BSが映らない原因は?急にBSが見られなくなったらどうする?

BS放送を見ているときに、急に画面が映らなくなってしまうことがあります。

その原因には何が考えられるのでしょうか。

この記事では、BS放送が映らない原因や、その対処方法についてご紹介していきます。

「これまでと同じようにBS放送を楽しみたい!」という方は、改善策を見つけていきましょう。

また、賃貸住宅にお住まいの方に向けた対処方法もご紹介しますので、そちらも参考にしてみてください。

映らない原因を知る前に!BSの受信方法を知ろう!

私たちが見ているテレビ放送は、地上波放送・ケーブル放送・衛星放送の3つに分けられます。

このうち、BS放送は衛星放送にあたります。

衛星放送という名前の通り、BS放送は私たちの頭上はるか遠くにある人工衛星から信号が送られてきます。

その距離は上空約36,000kmで、そこから送られてくる信号を地上にあるパラボラアンテナで受信することで、テレビに映像として映し出されるのです。

BS放送とよく混同されるのがCS放送ではないでしょうか。

どちらも人工衛星から信号が発信されているのは違いがありませんが、そもそも信号を送っている人工衛星自体が違います。

ただし、2002年を境にBS放送、CS放送とも、人工衛星の方向が同じ方角に統一されたため、BS・CS対応アンテナであれば、どちらも視聴が可能です。

さて、このBS放送ですが、視聴中に急に映らなくなることがあるようです。

それでは、BS放送が映らないのは何が原因で、どのような対処方法があるのでしょうか。

BSが急に映らない!簡単な対処方法と考えられる2つの原因

テレビでBS放送を楽しんでいるとき、映像が急に映らない事態に陥った場合は、慌てずにまずテレビを再起動してみましょう。

精密な電子機器であるテレビも、再起動という簡単な方法であっさりと直ってしまうこともあります。

再起動の方法は、まずテレビの電源を切り、コンセントからプラグを抜きます。

そのままの状態で数秒待ち、再度コンセントにプラグを付け直し、電源を入れてみてください。

もしこの方法で直らないのであれば、BS放送が映らない本質の原因を探らなければなりません。

その原因として考えられるのは大きく2つのことが挙げられます。

それが次のようなことです。

・パラボラアンテナの問題
・設定や配線の問題

次項からはこの2つの原因を詳しくお話しし、また対処方法についてもご紹介していきます。

パラボラアンテナに不具合があるとBSが急に映らなくなる!

BS放送が急に映らなくなる原因として、一番に考えられるのがパラボラアンテナの問題です。

先ほどもお話した通り、BS放送は人工衛星からの電波をパラボラアンテナで受信しています。

多くのご家庭では、パラボラアンテナを室外に設置しているのではないでしょうか。

このパラボラアンテナは、設置する方向に対してとてもシビアで、少しズレただけでも受信ができなくなってしまいます。

たとえば、雨や風、雪などの自然被害によるズレが考えられます。

強い雨や風にさらされたり、雪が積もりその重みに耐えきれなかったりした場合に、パラボラアンテナの向きがズレてしまったのかもしれません。

または、設置したパラボラアンテナに少し体が当たったことで方向にズレが生じ、BS放送が急に映らない事態に陥ってしま可能性も考えられます。

ズレ以外では、パラボラアンテナの向いている方角に、障害物ができてしまったこともBS放送が映らない原因となっているかもしれません。

設置した当初は周りに何もない状態だったとしても、後から高階層のマンションなどが建つことも考えられます。

このようにズレや障害物の影響次第では、改めてパラボラアンテナを正しく設置する必要が出てくるでしょう。

次項では、その正しい設置方法をご紹介します。

映らないBSの対処方法!パラボラアンテナを正しく設置しよう!

