテナを設置することで、屋外への設置では得られないようなメリットが存在するようです。
室内アンテナでBS放送を楽しむメリットとは?
避けられない理由から、室内アンテナの設置を余儀なくされる方もいるでしょう。
けれども、室内アンテナを設置することは、さまざまなメリットが存在します。
マイナス点ばかりに目を向けるのではなく、視点を切り替えてプラスとなることを考えていきましょう。
まず、最初のメリットは複雑な配線が不要だということです。
屋外へアンテナを設置した場合、室内のテレビへ接続するために配線の引き込み工事が必要になります。
もしかすると、壁にケーブルを通すための穴をあける作業が必要になることもあるでしょう。
しかし、室内アンテナであれば、テレビに直接ケーブルを繋げられるので、大がかりな配線工事が不要です。
また、気候などによる影響を受けないという点もメリットと言えます。
屋外にアンテナを設置すると、雨や風などの影響で、部品が劣化したり、飛んできた異物で故障したりすることがあります。
その点、室内アンテナであれば、そのようなリスクを減らすことができます。
設置するポイントさえ間違えなければ、室内アンテナでも「BS放送が映らない」ということにはならないはずです。
映らない原因となるかも!BS用室内アンテナを設置するときのポイントは?
室内アンテナでBS放送を楽しむためには、室内のどこにどうやってアンテナを設置するかが重要になります。
設置するポイントを間違えると、BS放送が映らないような事態に陥ってしまいますので、事前にしっかりと確認しておきましょう。
これからそのポイントを2つご紹介します。
BS放送を見るためには、衛星からの電波をしっかりとキャッチすることが大切です。
電波がアンテナまで届かないと、テレビにBS放送が映らないこともあるでしょう。
BS放送用の衛星は、日本から見て南西の方向にありますので、その方向に開けた窓際への設置をおすすめします。
衛星からの電波はあまり強いものではありません。
そのため、室内アンテナの前に障害物があると、うまく電波を受信できないことがあります。
窓の前に障害となるような高い建物は建っていないでしょうか。
室内アンテナを設置するときは、周辺に邪魔になるようなものがないかを確認するようにしましょう。
BS用室内アンテナの設置方法
BS用の室内アンテナを設置するときのポイントを押さえたら、実際に室内アンテナの設置を行っていきましょう。
現在では、室内にアンテナを設置する方に向けてアンテナと自立スタンド、同軸ケーブルがセットになったものがネットショップなどで販売されています。
「アンテナの設置が初めてで不安」という方は、セットのものを購入すると良いでしょう。
【用意するもの】
・アンテナ
・自立スタンド
・同軸ケーブル
・ドライバー
【手順】
1.ドライバーでネジを留め、自立スタンドにアンテナを固定します。
2.窓際に自立スタンドに固定したアンテナを置き、南西方向に角度を調整してください。
3.アンテナとテレビを同軸ケーブルで繋ぎましょう。
これで、室内アンテナの設置は完了です。
この方法では自立スタンドを利用しましたが、身近にある突っ張り棒でも代用可能です。
その場合は、天井と床の間に突っ張り棒を設置し、そこにアンテナを取り付けてください。
少しでも角度がズレるとBS放送は映らないので、角度の調整は細かく行いましょう。
BSが映らない!室内アンテナの設置に不具合が!?
なかには、「室内アンテナを設置したのにBS放送が映らない」という方もいるでしょう。
そのような場合は、まず、アンテナレベルの状態を確認してみてください。
アンテナレベルとは電波の受信状況を数値で確認できるものです。
テレビの種類にもよりますが、本体設定→アンテナ設定→電源・受信強度表示と進めていくと、その画面を見ることができるでしょう。
アンテナの受信状況は0~100の数値で表されます。
0は電波を全く受信できていない状態で、100に近づくほど受信強度が高いということになります。
とはいえ、受信強度が高ければいいというものではありません。
BS放送を受信するときに推奨される受信強度は50~81とされており、その範囲に収まっていれば受信状況に問題がないと言えるでしょう。
しかし、50~81という受信強度に満たない場合は、何らかの原因によるものが大きいと考えられます。
その原因については、対処方法とあわせて次章でお話ししましょう。
BSが映らないときに考えられる原因と対処方法
アンテナレベルが足りずにBS放送が映らないような場合は、どのような原因が考えられるのでしょうか。
考えられる原因と対処方法をご紹介していきます。
●室内アンテナの向きがズレている
自立スタンドを用いて室内アンテナを設置している場合、部屋での移動中に少し足をぶつけただけでも、アンテナの角度がズレてしまうことがあります。
もし、頻繁にズレが生じてしまうようなら、突っ張り棒を利用してアンテナを上部に配置してみましょう。
●窓ガラスやカーテンが電波を遮断している
衛星の電波はとても繊細です。
窓ガラスの素材やカーテンの厚みによっても、受信状況が左右されます。
室内アンテナを置くときは、ペアガラスやワイヤーが入った窓のそばは避けたほうが良いでしょう。
また、カーテンにはあまり厚みがないものを選んでください。
●配線が外れている・配線先が間違っている
室内アンテナやテレビから配線ケーブルが外れているかもしれません。
あるいは、配線の端子が間違ったところに接続されている可能性もあります。
一度配線を全て抜き、正しい場所に配線を接続しなおしてみましょう。
室内アンテナは角度設定が重要!
BS放送を見るための室内アンテナは、角度の設定が重要です。
ささいな角度のズレでBS放送が映らなくなってしまうので、アンテナレベルで確認しながら角度の微調整を行いましょう。
また、その他にもBS放送が映らなくなる原因はいくつかあります。
その対処方法についてもご紹介していますので、BS放送が映らないという症状でお悩みの場合は参考にしてみてください。