パラボラアンテナのズレを直したり、障害物により設置場所を移動させたりするような場合は、正しい設置方法を知っておく必要があります。

そこでここでは、パラボラアンテナの正しい設置方法として、角度合わせを中心にご紹介します。

パラボラアンテナを設置するうえで最も大切なのが角度です。

BS放送の電波をしっかりと受信するためにも、人工衛星の方向に合わせた角度を見つけなければなりません。

大まかに言えば、南西方向に合わせて設置してください。

そのためには、コンパスを利用すると良いでしょう。

現在では、スマートフォンのアプリにBS用パラボラアンテナを設置するためのコンパスというものがありますので、それを利用するという方法もあります。

実際にパラボラアンテナを設置して角度も南西に合わせ固定したら、配線を元の状態につなぎ直し、受信レベルを見て角度の微調整を行います。

受信レベルは、テレビの放送設定からアンテナ設定を押すと確認できる場合が多いです。

受信レベルの目安としては、BS放送であれば50以上あることが望ましいです。

角度が決まったら、改めてパラボラアンテナを動かないようにしっかりと固定しましょう。

これで、この先「BS放送が急に映らない」という事態も避けられるはずです。

BSが急に映らなくなる原因は設定や配線に問題があるかも!

急にBS放送が映らなくなってしまった場合は、設定や配線の問題も疑いましょう。

まず設定についてですが、テレビの「電源連動」を確かめてください。

電源連動のオンとオフは、先ほどご紹介したアンテナレベルの画面から確認できるはずです。

何かの操作をしたときに間違ってオフにしていることも考えられますので、一度オンになっているかを確かめてみましょう。

次に配線についてです。

配線の接続が緩くなっていると、少しの衝撃で外れてしまうことがあります。

配線に外れているところがないかを確認して、緩くなっているところは繋ぎ直してみましょう。

また、配線の断線も考えられます。

鋭利なもので引っかけたり、飼っているペットに噛み千切られたりと、配線に損傷が加わることでBS放送が映らない原因となることがあります。

そのような場合は、新たな配線を用意して繋ぎ直すことで、状態を改善に導くことができるでしょう。

賃貸住宅でBSが映らない場合は?

アパートやマンションなどの賃貸住宅にお住まいの方にも、「BS放送が映らない」「急に画面が真っ暗になった」というお悩みを抱えている方もいるでしょう。

それでは、賃貸住宅でもBS放送が映らなくなったときの対処方法は変わらないのでしょうか。

賃貸住宅の場合は、パラボラアンテナが設置されている場所によって対処方法が少し変わると言えます。

まず、一つの建物に一つのパラボラアンテナが設置されている場合です。

この場合は、パラボラアンテナを住民全体で共有して使うことになります。

もし、テレビの設定や配線の外れなど、室内で直せる軽微な不調であれば、ご自分で直すことも可能でしょう。

しかし、パラボラアンテナ本体や、そこから伸びる延長ケーブルに問題がある場合は、大家さんや不動産会社などの管理者にその後の対応をしてもらうようにしてください。

専門的な知識を必要とする場面では、ご自分での対処は難しいので、専門家に判断を仰ぎましょう。

次に、一部屋につき一つのパラボラアンテナが設置されている場合です。

この場合は、ここまでご紹介してきた対処方法を一度試してみてください。

ただし、パラボラアンテナの位置を移動するときは注意が必要です。

賃貸住宅では、パラボラアンテナをベランダに設置することが多いのではないでしょうか。

ベランダというのは、建物の外観にかかわる部分なので、位置を移動するのにも管理者の許可が必要になります。

もし、位置の移動が許してもらえないときは、室内用のBSアンテナを利用するのも方法の一つかもしれませんね。

BS放送に不具合があるのときは原因に合った対処方法を取ろう!

「BS放送が急に映らない」などの不具合が見られたときは、原因を探り、その原因に合った対処方法で改善を図りましょう。

BS放送では、パラボラアンテナの向きが不調の原因となることが多いので、一度角度を確認してみてください。

パラボラアンテナに原因が見つからないときは、設定や配線を見直しましょう。

賃貸住宅にお住まいの方で、根本的な解決を求めるのであれば、管理者へ連絡して一度相談してみてはいかがでしょうか。